もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

阿佐海岸鉄道外伝

2023年07月13日 | 鉄印帳

世界初のDMVが運行される街:海陽町の売りはコレ方?

 

道の駅宍喰の傍らに著名人の碑があった。
ゴルフで一世を風靡した尾崎将司のものだ。
宍喰町(現海陽町)出身で不世出のプロゴルファーだ。(もっとも世界には羽ばたかなかったが)

 

尾崎将司、建夫、直道の3兄弟のメモリアルコーナー。
しかしながら将司の物ばかりで、建夫、直道の物は1点も無い。

 

もう一人、宍喰町出身の著名人は、プロ野球阪急ブレーブスの上田利治監督だ。
速球派下手投げの山田、技巧派下手投げの足立、剛速球の山口などを擁して、阪急の黄金時代を築いた監督だ。
梶本、米田も在籍しており、玄人受けのする球団だった。

 

道の駅にもこの看板があったが、地元民はどのくらい活用しているのだろうか。
オイラが乗車した往復2便では、地元客は僅かに1人だった。

 

地域の足としては路線バスの方が便利らしく、こちらは多くの方が利用している。

 

宿の部屋から臨む国道55号線は、四国88カ所詣りの遍路道でもある。
オイラの思考は遥か昔、2004年(平成16)へ遡る。
オイラは実に2006年、2011年と、合計3回四国遍路を歩いている。

 

遍路道脇に残る多角経営の、宿兼食堂。
2004年当時は、確かに営業していたはずだが、もはや廃業しているのは間違いない。
寂しい限り。

 

この街では、少し遍路道から脇にそれた旅籠にお世話になったことを思い出し、訪ねてみた。
こちらは今も現役で旅館を営んでいた。
なんだか、他人事ながらホット安堵する。

 

四国のバス停はこのような、長椅子を備えた大型な建物が結構多い。
これは、一夜の宿を求める遍路が休めるようにとの配慮から、このような形にしているとのこと。
最小限で雨・風を防ぎ、横になれるよう手摺の無い長椅子の形式になっいる。

 

さらに、畳める縁台と突き上げ雨戸を備えた、商店の跡も残っていた。

 

歩き遍路で一番気に掛かるのがトイレ。
コンビニがほとんど無かった、2004年当時の四国では、鉄道の駅に随分とお世話になったものだ。

 

地元の皆さんのDMV:阿佐海岸鉄道の利用状況を心配しながら、帰途につく。
牟岐線の車両にも、大々的にアピールされているが・・・

 

貴重なお土産がこれだ。

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阿佐海岸鉄道Ⅲ

2023年07月09日 | 鉄印帳

撮り鉄としては兎に角、鉄道部分の撮影は難関。

 

車内のバカデカい運賃表示版、なにせ全部で7駅しかないもんね。

 

駅名表示版はすべて、この色、この形。
阿佐海岸一の売り、サーフィンボードを象っているのだ。

 

海部駅には2020年まで運行していた、従来の列車が展示(放置)されていた。
だって、見学することは出来ないのだから・・・

 

列車部分は、阿波海南⇔海部⇔宍喰⇔甲浦(かんのうら)間のみ。
甲浦は高知県だ。

 

阿波海南駅で列車に変身したDMVは、バスに戻るため甲浦駅で再びモードチェンジ。
此処でも僅かな期待を持っていたが、モードチェンジは見学出来ず。

 

列車では想像できないような急坂を降って、一般道路に合流する。

 

ちょっと珍しい海の駅、「海の駅東洋町」停留所。
海水浴シーズン幕開け直後とあって、チラホラと海水浴客が見えた。

 

阿佐海岸鉄道全線。
道の駅宍喰温泉⇔海の駅東洋町⇔甲浦間はバス、甲浦⇔宍喰⇔海部⇔阿波海南間は列車、阿波海南⇔海南文化村間はバス。
DMV化して、バス部分の路線延長を計ったのだろうが、地元のお客様は僅か一人だった。

 

列車モードで走行中のDMV。
前輪部分が高く、やや前が持ち上がった格好で走行する。

 

後部の車輪の前にタイヤがあり、これがレールに動力を伝達して走る。
細いレールの上を、幅の広いタイヤで走行するので、タイヤのダメージが多そうで心配。

 

この赤色車両には坂本龍馬が描かれており、僅かに足を踏み入れる高知県に配慮したかな?
この車両は名付けて「阿佐維新号」だそうだ。

そしてもう一台、実際走行する場面は見られなかった。
青色にペイントされたのは、地元観光の目玉の「サーフィン号」
赤・青・緑のトリオで元気に運行中、阿佐海岸鉄道頑張れ!

