いよいよ大井川鐡道きっての秘境感漂う「奥大井湖上駅」を目指します。
不通区間を代行するバスに乗車していざ出発! すぐに大井川に架かる橋を渡ります。
渡る橋の名は「駿遠橋(すんえんはし)」、静岡県は浜松市を中心とする西部は遠州、静岡市を中心とする中部は駿河、東部は伊豆と三つの地域に大別されます。
首都圏との関わりが大きい伊豆は別として、大井川を挟む遠州と駿河は何かと競い合う、ライバル意識が強い関係にあります。
「箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川」と箱根馬子唄にも謡われた難所大井川も、いくつかのダムが建設された影響で水量が減り、すっかりおとなしい流れに変わってしまいました。
秘境へ向かって、いくつもの橋が架けられています。
静岡県の川勝知事が、この大井川の水量がこれ以上減らないようにとの理由から、リニア新幹線トンネル工事に反対しています。
どのように決着が計られるのでしょう。
長島ダムの建設によって陸の孤島のように見える「奥大井湖上駅」を俯瞰しています。
住民の乗降ではなく、観光客のために造られた駅のようです。
中央の見える建物は、土・日・祭日にオープンするカフェで、それ以外の日にも休憩所として開放されていました。
ありがたいことです。
バスの乗客から「視界を遮る雑木を何とかしろ!」の声も出ましたが、やっぱり自然は大切にした方が良いのでは?
好天に恵まれたこの日、おいらたちは徒歩でプチハイク、温暖が売りの静岡県では河津桜が満開でした。
巨大な長島ダム湖の沿って遊歩道が整備されています。
対岸を「アプト式」の車両が行き過ぎます。
1990年以降に運航を開始した車両は新しさを感じさせます。
歩いて眼下に線路を臨む場所に到着しました。
車両の通過を待ちたいところですが、何せ運行本数が少ない上帰りの時間もありますので、涙を呑んで先へ進みます。
秘境ウォークの案内板、おいらたちは1/3程度を楽しんだにすぎません。
まるで絵葉書を見るような絶景ポイントに着きました。
遊歩道からの視界は開かれていました。
感謝!
アップダウンを乗り越えて、線路を眼下に望むところまで来ました。
想像を超える急坂でした。
線路だけしか目に入りませんが、歩行者用の歩道が併設されたいます。
存続が危惧されるローカル鉄道とは思えない、立派な橋梁が架けられています。
水力発電の仕組みを一生懸命勉強した真面目な高校生でした。
今回は浜松でウナギが主目的で、大井川鉄道はおまけでしたが、とんでもない! 土砂崩れで全線開通の目途が立たない中、懸命に会社を維持していくスタッフに感動しました。