音楽でも小説でも映画でもいいのだけれど
「好きなもの」について語る人の話を聞くのが好きだ。
自分も「それ」を好きだった場合はもっと良い。
全然興味なかったジャンルの物事でも、
それを好きな人の話を聞いてて、いつのまにか俺も、それを好きになってしまったりする。
「好き」というパワーはとても強くて暖かなものだよね。
「嫌い」のパワーも、暖かくはないが・・・とても強いものではあるのだけれど、
こればっかりやってると、けっこう哀しい。疲れるし。
ネガティヴもポジティヴもやはり、
両方適度に存在するのが自然なことで、
光あるところには影があるし、作用のあるところには必ず反作用がある。
まぁ・・・でも、人の悪口なんかは言わないに越したことはない。
ところで、世の中には「作家論」というジャンルの本があって、
俺は、いつの頃からかこれがけっこう好きで
いろんな人の、いろんな人に関する「作家本」を、わりと読んでいる。
「研究本」とか「謎本」も、ほとんど同じだと思うんだけど
こーゆーのって結局、それを好きな人が、それについて深く考察して、
嬉々としてそれについて語る・・・・・・・・・っていうものなんだよね。
だからその「好き」パワーが伝染したりして。
例えば、ヘミングウェイなんかは俺はもともと、興味なかったんだけど
作家論・・・・っていうか、もっとミーハーなヘミングウェイ関連本を何冊か読んでて、興味が湧いてしまった。
でもヘミングウェイの長編って退屈だ。そう思いませんか?俺は短編が好き。
あのひとって何だか・・・本人がスターっていうか、そんな感じの人だよね。
(そう言えば、ノーベル賞ももらってるんだよな。)
村上龍なんかそのへん、絶対影響受けてると思うな。作品ではなく、私生活に。キューバ行ったりしてるし。
まあいいけど、
サリンジャーに関しても、いっぱい本(作家論、研究本、謎本)が出てて、よく飽きないよな。
でもサリンジャーの「グラス家もの」とか「ライ麦」関連とかはついつい、深く考察したくなるのだ。
その気持ち分かる。サリンジャーの遺稿、結局出ないのかしら。
俺の目が黒いうちに・・・・出版して欲しいよ。
誰かまた、俺に「好きなもの」について語ってください。
きっと、つられて俺も「それ」を好きになっちゃうからさ。
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