歴代天皇の中で、神武天皇に次いで高名なのが後醍醐天皇なのではないでしょうか。
吉野山中にある後醍醐天皇陵をを訪ねます。
令和6年4月4日の近鉄線吉野駅前は、花見客で早朝からごった返していました。
シャトルバスもロープウェー乗り場も長蛇の列です。
ロープウェーを利用して黒門経由の参道ルートも、シャトルバスに乗車して中千本を目指すこともしないで、両ルートの真ん中を行く「ささやきの小径」を歩くことにしました。
吉野駅前で戴いた、この地図が頼りの歩いて参拝です。
吉野駅前広場をスタート、最初はバス道を歩きます。
近くの駐車場へ向かう車が並んでいました。
歩き初めて5分で、バス道路を離れ「ささやきの小径」へ入ります。
近畿自然歩道と名付けられているようです。
案内の表示は、中千本・如意輪寺となっていました。
吉野駅前観光案内所で教えていただいた目印、町営住宅も確認出来ました。
すぐに小川のせせらぎが心地よい遊歩道に変わりました。
気が付けば前後に人影はなく、歩いているのはオイラ一人でした。
左手は清き流れ、右手には吉野杉の林が続きます。
ささやきの小径に入って最初の駐車場にやってきました。
スタートして10分が経過しています。
係の方がおられるということは、時間がたつとここにも多くの車が駐車するのでしょう。
堤には桜が咲いていて、登り坂の苦痛を和らげてくれます。
桜ばかりではありません。
モクレンと思われる大木も満開です。
しだれ桜だって存在を誇示しています。
自然の中に生きる花々は多彩です。
日本の桜の名所ではソメイヨシノが大半ですが、ここ吉野は趣が違います。
歩くこと20分、如意輪寺は左折の案内板がありました。
必要な場所には的確に案内がなされていました。
眼前に現れるこの絶景も独り占めです。
まさに至福のひと時を満喫します。
流れに滝が掛かっていました。
滝があるってことは、遊歩道は登り坂ってことですよね。
このさりげない花景色が吉野ってことでしょう。
吉野駅を出発して30分、なめらの滝と山桜のコラボです。
もうこの場所はいわゆる中千本でしょうか。
息をのむ美しさをオイラ一人が独占します。
歩き出して35分経過した分岐点にも、如意輪寺への案内板がありました。
ここからは滑りやすそうな石畳と階段道が始まるようです。
振り返れば一面桜吹雪、疲れなど吹き飛ばしてくれます。
ここまで来て初めて、先方に人影が見えました。
なんだか残念なような、一安心のような複雑な感情がり入り交ります。
石畳はしっとりと濡れて情緒を感じますが、滑りそうなので用心また用心です。
弾む域を見越したように、タイミング良く応援看板が・・・
四国遍路道の「遍路転がし」を思い出しました。
先ほどまで見上げていた桜を、見下ろす場所まで上がってきました。
吉野駅から歩くこと50分、如意輪寺の山門を臨む石段下に到着です。