 

阿佐海岸鉄道の鉄印だ。

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阿佐海岸鉄道Ⅱ

2023年07月07日 | 鉄印帳

阿佐海岸と言う地名があるのか知らないが、この地の観光資源はサーフィンと遍路文化かな。

 

JR牟岐線阿波海南駅から先も、鉄道レールは繋がっていた。
2020年8月、阿波海南駅から海部駅間が運行廃止となった。
廃止と同時にD・M・V(デュアル・モード・ビーグル)が運行するはずだったが、車両の開発が遅れて、運行開始は2021年12月にずれ込んだ。

 

世界初を謳う幟旗、もっと派手にアピールしているかと思ったが、ちょっと拍子抜けの感あり。
乗る前から、万年少年の夢は急激にしぼんでいく。

 

阿波海南駅前のモードチェンジゾーン(道路走行モードから列車走行モードに切り替える場所)
駅前広場に新たな線路を引き込んで、在来の線路へ合流させる仕組み。

 

この地味な立て看板が、世界初の乗り物の乗車場所表示。
これ以外に案内はなく、本当にバス(列車)来るのか心配になる。
だって、駅員など誰もいない無人駅だから・・・

 

時刻表をよく見てみると、3段階に分かれている。
青色表示が月・木・金、緑色表示が火・水、赤色表示が土・日である。
交通網が発達していない地域なので乗り遅れたら大変、間違いのないよう確認が必要だ。

 

阿佐海岸鉄道、阿波海南駅前風景。
世界初の乗り物運行中の表示など何処にもない。

 

やってきましたDMV車両、バスモードで阿波海南駅に到着。
グリーンのボディにオレンジの模様は、徳島の特産品「スダチ」の表示。
敢えて会社では「スダチ号」と称してはいないようだ。

オイラはスダチ大好き! ほとんど1年中切らすことなく愛用している。

 

後ろからも入念に観察するが、どう見ても只のマイクロバスにしか見えない。

 

客室内もこの通り、マイクロバスそのものだ。

 

コクピットはなんだか複雑な様相を見せる。

この後、バスから列車へモードチェンジが行われたが、乗客にその様子は公開されなかった。
一番楽しみにしていたのに残念、変身時間はわずか30秒ほどで終わった。

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阿佐海岸鉄道

2023年07月06日 | 鉄印帳

阿佐海岸鉄道と聞いて即、何県を走っている路線か分かる人はまれではないか。

 

どんより曇って、けだるい風情の瀬戸内海を列車で渡る。
線状降水帯の通過が心配される徳島県への旅。

 

山陽新幹線「さくら」から、岡山で瀬戸大橋線「マリンライナー」に乗り換え、高松では高徳線「うずしお」に乗り換え、徳島まで二度の乗り換えがある。
それにしても鳴門行ではないのに「うずしお」って列車名は、ちょっと違和感。

 

高松駅を発車して間無しにこの看板。
源平合戦、屋島古戦場跡を案内している。
昭和ムード満載で懐かしい。

 

続いて、この駅は四国八十八カ所巡り、1番札所霊山寺最寄り駅。
平成18年、一回目の歩き遍路で降り立ったのが、昨日のことのように思い出される。

 

徳島でさらに牟岐線に乗り換えて、阿波海南駅まで行く。
徳島⇔阿波海南間は一日6便しかない。
徳島県南部への旅は、結構陸の孤島感ありありだ。

 

徳島駅から28番目が終点の阿波海南駅だ。
因みに料金表最後の「海部駅」は既に廃線で繋がっていない。
海部駅は現在「阿佐海岸鉄道」の駅として存在する。

 

この表示通り、JR四国牟岐線の終点は阿波海南駅。

 

さぁ~、お目当ての阿佐海岸鉄道の乗り場へ急ぐ。

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