今週土曜、ライヴハウスで会いましょう。

2024-09-10 21:46:42 | Weblog

クラッシックの超有名指揮者である小澤征爾が

村上春樹との対談で

「音楽って、時間の芸術なんです・・・わかりますか?」

というような発言をしていた、というのは以前のこのブログで書いた。

そうなのだ。

考えれば考えるほど納得し、逆に混乱してしまうのだが

音楽は、あからさまに 時間の芸術である。

リズムがとても大事だし、タイム感は命だし、

何より、始まりと終わりがある。

ポップスなら3分前後。クラッシックの長いヤツはどれくらいだろう?

30分とか?

しかし言うまでもなく

他の芸術だって「時間」の中にしか存在し得ない。

演劇だって、映画だって。

料理も芸術かもしれない。

美味しい料理を、美味しく食べられる時間も、短いよね。

そんな風に思えばしかし、「絵画」は息が長いかもしれないな。

例えば・・・フィンセント・ファン・ゴッホが死んだのは1890年。

100年以上前だ。

でも彼の描いた多くの絵画は色褪せず、そのままの輝きを放ち続けている。

彼の生前に売れた絵は、たった一枚だったそうだ。

油絵は偉大だ。

100年以上もその存在をキープできるなんてすご過ぎる。

その点・・・音楽は短い。

レコードとかCDに、ちゃんと記録されたものは

それこそ100年以上、残るが

ライヴは、そういうわけにはいかない。

「その時」しか、そこに、存在しない。

目の前で人が奏でる、生の音楽。

そういうものの貴重さ、というのは絶対あると思うのです。

 

 

さらに、

 

我々が同じ時間を生きているのは、何かの偶然だ。

でも

そのことを意識するのは、素敵なことだと思う。

 

同じ月や星や太陽の下に、我々はいるのだ。

同じ惑星に住んでいるから。

そしてほんのちょっと頑張れば、実際に「会う」ことだって可能かもしれない。

 

そう思うと、人生というのはとてもとても素敵だ。

好きな人や、好きな物事が多ければ多いほど

我々は幸せになれる、同じ「時間軸」の中で。

 

 

 

だから我々は、ライヴハウスで会いましょう。

 


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