みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

ワクチン神話

2020-12-16 15:04:30 | 社会
イギリスに続いてアメリカでもワクチン接種が始まった。これらのワクチンが新型コロナウィルス感染拡大を抑える防波堤となることを私も願うが、一方では大きな不安もある。

児玉龍彦先生が、「ワクチン神話を疑え!」(デモクラシータイムス20200624)で警告を発している。

ワクチンを接種すれば確かに抗体が出来る。ところが、抗体が出来たからといって、免疫が出来たとは必ずしも言えない、という。
ワクチンによって出来る抗体は、特定の抗原に対してのみ免疫として働く。この点が、自然感染によって出来る交差免疫との違いだ。抗原のウィルスが変異している場合、ワクチンによる抗体は免疫を暴走させて、逆に人体を攻撃してしまう危険がある。サイトカインストームと言われる抗体の逆襲によって肺細胞が破壊され、短時間に重症化してしまう。

この問題が、SARSへのワクチンが17年経っても出来ていない理由だという。

新型コロナウィルスは、特に変異しやすいウィルスだ。既に、時期や地域によって異なる変異をしたウィルスが指摘されている。ワクチン接種を真っ先に開始したイギリスでは、一部でウィルス変異が指摘されて不安が沸いているようだ。

児玉龍彦先生が語っているのは、絶望だけではない。困難な課題の向うにある筈の希望にも言及されている。現代の遺伝子研究の成果を更に前進させれば、変異したウィルスに対しても免疫となる抗体を作り出せるワクチンも、開発可能ではないか、と。

いずれにしても当分の間(短くとも数年間だろう)は、ワクチン頼みは危なっかしい。感染症対策の基本である大量検査と隔離、これを一刻も早く徹底するべきなのだが・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