まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

米坂線と田園散居風景

2008年05月17日 | 旅行記B・東北

この秋に米坂線と羽越線に新型気動車「キハE120系」というのが導入されるという。現物を見たことはないが、おそらく最近のJR東日本の車両と同じような構造の客席ということになるのだろう。これに伴い、旧国鉄型の車両がまた勢力を縮小することになる。快適性の向上や環境への配慮ということになれば、これも時代の流れということなのだろうな。

ということで、気候的にもちょうどよい時期であることから、大勢の「その筋」の人たちでごった返す前に出かけることにする。いろいろと調べればどの列車にどの形式の車両が当てられているかわかるのだろうが、それも面倒なので現地で出会ってのお楽しみとする。

P5170726乗るのは、新潟から米坂線に直通する快速「べにばな」号。やってきたのはキハ52の旧国鉄色と、キハ47の新潟色。途中のどこかですれ違えばいいなというくらいの車両だったが、いきなりここで会うことになったため、もちろんキハ52を選択する。

坂町までは白新線~羽越線を走る。架線下の平坦な区間を、エンジン音も高らかに快走する。気動車といえば「のんびり走る」というイメージがあるが、実際は電車ほどのスピードがなくても、何か一生懸命走っているなあという感じがスピード感を与えている。

坂町で一息入れた後、米坂線に入る。ここでぐっとスピードが落ち、いよいよローカル線らしくなる。山越えをして山形県に入ったあたりから、沿線に三脚を立てたファンの姿が目立つ。有名なポイントとされるとことでは10人くらいいたかな。沿道に他県ナンバーのクルマが停まっていれば、たいていその近くに潜んで(?)いる。

P5170731山の風景から水田地帯に風景が開けたところで、羽前椿駅着。ここで下車。この一帯は屋敷林に囲まれた「田園散居風景」となっている。前に来たときは気動車で通過するだけであったが、今回はここを歩いてみようと思う。

P5170742羽前椿駅近くで、20分後に米沢からやってきたキハ47の首都圏色の列車を撮影した後に、歩を進める。目指すのは2つ先の今泉駅である。羽前椿駅からは営業キロにして6キロあまりで、路線が弧を描くように走っているので、途中道路でショートカットすれば多少距離が短くなるはずだ。1時間半あれば着くだろう。

P5170747P5170755ちょうど田植えの時期で、水田には水が張られ、あちらこちらで機械や手植えでの田植え中である。遠くには雪をかぶった朝日連峰。うーん、先ほど列車を撮影したものの、どうせならこういう場所・背景で撮影したほうがよかったな・・・。

P5170754P5170759このあたりは「めざみの里」というそうである。どこまでも水田と屋敷林の集落が広がる光景はうなるばかりである。

P5170760最上川の上流にあたる白川を渡り、飯豊町から長井市に入る。「歌丸の里」などという、座布団を持っていかれそうな名前の「農業法人」というのを見たり、途中でにわか雨がぱらつく時もあったが、青空の下のウォーキングで、羽前椿からちょうど1時間半で今泉着。ここから伸びるもう一つの路線、山形鉄道フラワー長井線に乗ることにする・・・。

コメント