まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

東京縦貫線の着工

2008年05月01日 | ブログ

JR東日本がこの5月から「東北縦貫線」の建設工事に着手するという。「東北縦貫線」という言い方はネット記事で初めて知ったのだが、要は山手線・京浜東北線が走る上野~東京間にもう一本線路を敷設して、東海道線の列車と、宇都宮線・高崎線・常磐線の列車を直通運転させようというものである。

確かに、それらの線の列車は東京と上野がそれぞれ終点となっているため、埼玉や茨城方面から丸の内、新橋近辺に通勤する人だと一度上野で下車し、山手線・京浜東北線に乗り換えなければならないため、上野~御徒町間が東京圏でもっとも混雑の激しい区間と化している。これを少しでも緩和するためのものだとか。

この話はかなり前から出ていたようで、同じような発想で運転を始めたのが湘南新宿ラインである。ただ湘南新宿ラインが既存の貨物線をうまく利用したのに対し、上野~東京間は一からつくらなければならないのである。通勤でこの区間に乗っているが、窓の外を見て「これ以上どこに線路を敷くつもりなんだろう・・・?」と疑問に思ったものだ。東京から神田までは新幹線の高架のさらに上を走らせるとかいろいろあるようだが、ちょっと無茶しているような気もする。

確かに混雑の緩和にはつながるのだろうが、個人的な感想としては「あまり列車の足を長くしないほうがよいのではないか」というのがある。心配しているのは、万が一トラブルが発生した時の影響の範囲が広がること。湘南新宿ラインでも、埼玉のほうで車両トラブルや事故が起きたのに、神奈川の西のほうで列車遅れや運休の影響が出ることがある。そして復旧に時間が余計にかかる。あらかじめ運転系統を厳格に分けていれば、ある区間で何かあった場合の波及も少なくて済むと思うのだが。これが事故や遅れが日常茶飯事に起きている会社のことだけに、なおさら。

それともう一つ、これは「その筋の人たち」的な考えなのだろうが、「東京」と「上野」はやはり日本の鉄道の「始発駅」「終着駅」でいてほしいなと思うでのある。やはり「区切り」というのかな・・・。

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