もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

菖蒲 令和6 Ⅱ

2024年06月21日 | Weblog

百花繚乱と言う言葉はどの花に当てはまるのでしょう。
菖蒲も妖しさから、ここ言葉が当てはまると思うけど・・・

 

この場所は棚田の様に段差があるので、花をあらゆる角度から見られるのが楽しい。

 

今年の主役は黄色と聞いたが、ここではバックに回ってもらう。

 

同じ場所にありながら、背丈に差があるのは品種の違いかな。
花の名前は付けられていても、品種分けはされていないのでこの見方は確かではない。

 

何処まで人の手が入っているのかわからないが、野生的な育ち方をしているような場所もある。

 

菖蒲は邪気を払うと言い伝えがあるようで、夏の疫病退治に菖蒲湯が有効と信じられている?

 

中心部に黄色が配されたお手本のような菖蒲の花。

 

そうか

 

この2輪も菖蒲らしからぬ風情です。
明暗対比して、忍び寄る邪気を払うかのよう。

 

三英花が重なるように咲いている。
やはり八重咲と言うのかな?

 

微妙な縁取りの彩色が存在を際立たせる。

 

菖蒲は大別して「江戸系」「肥後系」「伊勢系」があるらしい。
これは三英花で丈が高いので、江戸系に分類されるかな?

 

六英花で丈が低く、鉢植えに適した肥後系と思われる一輪。

 

花弁が縮れているのが伊勢系らしいが、良く分からなかった。
来年の宿題だね!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菖蒲 令和6

2024年06月19日 | Weblog

この時期の華はやっぱり菖蒲かな?

 

近くにおられた地元で手入れされている方?と思しき人に「今年は菖蒲如何ですか」と聞いてみる。
「ちょっと黄色系が目立つかな!」と返された。
黄色とは、菖蒲としては地味ですね。

 

菖蒲の代表とみ言える艶やかな、2種類の花が並んでいる。
左側の一輪は「三英花(花弁が3枚)」で右側の二輪は「六英花(花弁が6枚)」だ。

 

王道紫色が黄色を引き立て役にしているか。

 

菖蒲の特徴と言われる、花弁中心部の黄色が隠れているヤツもある。

 

様々な種類の菖蒲が覇を競うように咲き乱れいる。
壮観だ!

 

下には常に流水がある。
水田状の土壌が菖蒲の生命線かな?

 

花びらを、広げているもの、縮れているものなど、品種の違いがあるようだ。

 

菖蒲も白がベースの花はとても品が良い感じ。

 

このように並べてみると、いずれも凛としていて甲乙つけがたい。

 

背丈の高い品種は茎が強靭なのか、群生していてもひと際目立つ。

 

背丈が低く屋内鑑賞用と思われる一株、花弁の文様が多彩で華麗。

 

菖蒲とは思えない質素な彩も捨て難い。

 

どれもこれも精一杯に存在感を訴えている。

 

この彩はちょっと珍しいと思いませんか?

 

周囲の流れには、日章旗を掲げた鯉が存在を誇示。

 

今回訪れたのはこんな処でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫陽花

2024年06月15日 | Weblog

雨が似合う代表みたいな紫陽花です。
梅雨前線は全く北上の気配を見せませんが、美しく花開いています。

 

ザ・アジサイとも言えるのが、この姿でしょう。

 

でもこのタイプも結構見せますよね!

 

妖艶さが際立つこんなヤツもあります。

 

角度を変えて鑑賞すれば、とても同じ花とは思えない。

 

光の当たり方によっていかようにも変化する花です。

 

同じ品種でも、土壌成分によって花弁の色が変わるとも言われます。

 

これが真紫陽花とでも言うのでしょうかね?

