いよいよ古墳の中の古墳とも言える、百舌鳥古墳群を参拝します。
百舌鳥=もず、三文字で表記されたものを、二音で発音するのは何か違和感があります。
世界遺産百舌鳥古墳群には3代の天皇陵がありますが、最も南に位置する履中天皇陵から参拝します。
阪和線上野芝駅で下車、履中天皇陵まで徒歩5分と紹介されています。
この駅にも履中天皇陵への案内は見当たりませんでした。
この日はあいにくの雨、この時期では仕方のないことですね。
雨合羽でリュックの防水を兼ね、さらに傘をさして完全雨対策で歩きます。
大きくて真新しい案内板、堺市は気合が入っています。
案内通り5分ほどで履中天皇陵拝所に到着です。
天は止むことなく降り続いています。
神明鳥居に正対する、真っ直ぐな参詣道でした。
拝所前の広場には大きな水たまりが出来ています。
雨に濡れて木の鳥居が新鮮に感じられます。
これも雨に濡れたお陰、石柱に刻まれた文字は「履中天皇百舌鳥耳原南陵」とはっきり読み取れました。
この後お参りする仁徳天皇陵、前日参詣した応神天皇陵に次ぐ、第3位の大きさを誇る前方後円墳です。
お濠の外苑に沿って約半周、案内板に示された「履中天皇陵ビュースポット」へ向かいます。
壮大な古墳に相応しいお濠を巡らしていました。
ここでも拝所の奥に(古墳側)船が係留されていました。
お濠の清掃用とお見受けしました。
古墳の外縁には多くの樹木が植えられていますが、野生動物の食害防止かネットが張られています。
改めてビュースポットから履中天皇陵を眺めました。
第16代仁徳天皇の子で、65歳と遅い即位のため在位は僅か6年でした。
せめてものご褒美か、ビュースポットに到着した時は雨は小降りになっていました。
墳丘長360m、円部高27m、第3位の規模を誇る前方後円墳です。
履中天皇の御陵印です。