まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

地名の読み方っていろいろ・・・。

2008年05月31日 | ブログ

先日米坂線に乗車して、山形県を訪れることがあった。

そのときは米坂線のほかに山形鉄道フラワー長井線に立ち寄った後で山形市に出て、最上義光で有名な霞城や、国指定重要文化財の山形県郷土館「文翔館」を訪れ、山形県の歴史を学ぶことがあった。

山形県といえば、県庁のある山形市を中心とした「村山」、新庄を中心とした「最上」、酒田・鶴岡を中心とした「庄内」、そして米沢を中心とした「置賜」の4つの地区に分かれる。

P5170735・・・で、「置賜」と書いたが、この記事を読んだ方はこの字をどう読んだだろうか。全く「そんな地名知らんぞ」という方はさておき、「おきたま」、「おいたま」のいずれかで読んだことだろう。ちなみに私は以前にこの地名を冠した企業の名前を訊いたことから「おきたま」と読むのだと思っていた。ところが先日、とある人からJRの時刻表を片手に「ここに『おいたま』って書いてあるけど、『置賜』の読みは『おきたま』と『おいたま』、どっちが正しいの?」と訊かれ、「おいたま」という読み方があったことを知った次第である。

漢字との結びつきでいえば「置き賜る」と読んで「おきたま」というのがまずあって、それが訛って「おいたま」と呼ぶのも定着したとかいう説もあるようだが、結局は「どちらも正しい」ということのようだ。山形県庁の支庁は「おきたま」のようだが、JRの駅名は「おいたま」、ただパソコンの文字変換は「おいたま」でしか出てこないとか・・・。結局はその名前をつけた人が、どちらの読み方を採用したかの差が出てくるのだろう。

「おきたま」と「おいたま」という二つを並べる中でふと思ったのが「埼玉」である。これは間違いなく「さいたま」と読まなければならないが、ただこれも元々は「さきたま」でしょ。その名残が「さきたま古墳群」や、地元競馬(競馬はやらないので詳細はわからないのだが)の「さきたま杯」に残っていたり・・・。

どちらの読み方が正しいというより、どちらの読み方もできてしまうケースが結構あること自体、音の変化を受けやすい日本語の特性というものが見えて面白い。他の言語ではこういうことはあるのだろうか。

そもそも、「日本」の読み方だって、「にほん」?「にっぽん」?と訊かれて、企業名などにつけられている「日本」はきちんと区別しなければ失礼にあたるが、そもそもどっちが正解とは言えないでしょうに・・・・。

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