 

紅葉と競演しているかのような株もありました。

 

花の付き方も多彩で、見るものを楽しませてくれます。

 

一括りに額紫陽花と言うのは乱暴すぎでしょう。
微妙に色彩や容態が変化しているようです。

 

凛と上向いているのもありました。

 

そうかと思えば支離滅裂?状態のもあります。

 

紫陽花、これまで未練を残す感じの散り際がどうかと思っていましたが、傘の年を過ぎた老人が何を今更ですよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

植物公園点描

2024年06月12日 | Weblog

山野草ばかり追いかけているがたまにはこんな場所もと思い立ち、広島市立植物公園をぶらりと訪れた。

 

葉先一面に白い花をつけるのは「山法師」。
我が「持芳庭」のチラホラ咲きの山法師とは全く異なり、満開の花が咲いている。
同じ木なのに愛情の掛け方でこんなに違いが出るとは驚きだ。

 

真っ白で柔らかそうな、動物のしっぽのような姿は栗の花である。
辺り一面にこの花特有の香りが漂っている。
近くで植物手入れ中の方によれば、この白い花は雄蕊で、雌蕊は根元に一つだけついていると言う。

 

雌蕊を探し当てた。
人の話は聞くものだ。
初めて栗の実の成る仕組みを知ることが出来た。

 

どぎつい色で目の前にぶら下がるのは、「ブラシの花」だそうだ。
文字通り、ブラシの形そのものの花がそこにある。

 

こちらは幻の花と言われる「キレンゲショウマ」。
四国の最高峰:剣山山麓に僅かに残っていると聞かされたが、現在も残っているのだろうか。

 

こちらは「万年青」の一種だとか。
その名の通り緑の艶やかな葉が特徴で、鉢植えされたものを見かける。
白い花が咲くのは初めて知った。

 

温室内では華麗なカトレアが咲いている。
およそカトレアらしくない、地味な色目のヤツに目が行った。

 

これもカトレアの仲間だが、花を見るのではなく?良い香りを発散するのが売り。

 

こげ茶色の花弁は珍しい。
これもランの一種のようだ。

 

この時期園内は、極彩色の花がいっぱい。
何の変哲もないこの花に心惹かれる自分は何物なのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

睡蓮の仲間

2024年06月09日 | Weblog

仏様と関係が深いと思われる花が、睡蓮の仲間たちと思っています。

 

花菖蒲ではないのですけれど、上から見下ろす睡蓮の花も一見に値しませんか?

 

睡蓮=佛花ではなく、結構色っぽいヤツも散見されます。

 

何故かほっとするのが昔から蓮と呼ばれているこの花でしょう。
葉も深みのある色合いで、花を引き立てています。

 

注意ぶかく観察すると葉っぱの形が結構多彩です。

 

仏様のお供には似つかわしくない艶やかな花も・・・

 

花弁の中心に、発光ダイオードが入っているようですね。
まるで電気スタンドの様に光輝いています。

 

中にひっそりと穏やかな花弁を持つ一株を発見しました。
2000年前の種が発掘され、見事蘇ったと伝わる「大賀蓮」です。

 

2000年前の古代大賀蓮の葉は、なんとも落ち着きのある穏やかな風情です。
これなら仏様の台座に相応しいと納得ですね。

 

同じ仲間とは思えない一輪を持つのは「河骨」です。
水面に浮かびあがるように存在感を際立たせています。
まさに水中花の代表と言っても良いでしょう。

 

古建築に多く見られる六葉紋。
これは河骨の葉をデザインしたものと言われ、水中植物の水気が火災防止に役立つとの謂れから、多くの日本建築に採用されています。

六葉門=水中植物=河骨=火防のシンボル、火災が最も恐れられていた時代の信仰として納得です。

六葉門は釘隠しや懸魚などにデザインされ、火防の役目も担っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベゴニア

2024年06月07日 | Weblog

南米原産と聞くだけで避けていた?花:ベゴニア

 

亜熱帯植物=毒々しい色と勝手の決めつけていたが、落ち着いて観察するとそうでもない。

 

