みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

雨が空から降れば

2014-06-11 15:03:26 | 家族

Dscn0664_2 田植えから約1ヶ月を過ぎて、稲たちの緑がひときわ濃くなり、分けつも進みだして株が大きくなってきました。でもこのところ雨また雨の毎日で、病気になりやすいのではないかと少し心配です。

Dscn0670 カルガモも、よく見る(ダブルクリックで拡大)とそれなりに綺麗です。

羽繕いの姿は艶めかしい感じ・・・こちらが雌かしら?

Dscn0669雨の日が続くと思い出すのは、息子が4歳ぐらいの頃のこと。

傘を差して二人で歩いていたら、息子がふと呟くような細い声で歌った。

♪ デンシンバシラモ~ ポストモ~  アメ~ノナカ~

その歌の一節は私の心を打った。心の奥のページがサッと開いたような。

もう一度歌って!とせがむ私に、息子は幼いながらも大いに照れた。そしてまた一節を歌った。

♪ ショウガナイ~ アメノヒハショウガナイ~

私は感嘆した。こんなに素晴らしく詩的な歌を息子が歌ってくれるなんて! 

音楽に疎い私は、別役實(1937~)作詞・小室等(1943~)作曲の ♪ 雨が空から降れば ♪ (1966作)を全く知らなかったのだ。息子は通っている保育園で覚えたのだろう。

あの日、駅に着いて、プラットホームに電車が入ってきたのを見て、二人で「電車も雨の中だね~」などと言ったりした。

それにしても、本当に雨の日にピッタリの歌だと思う。

   ♪ 雨が空から降れば
   オモイデは地面にしみ込む
   雨がシトシト降れば
   オモイデはシトシトにじむ

  ♪ 黒いコーモリ傘をさして
   街を歩けば
   あの街は雨の中
   この街も雨の中
   電信柱もポストも
   フルサトも雨の中

  ♪ しょうがない
   雨の日はしょうがない
   公園のベンチでひとりおさかなをつれば
   おさかなもまた雨の中

  ♪ しょうがない雨の日はしょうがない
  ♪ しょうがない雨の日はしょうがない
  ♪ しょうがない雨の日はしょうがない

Dscn0673


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2 コメント

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また懐かしい歌を。小室等はアメリカのフォークソ... (anisan)
2014-06-14 11:01:59
また懐かしい歌を。小室等はアメリカのフォークソングのコピーを日本に持ち込んだ一人です。「PPMFW」を解散してからは、あまり自分の曲を作らなかったように思います。この歌、変ですね。だけど「公園の水たまりでお魚を釣る」という発想が好きで、私も持ち歌にしていました。よく、「何だそれ」と言われました。梅雨にはぴったりの歌ですね。
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anisan様 (korei)
2014-06-15 11:02:04
anisan様
 持ち歌にされていたんですか・・いい歌ですよね。この電信柱は絶対に木製。郵便ポストは円筒型でなければなりません(笑)。電信柱がコンクリート製に大きく変ったのは1960~70年代頃でしょうか。角形の郵便ポストが始まったのは1970年のようです。
 この歌が出来た60年代後半の政治・経済・社会・思想の状況等々を含めた時代について、或いは、思い出・過去・他物・他者等々の時間論や存在論について、それなりに持論を語りだしたくなりそうな歌ですが、でもそれを語るのは野暮!と云われそうな歌でもあります。その辺が、この歌の微妙な立ち位置であり、魅力でもあるのかも。
 たまたま昨日のラジオで、ビートルズ(1970)の let it be を久しぶりに耳にしました。この let it be の意味は、色々に解釈されるのでしょうけれど、「雨が空から降れば」で繰り返されている「しょうがない」との共通性がありますよね。作られた時代もほぼ同じですが、 でも歌全体の印象は相当に違う。let it be には強い訴求力と牽引力を感じます。
 音楽に疎い私が、野暮なことを書き連ねてしまいました。

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