まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第47番「光明寺」(指宿・宮ヶ浜)

2024年05月20日 | 九州八十八ヶ所百八霊場

指宿枕崎線「指宿のたまて箱1号」で指宿に着き、ここから折り返す形で宮ヶ浜に向かう。これから向かうのは九州八十八ヶ所百八霊場の第47番・光明寺である。薩摩国では札所番号と並び順が一致していないところがあるのだが、この札所めぐりは番号順にはこだわっていないので、まずは指宿を目指した。

九州八十八ヶ所百八霊場のサイトによれば、宮ヶ浜駅から光明寺までは徒歩20分とある。外も晴れているし、折り返しの列車までの時間にも多少余裕はある。南九州、池田湖方面に向かう県道を歩くことになる。道路標識の池田湖の横に何やらイラストが描かれているが、池田湖に生息しているとされる「イッシー」という未確認動物だという。同じ未確認動物の「ネッシー」から名づけられたそうだが、その正体はオオウナギではないかと言われている。

鹿児島でウナギといえば池田湖のほかに鰻池というのがあり、かつては鰻村と呼ばれ、この辺りの人たちは「鰻」姓を名乗ったという。現在では数少なくなったが、漫才コンビ・銀シャリの鰻さんのルーツもこちらだという。鰻さんがかつて付き合っていた方の名前がが「重子」さんといい、別れたのは結婚したら「鰻重」子になっていまうから・・・というのはネタだが。

この札所めぐりでウナギをいただくことはないなと思いつつ、少し緩やかな上り坂を歩き、光明寺の看板を見る。そこからしばらく下り、光明寺の石柱に出る。実質徒歩15分ほどだった。

山門はなく開放的な境内で、本堂も比較的新しい建物のようだ。

中に入ってお勤めとする。扉を開けたところで寺の方が出て来られて、納経帳を預ける。

光明寺・・九州八十八ヶ所百八霊場でも同じ名前の寺がある。その歴史だが、八十八ヶ所のサイトを見てもいつ開創されたかはっきりしたことは書かれていない。薩摩は明治の廃仏毀釈が徹底して行われたところだ(島津家の菩提寺ですらその対象となった)。

お勤めを終えると、「お茶をどうぞ」と隣の応接間に招かれる。お茶菓子をいただき少し話す中で、現在の光明寺が開かれたのは現在の住職の先々代だったというようなことをうかがった。

寺を後にして宮ヶ浜駅に戻る。ちょうど錦江湾が広がるところで、こうした景色もなかなかのものである。

宮ヶ浜の駅前には指宿方面へのバス停もあり、時刻表のうえでは発車時間も近いのだが、バス停のQRコードでバスの現在位置を確認すると、かなりの時間遅れているようだ、そのまま駅に向かい、列車で指宿に向かうことにする。その宮ヶ浜は無人駅で、交通系ICカードの利用エリアからも外れているのだが、ホームにはクレジットカードのタッチ決済用の機器が置かれている。福岡エリア、そして指宿枕崎線の鹿児島中央~指宿間で2026年3月までの実証実験として設置されているとのこと。機器にカードをピッとするのはICカードと同じだが、このタイプだと、交通系ICカードを持っていない人でもクレジットカードにタッチ決済機能があれば利用可能である。インバウンドの人も利用しやすいだろう。

ホームに入ると、桜島を前に「ようこそ! 長渕剛ゆかりの地 宮ヶ浜へ」の横断幕が掲げられている。長渕剛さんが鹿児島出身というのは何かで知っていたが、ここ宮ヶ浜は長渕さんの母の出身で、長渕さんも母と海で泳いだ思い出があり。「私の原風景そのものだ」としている。海岸には歌碑が建てられており、聖地として訪ねるファンも多いとのこと。もっとも、駅から海岸に行くには結構大回りになるようだが・・。

列車に乗り込む。2駅で指宿に到着。改札口の横に目立たぬようにクレジットカードのタッチ決済の機器があり、そこにカードをタッチする。乗り降りの方法は交通系ICカードと同じで気軽にでき、これならもっと範囲を広げてもよいのではないかと思う。

後は帰りの「指宿のたまて箱6号」まで指宿で過ごすことにして、砂蒸し風呂に入ることに・・・。

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