近くで見れば結構陰影もあり、落ち着きも感じられる。

 

光の加減で華やかさ一辺倒でもない。

 

花弁の有り様も結構多彩。

 

シンプルが売りと思われるヤツもある。

 

葉っぱにも人が落書きしたような模様が鮮明に現れている。

 

何色と決めつけられない微妙な色合いのもある。

 

芸術的文様を持つ葉っぱも・・・

 

ほんのり恥じらうような優しい色合いは、すさんだ心を和ませる。

見終ってこの言葉が浮かんだ

「花には人間のような かけひきがないからいい ただ咲いて ただ散っていくからいい…」みつを

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深入山

2024年05月26日 | Weblog

一か月半前に山焼きのあった深入山ですが、現在はこんな姿になっています。

 

新芽が一面に延びて、焼け跡は何処にも残っていません。

 

これが山焼き当日の様子でした。

 

焼けた灰の栄養をいっぱい吸い上げて、草木は一面を覆うのでしょう。

 

自然のたくましさはここにも残っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

井仁の棚田

2024年05月25日 | Weblog

環境省選定の棚田百選に選ばれた広島県で唯一の棚田です。

 

もう田植えも終わっているだろうと予測して訪ねてみました。
この景色でした。

 

中央に位置する大きな田圃は、早苗が活着して育ち始めているようでした。

 

報道と思われるスタッフも、三脚を立てて撮影中でしたが・・・

 

背景には多くの棚田がありますが、苗は植えられておりません。

 

小さな棚田は、休耕田となってしまったのでしょうか?

 

雑草が刈り取られて綺麗にされている数枚の棚田。
その左下は近年まで、田植えがされていたと思え荒れた棚田。
手前の雑草が伸び放題の棚田は、完全に耕作放棄地でしょうか?

 

気を取り直してベンチに座ってみましたが・・・

 

もう、往年の景色が蘇ることはないのでしょうね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

護摩行

2024年05月17日 | Weblog

シャクナゲ鑑賞に訪れたお寺で、当日は護摩行が執り行われていた。

 

お寺の弘法前で神事の段取りを確認中の修験者たち。
話を聞いたわけではないが、オイラが勝手に想像しただけだ。

 

境内の奥には、既に護摩壇が設えられていた。

 

厳かな行事が執り行われるのを見守るように、高台には天文台があった。

 

しばらくすると法螺貝を吹き鳴らしながら、修験者たちが入ってくる。

 

最初は結界の四方に塩をまいて浄める。

 

続いてお椀の御香水で水向けを行う。

 

更に御幣で邪を振り払う。

 

法斧(ほうふ)を奉納する。
護摩壇に供える護摩木を調達する時に山伏が使う斧であり、先達が一切の煩悩を断ち切る斧でもある。

 

続いて不動明王が手にする宝剣で、愚かな行為を切り払う。
同時に参列者は知恵を授かる。

 

更に神の力を持つ法弓で、東・西・南・北に矢を放ち、悪霊を払い五穀豊穣を祈願する。

 

浄めの儀式が終わって、いよいよ大松明に護摩火が点火される。

 

大松明の火は護摩壇にうつされる。

 

虫送りには絶好と思われる白煙が、護摩壇周辺にもうもうと立ち上がる。

 

程なく護摩壇に火煙も立ちあがってきた。

 

信者たちの願い事を書き留めた護摩木が、護摩壇に投げ込まれる。

 

火師が気合を込めて祝詞を奉納する。

 

炎の残る護摩壇で導師を先頭に、火渡りの儀式がはじまった。

 

導師に続いて修験者たちも火渡りを開始。
何故か小走りで渡っているのが新鮮でほほえましい。

この後信者、一般参列者も火渡りを行い行は終わる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深入山 山焼き

2024年04月07日 | Weblog

日本で山焼きと言えば、まずは奈良の若草山が思い浮かびますが、中国地方では山口の秋吉台の山焼きが有名です。

 

