みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

花の昼

2016-04-05 22:12:05 | 俳句
俳句の会で常陸風土記の丘へ行きました。暖冬だったので、ソメイヨシノは以前の予想では今日あたり満開かも・・と思っていたのですが、昨日の雨が未だ少し残る寒い朝です。「花冷え」だと言ってみても洒落た気分になれず、あいにくの吟行になりそう、と心配しましたが、乗合タクシーで着いた頃には霧雨も止んで、「花曇」ながら寒さは緩んできて、気持も穏やかさを取り戻すことが出来ました。ソメイヨシノは7分咲きぐらい、枝垂桜は個体差が大きいけれど1~3分咲きぐらいだったでしょうか。

          

桜花を愛でながら池の周りを歩いていたら、初蛙の声が聞こえてきました。透き通った玉を転がすような美しい声でした。枝垂桜を見上げたときには、その上の空高くに初燕の飛翔を目撃しました。

少し小高いところには会津民家(江戸時代後期に建築された名主の家)が移築保存されていて、戸や障子は開け放たれています。縁先などに民家ならではの親しみやすさが感じられる一方、薄暗い奥座敷には代々の怨念のような不気味なものが漂っているようにも思われました。

          影多き会津民家や花の昼



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