今日は9.11なのだった。
2001年の事だから、実に23年経つ。
あれから世界は変わったのかもしれないし、
実はそうでもないのかもしれない。
2001年9月11日、僕は失業中だった。
あの日は特に、現実が怖かった。
世界中の高層ビルがテロで崩落しているような気がした。
そしてその後の、陰謀論の百花繚乱。
何が嘘で
何が本当なのか、
皆目わからない。
確かなのは多くの死と、破壊と、懐疑と、怨恨。
犠牲者と被害者の方々に追悼の意を。
NYは、憧れの地だった。
僕らがそこを訪れたのは あの事件の、たった3年前だ。
1998年の11月。
マンハッタン島。そこはまるで、世界の中心地みたいだった。
僕らが出演したNYパンク伝説のライヴハウス「CBGB」は実は、
今でもあるらしい。
ただし、NYではなく、ハリウッドかどこかの西海岸に。
建物ごと持って行かれたそうだ。
それではまるで、「ガラスケースの中のイノセンス」ではないか。
それか、
博物館の恐竜の化石?もしくは
日本の各地にある、「再建されたお城」とか。
東京タワーの中にあった、「ロウ人形館」とかみたいな(今もあるのか?)。
「嘘」も「本当」かもしれない・・・・・ので、
僕はもう、
何もかもが信じられないような気になっている。
僕らが夢中になっていた「夢」も、
あの頃には、まるで手に取るように
身近に感じられたのだが今はもう、
遠くの光みたいにしか感じられない。
それでも、
凄く遠いけど、
ちゃんと「ある」のはわかっている。
だから全然、寂しくも哀しくもないんだけどね。
NYにあったライヴハウスも、
今現在、大阪・難波にあるライヴハウスも、
存在は完全に、等価だ。
9月14日 土曜日は 難波メレで会えたら嬉しい。