広島で山焼きと言えばこの山、深入山で毎年行われます。
高木がが少なく、ほとんど坊主状態の山容です。

 

遠望した景色ではツルツルの禿山に見えますが、近くで見れば笹などが一面に生えています。

 

山頂に近い場所から火が着けられ、次第に裾野に向かって燃え降りてきました。

 

じりじりと山肌を這いながら山を焦がしていきます。

 

1時間以上遅れて山裾からも、火が着けられました。

 

多くの消防車と消防団員の方も配備されています。

 

近くで見ると相当の迫力でした。

 

咲き始めた桜に火が燃え移ったように見えますが、安心してください。
背後の草が燃えているだけです。

 

紅蓮炎を噴き上げて、次第に山頂へと燃え広がっていきます。

 

草が燃え尽きた後に、登山道がくっきりと姿を現しました。

 

この後焼け跡の山肌には、ワラビなどの山菜が芽を出してきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仙石庭園

2024年03月16日 | Weblog

仙石庭園(せんせき)と読むらしい。

 

2009年東広島市で医業を営んでいた方が作庭した庭園。
この存在はこれまで全く知りませんでした。

 

庭園入り口の冠木がなんとも、おどろおどろしいです。
入り口は完全に省力化されており、入園料は自動精算システムです。

 

庭園に入ってすぐに枯山水の三尊石があります。
もっともこの庭の説明には、三尊石との表記はありません。

 

蓬莱山の石組も至る場所にあります。

 

松をはじめ植生の手入れは相当に行き届いています。
白砂青松、お掃除も行き届いて気持ちよく回遊できます。

 

ゆるやかな傾斜地に、大き目な池を配し、周囲の借景も考慮されています。

 

芝焼きを施して、防虫や新芽の育成に注意をはらっているのでしょう。

 

とにかく至る処に巨岩を配しており、圧倒される光景が展開されます。
しかしこの三角ポストはいただけません。
立ち入りを制限するにも、周囲の景色に溶け込むような配慮が必要でしょう。

 

大分産の赤い石を使って「赤富士」だそうです。
とにかく園内一面、何処も立ち入りOKは大変楽しいものです。
何時までも続けてほしいものです。

 

一面芝を張り巡らした富士山、名付けて「仙石富士」です。

 

大きな岩を随所にこれでもか!とばかり配するのは、ほどほどにと思いますが・・・
このモニュメントは、二つの石の模様を上手に繋いで一つの石に見せています。
勝手にこの角度から写して、妙に納得しています。

 

穏やかな湖面に移る「影富士」は如何でしょうか。

東広島市の長閑な山中に、地元の篤志家が私財を投じて作庭中の「銘石庭園」、今後どのように変貌していくのか、少々興味深いものがあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大井川鐡道Ⅳ

2024年03月05日 | Weblog

大井川鐡道は山間部を縫うように走行するので、風光明媚な見所が満載です。

 

奥大井の山間地ですから勿論トンネルはあります。

 

大井川にかかる橋はもとより、湖上を跨ぐ橋もあり、歩道も併設されています。
てっきりメンテナンス用の橋脚を、観光客にも流用させていると思いましたが・・・

 

奥大井一帯のハイキング用遊歩道として整備していました。

 

二本の橋脚に挟まれたトリッキーな場所に湖上駅を設けて、これを売り物にしています。
勿論地域住民の利便を図った駅ではありません。
この駅周辺に民家はありませんもの。

 

山あり、谷ありの複雑な地形を、一枚の地図でさりげなくアピールしています。

 

駅のホームには、今風?に若者向けの仕掛けもそつなく設えてあります。
ベンチが中央に向かって傾斜しています。
意味は分かりますよね?

