萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

WBC、日本、韓国に圧勝!

2009年03月08日 | 野球

<6回表、止めの止め。城島のツーランが飛び出す!>

昨日は札幌での社用が若干早めに終わったのと、天候に不安もあったので、そそくさと千歳空港まで行き、できるだけ早い便に変更して羽田まで帰ってきた。大宮の家には19時前に着いた。そのおかげで、WBCも最初からTV観戦できた。


日本時間19時過ぎ、非常に重苦しい中で戦いの火蓋は切って落とされた。先攻は日本。相手投手は北京五輪で押さえ込まれた左腕「金広鉉」。

だが、しかし・・・。

不振であったイチローがいきなりライト前ヒットで出ると、続く中島もセンター前に綺麗に運ぶ。青木の積極果敢な打球は金投手の足元をかすめて内野を抜ける。二塁ランナー俊足イチロー、なんなくホームイン。あっという間の先制点で日本のベンチもスタンドも大喜び。しかも、まだ無死一塁二塁だ。

ところが、続く四番村田、五番小笠原が連続三振でツーアウト。このまま、一点止まりで終わると韓国に勢いが移ってしまうと心配するが、やってくれました。左投手に強いということでスタメン起用されていた内川が三塁線を破るツーベース。一塁ランナー青木も一気にホームイン。これで3-0とした。この内川の二点タイムリーは韓国にはかなり効いたパンチだったと思う。原監督の采配はズバリ的中した。

一回裏韓国の攻撃は制球に苦しむ松坂からランナー一人おいて4番金泰均がレフトスタンド看板に当たる特大ホームラン。ノースリーからの甘い高めの「打ってください」と言わんばかりの失投であった。これであっというまに一点差。3-2と迫られる。さすがは宿敵韓国、一筋縄ではいかぬ。

嫌な予感を払拭してくれたのは、2回表のイチローと村田であった。城島ヒット、岩村四球で無死一二塁の場面でイチロー。誰もが予想していなかったセーフティバンド。見事成功して無死満塁。中島四球押し出しで4-2。青木の内野ゴロダブルプレー崩れの間に岩村ホームインで5-2。またもや三点差とする。

尚も一死一三塁。押せ押せである。打席に立つは、一回表、同様のチャンスで三振を喫した四番村田。この場面は犠牲フライでいい場面だ。その分力まずにすんだのだろう。ファールで粘った挙句、レフトスタンドギリギリに入るスリーランホームラン。一挙に8-2と突き放す。勝敗はこの一発でほぼ決まった。

この後も日本の攻撃陣は手を緩めず、3回以外は毎回得点。ついには城島の2ランも飛び出して、大量リード。投げては3回以降韓国打線を無安打に抑える投手リレー。結局、前代未聞の14-2の歴史的大勝で韓国を7回コールドで降し、アメリカ行きの切符を手にした。

勝因は牽引役のイチローの活躍と中島、青木、内川といった巧打俊足の選手達の働きが、4番村田に余裕の打席を与え、3リーランにつながったことにあると思う。あの一発は打球を見てもわかるが、ホームランを狙っていたのではない、犠牲フライがたまたま伸びてスタンドインした当たりだ。そういう意味では村田もまた“つなぎ”に徹していたといえる。

また、ラインナップ後半に控えし、福留、城島、岩村のメジャートリオも頼もしい。一番イチローまで入れるとメジャーリーガーが4人揃う。この打線が機能するかぎり、日本選抜は大丈夫であろう。今日の試合で点にからまなかったのは唯一小笠原だけであったが、彼のことであるから明日以降頑張ってくれると信じる。

ま、なんにしても心配は“杞憂”であったようだ。

めでたし、めでたし。
コメント (2)
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