もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

大寺山願興寺

2015年12月22日 | Weblog

岐阜県御嵩町にある、天台宗の古刹大寺山願興寺を訪ねた。
8世紀の創建で御本尊が薬師如来であることから、可児薬師(蟹薬師)と呼ばれ、多くの信仰を集めている。

 

二度の兵火に遭いながら都度、民衆の支えによって再建され、現在の本堂は国重文に指定されている。
寄棟造りの堂々たる建物だが、屋根は鉄板葺きで錆びだらけ、遠目にも痛々しく見える。
この日は日本赤十字の御奉仕日で、50名程の方が境内の清掃に当たっていた。

 

小川文甫住職が、ご奉仕された皆さんにお礼の言葉を述べている。
来年から10億円の巨費を掛けて、解体修理が行われると発表された。
日頃から近隣の人々を集めて薬膳料理の講習をするなど、地域に寄り添った活動を続けておられる。

 

武田氏による二度目の兵火に遭った後、12世紀に近隣住民が寄せ集めの材料で再建した。
「蟹薬師」の掲額も、粗末な板切れに書かれている。

 

今年は11月末から12月初旬にかけて、御本尊重文薬師如来の御開帳があった。
両脇に月光・日光菩薩立像を従えた、薬師如来座像は秘仏で子年4月に御開帳される。

 

本堂は周囲に回廊を持つ大伽藍だが、見ての通り粗末な材料ばかり使われている。

 

当地出身の可児才蔵は、武田氏や福島氏に仕えた豪勇で宝蔵院流十字槍の名手。
関ヶ原で上げた首は数知れず、福島氏に仕えて広島で生涯を終えた。
現在は広島市東区矢賀の才蔵寺に眠っている。

廃材を集めて再建された国重文願興寺は、どのように解体修理されるのか興味深い。

宝物殿にはめずらしい説法印を結ぶ釈迦三尊、四天王、薬師如来を守る十二神将など、重文の仏像を多数保有している。
これらの仏像は何時でも拝観が可能、但し事前に電話で申し込むが必要です。0574-67-0386

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伏見稲荷5

2015年12月21日 | Weblog

京の都を遠望しながら一息入れた後、本格的に稲荷山を目指します。

 

この四ツ辻とはいわゆる交差点で、一の峰(稲荷山)へ向かう道を選びます。
此処でも奉納された鳥居が乱雑に置かれています。

 

急勾配の階段を上ると最初に現れるのが、三の峰にある下之社。
白菊大神とは宇伽御魂神と同神らしい?

 

続いて間の峰にある荷田社、稲荷信仰を信奉した荷田氏を祀る社。

 

此処でもやはり、ご神体と思しきものは巨石でした。

 

参道が奥まるにつれ、朽ちた鳥居の撤去後が目立ちます。

 

参道の途中に、鳥居の見積書が出ていました。
この値段は工事費込みなのでしょうか?

 

ついに稲荷山山頂にある一の峰(上之社)に到着しました。
末広大神ですから末広がり、すなわち商売繁盛でしょう。

でも注連縄の下がりは稲穂形ですし、幕の図柄も明らかに稲穂、食を司る宇伽御魂命そのものでしょう。

 

最後に御神田を確認して、伏見稲荷を後にしました。

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伏見稲荷4

2015年12月20日 | Weblog

いよいよ稲荷山山頂を目指す登りに懸かる。

 

頂上を目指さずお帰りになる方の為の案内標識?
今話題のお客様向けの案内にはなっていない。(中国・ハングルの表記がない)

 

鳥居や紅葉ばかり見ていると飽きが来て、このような何気ない景色が新鮮。
稲荷山は参道を外れれば、結構自然が残されている。

 

様々な神様が、わずかな平地に所狭しと祀られている。
ちょっと窮屈そうで気の毒。

 

階段も次第に勾配がきつくなり、参拝客も疎らになってきた。

 

お稲荷さんの御祭神は「宇伽御魂命」だが、これはどう見ても「バッカス」ではないか。
鳥居脇には狛狐が控えているのに、ヒョウタンの中にはお酒がたっぷり…

 

稲荷山中腹から眺める京の都、盆地が一望のもとに…

 

眺めの良い場所脇にあるお店にこの表示があった。
オイラなら「お客様どうぞ荷物を置いて、京の都を眺めてください」と書くだろう。
折角多くのお客様が周囲で休んでいるのに、この店はガラガラ、きつい階段を登ってきた人の気持ちが分かっていない。

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伏見稲荷3

2015年12月19日 | Weblog

参拝客の7割くらいが外国人と思われ、日本人観光客はアウェー状態で参道を進みます。

 

日本人学生の団体と出会うと何故かほっとします。

 

今回は伏見稲荷完全踏破を目指していますので、稲荷山頂上までの案内板をじっくり観察。
三の峰、間の峰、二の峰、一の峰を順に目指す参道(案内板右手の道)を選びます。

 

千本鳥居の始まりです。全国各地からの寄進者による鳥居が、ぎっしり隙間なく並びます。

 



さながら屋内を歩いているような錯覚に捉われます。

 

参道脇の山は、見事なグラディエーシォン、見ものは鳥居ばかりではありません。

 

参道沿い至る所に神様が祀られており、参拝者が小さな鳥居を奉納していますが、この景色はいただけません。

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伏見稲荷2

2015年12月18日 | Weblog

随身にもご挨拶をします。

 

伏見稲荷は覆いの金網が荒いので、なんとかお姿が確認できます。

凛々しいお顔の左大臣は黒の衣服。

 

こちら右大臣は野菜云いお顔で、めずらしいピンクの着物です。

 

片流造の本殿ですが、木材が全体的に細身で、華奢な感じです。

 

お稲荷様におすがりする信者達が奉納した鳥居形の絵馬?