 

大井川鐡道はあらゆる面で、観光客に気を使ってくれています。
ウィークデーのダイヤは極めて疎なのに上手に運行して、我々に乗車しない列車の姿も見せてくれます。
エンブレムが列車名でないのも面白いアイデア。
深蒸しが売り物の川根茶のPRですね。

 

オイラたちが乗った復路の列車には、トロッコ列車風の車両が連結されていました。
2月末の奥大井は風が冷たいのですが、多くの観光客がやせ我慢をして乗っていました。

 

さて、大井川鐡道井川線、最大の売りはアプト式列車です。
90パーミル(1,000m走って90m上る)という、日本一の急勾配を列車が走ります。
駆動輪が歯車になった専用列車が繋がれます。

「アプト式」とはアプトさんという人が考案した方式で、歯車状の車輪とラックと呼ばれる鋸歯状のレールが嚙み合って、急斜面をゆっくりと昇降します。

 

通常のレールの真ん中に、ラックと呼ばれる鋸歯状のレールが架設されています。

 

よく観察してみると歯形は3列架設されています。
厳密には、三つの軌条のどれかに負荷がかかって、スムーズに走るように工夫されています。

通常走行からアプト走行に、モードチェンジする様子を下車して見るよう、乗客に案内がありました。
大井川鉄道のおもてなしは半端ではありません。

これに関して昨夏、四国の阿佐海岸鉄道のDMVに乗車した時のことを思い出しました。
阿佐海岸鉄道では、道路走行からレール走行に移るDMVが最大の売りですが、このモードチェンジをお客に公開していません。とても残念でした。
大井川鐡道を見習うべきでしょう。

 

「このように歯が噛み合って走行するのです」と図で示しています。

 

急こう配の谷渡りが実現したのは、長島ダムの機材運搬のためにレールを架設したと説明されました。
アプト式の先輩は、国鉄信越本線の軽井沢⇔横川間だったようですが、この路線は廃線となっているため、わが国では大井川鐵道が唯一貴重な存在となっています。

 

奥泉駅では蒸気機関車の転轍の様子も公開されています。
機関車のエンブレムは「がんばれ受験生」ですよ!

 

新金谷駅で大井川鐡道に最後のお別れ、ターンテーブルも見られました。

土砂崩れで途中寸断された大井川鐡道、全線復旧の目途は立っていないようですが、何時までも日本中の鉄道ファンに夢を届けていただきたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大井川鐡道Ⅲ

2024年03月03日 | Weblog

いよいよ大井川鐡道きっての秘境感漂う「奥大井湖上駅」を目指します。

 

不通区間を代行するバスに乗車していざ出発! すぐに大井川に架かる橋を渡ります。
渡る橋の名は「駿遠橋(すんえんはし)」、静岡県は浜松市を中心とする西部は遠州、静岡市を中心とする中部は駿河、東部は伊豆と三つの地域に大別されます。
首都圏との関わりが大きい伊豆は別として、大井川を挟む遠州と駿河は何かと競い合う、ライバル意識が強い関係にあります。

 

「箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川」と箱根馬子唄にも謡われた難所大井川も、いくつかのダムが建設された影響で水量が減り、すっかりおとなしい流れに変わってしまいました。

 

秘境へ向かって、いくつもの橋が架けられています。
静岡県の川勝知事が、この大井川の水量がこれ以上減らないようにとの理由から、リニア新幹線トンネル工事に反対しています。
どのように決着が計られるのでしょう。

 

長島ダムの建設によって陸の孤島のように見える「奥大井湖上駅」を俯瞰しています。
住民の乗降ではなく、観光客のために造られた駅のようです。
中央の見える建物は、土・日・祭日にオープンするカフェで、それ以外の日にも休憩所として開放されていました。
ありがたいことです。

 

バスの乗客から「視界を遮る雑木を何とかしろ!」の声も出ましたが、やっぱり自然は大切にした方が良いのでは?