 

お狐さんもそこかしこ、色・形も様々です。

 

まずは有名な千本鳥居を潜る道順を確認します。

 

さぁ~スタートです。参拝者は引きも切らず、後から後から…

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伏見稲荷

2015年12月17日 | Weblog

訪日外国人が一番行きたい場所が伏見稲荷らしい?

 

「人気第一位」と表参道脇の幟旗に、誇らしげに描いてあるから本当なのでしょう。

 

ただ裏参道の方はいただけない光景、何処にでもある屋台店がいっぱい。

 

何時見ても朱色鮮やかで、典型的な日本の社が此処にあります。

 

何の変哲もない掲額、これで良いのだろう。

 

さぁ~お参りしましょう!お正月には初詣客でごった返すのでしょう。今のうちです!

 

ちょっと強面のお狐さんですね!

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光明院3

2015年12月16日 | Weblog

複雑に曲がる濡れ縁を巡ってお庭を愛でる。

 

小振りなもみじ葉が美しい。

 

御座敷から見たお庭、座禅石、鶴亀島、蓬莱山の並びか?

 

奥側からの眺め、白の玉砂利で描かれた心字池。

 

「奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の…」風情。

 

これは火除けのまじない、河骨かな?

 

去り難い思いで振り返ると…

 

華頭窓ではないのだけれど…

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光明院2

2015年12月15日 | Weblog

志を玄関備え付けの竹筒に納めて、座敷・廊下へと上がらせて戴く。

 

玄関から、明け放った障子・襖の先に、お庭が臨まれる塩梅。

 

濡れ縁から、枯山水のお庭を遠望する。
白砂、緑苔、紅葉がバランス良く、とても落ち着いた風情、訪問客も少なくGOOD!

 

お庭最上部にも三尊石が…有頂天を現しているのかな?

 

丸石を配して、ちゃんと渚も設えてある。

 

手水鉢にも…

 

雪見障子からも季節感いっぱいに…

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光明院

2015年12月14日 | Weblog

東福寺を出て、何気なく伏見稲荷方面へ足を向けた。
東福寺⇔伏見稲荷間はJRで一駅なので歩いて見ようかな?

 

こんな道だったら誰でも散策したくなりますよね! 風情のある景色を独占した気分。

 

粋な白塀手前の生垣に、紅葉が懸崖です。

 

やがて薬医門が現れ「どうぞお入り!」と言わんばかり…
光明院と読めました。東福寺塔頭の一つでしょう。

 

前庭正面に、三尊石が配置されています。さすが禅宗寺院と言うところか。

 

石造りの十三重塔も、前庭に溶け込んでいます。
中に入って見ることにしました。

 

「枯山水のお庭が設えてあるぞよ」と言わんばかりの、玄関脇の石組です。

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東福寺3

2015年12月13日 | Weblog

東福寺境内の建築物も必見です。

 

通天橋へ続く渡り廊下。

 

七間二重楼付の山門、禅宗様式の重厚さは見事です。

 

入母屋造掌腰付の僧堂、圧倒されるような迫力。

 

主要な建物が、縦一直線に並ぶ禅宗様式の伽藍配置です。

 

臨済宗なのでお釈迦さまでしょうか?

 

東福寺を後に、次の塔頭へ向かいます。

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東福寺2

2015年12月12日 | Weblog

京都五山の名刹「東福寺」へ着きました。

 

紅葉の最盛期には、橋が抜け落ちるかと思われる程の人で埋まる通天橋ですが…

 

まだまだ捨てたものではありません、結構楽しめました。

 

やっと弘法が見える場所までやってきました。

 

松と紅葉の対比も絵になります。
奥に望まれる建物は、僧堂です。

 

散り紅葉もと欲張って見ました。

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東福寺

2015年12月11日 | Weblog

紅葉には遅すぎるのは承知で東福寺を訪ねる。

 

由緒ある大寺ながら、この北門はなんとも悲惨な状況に置かれている。
因みに手前側が、東福寺境内である。

 

紅葉は終わったのだからと思いながらも、それでも少しは残されているのでは?と期待する。
参道途中にある某塔頭を覗いて見ると、散り際の紅葉が垣間見えた。

 

風情ある小路に、軒先を越えた紅葉が遠近された。
ひょっとすると東福寺境内には… 期待は高まる。

 

さすが京都、そぞろ歩きのお客様がそこかしこに…

 

紅葉はなくても一幅の名画を思わせる景色が拡がる。

 

 要所要所に赤と緑のグラデーションが散見され、観光客の目を慰める。

 

この橋を渡れば東福寺、どのような光景が待っているのでしょうか?

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