 

好天に恵まれたこの日、おいらたちは徒歩でプチハイク、温暖が売りの静岡県では河津桜が満開でした。

 

巨大な長島ダム湖の沿って遊歩道が整備されています。

 

対岸を「アプト式」の車両が行き過ぎます。
1990年以降に運航を開始した車両は新しさを感じさせます。

 

歩いて眼下に線路を臨む場所に到着しました。
車両の通過を待ちたいところですが、何せ運行本数が少ない上帰りの時間もありますので、涙を呑んで先へ進みます。

 

秘境ウォークの案内板、おいらたちは1/3程度を楽しんだにすぎません。

 

まるで絵葉書を見るような絶景ポイントに着きました。
遊歩道からの視界は開かれていました。
感謝!

 

アップダウンを乗り越えて、線路を眼下に望むところまで来ました。
想像を超える急坂でした。

 

線路だけしか目に入りませんが、歩行者用の歩道が併設されたいます。

 

存続が危惧されるローカル鉄道とは思えない、立派な橋梁が架けられています。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大井川鐡道Ⅱ

2024年03月02日 | Weblog

新金谷駅からお待ちかねのSLの旅が始まります。

 

我々が電車で新金谷駅に到着した時には、すでに機関車には火が入っていた。

 

新金谷駅舎はさほどのレトロ感はない。

 

海抜の表記を見て少し安心、少なくとも津波の心配はないでしょう?
でも…浜岡原発からの距離は近過ぎない? 休止中の原発とはいえ・・・

 

本日はウィークデーであり、春休み前最後の運航日なので、さすがに人気の列車でも空席があります。

 

蒸気機関車の継続運行を支える鉄道ファンの心は熱い。

 

3両の客車を連結して、およそ30分の運行時間だが、運転のスタッフは3名従事している。

 

汽笛一声、しゅっぽ、シュッポ、しゅッぽっぽ。
昔ほど黒い煙を吐かないがこの通り、沿線住民の方々のご理解なしには運行できないでしょう?

 

車内は旧国鉄の三等車でレトロ感一杯。
何が懐かしいって、網棚だね。
文字通り網棚が残されている。

 

到着した家山駅ではまず最初に、駅員が運転クルーに機関車は大丈夫だったかを確認していた。
大井川鐡道きってのスターだものね。
あちらこちらから、蒸気や熱水が溢れていたがこれで大丈夫なのかな?

 

家山駅で見掛けた、この手動転轍機も現役なんだね。

 

木製の改札口も懐かしいね。
7割程度の混み具合だった乗客が、すべて下車してバス乗り場へ向かいます。

 

ここから代行バスに乗り換えて、奥大井を目指します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大井川鐡道

2024年03月01日 | Weblog

これから日本一SLの充実しているがキャッチコピーの大井川鉄道に乗ります。

 

JR東海道本線で浜松と静岡の中間に位置する金谷駅にやってきました。
大井川の西側(右岸)に沿って島田市金谷町はあります。

 

ここで隣接する大井川鐡道に乗り換えます。
係の方が一生懸命に機械を操作して、IC専用カードでの乗車を可能にしてくれました。

 

大井川鐡道路線図の一部に覆いが架けられています。
集中豪雨で「家山駅」⇔「千頭駅」7駅間が不通になっています。

 

時刻表もご覧の通り。
売り物のSLが運行されるのは季節毎の別ダイヤで運行されます。

 

9時08分発 新金谷駅行に乗車します。
僅か1駅間運行される電車です。
SLが運行される始発駅は「新金谷」駅なのです。

 

レトロ感満載の車両ですが現役で頑張っています。

 

厚化粧のペンキが施されていますが「帝国車両」と読めます。

 

型式と製造年も残されていました。
昭和33年製、オイラが高校に入学した年でした。

 

運転席をのぞいてみると面白いことが分かります。
左側寄りの起動器は日立製、右寄りのブレーキシステムは三菱製となっています。

 

ほどなくSLが待機する新金谷駅に到着しました。

 

新金谷駅で一度下車して、予約済みのSLに乗れるツアー乗車券を入手します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする