まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

もう一度、381系「やくも」に出会う

2024年06月14日 | 旅行記F・中国

6月14日、旧国鉄型381系による「やくも」がラストランとなった。沿線の各駅ではさまざまな記念イベントが行われたそうだ。この日、岡山~鳥取の県境区間で落石が見つかり一部区間が一時運休になったが、その後運転を再開し、無事に最後走りおおせた。

14日の金曜日が最後となったのはどういう理由からだろうか。せめて16日の日曜日まで運転すればよかったと思うが、車両運用の都合や、日曜日ということで多くの人が押しかけることによる混乱を避けることがあったのか。

さて、その直前の週末である6月9日、岡山から旧国鉄特急色の381系「やくも9号」で出雲市まで乗車した。岡山からの3時間を満喫して、無事「お別れ乗車」とした。

この後だが、出雲市15時48分発「スーパーおき5号」で新山口まで出る。曇り空だが日本海沿いの区間を走り抜けるのも面白いところで、「広島市内~広島市内」の乗車券で中国5県を一周することになる。

時間があるのでいったん改札を出る。遅い昼食ということで駅前の出雲そばの店をのぞくが、昼の部は営業終了。結局、駅構内の「出雲の國麺家」に入る。「麺家」だからJR西日本と関係あるのかな。

ここで注文したのは「神話セット」。出雲の割子そばに「スサノオラーメン」、あごちくわがセットである。

せっかくなので割子そばをもう1枚追加し、あごちくわにそばがあるなら日本酒だろうと、奥出雲の「七冠馬」を注文。前回木次線で乗車した「あめつち」車内でもいただいたが、史上初の七冠馬・シンボリルドルフの牧場と奥出雲の蔵元との縁で生まれた銘柄である。

店内には昨年引退した「奥出雲おろち号」のポスターも飾られている。その「懐かしい」列車に、381系「やくも」も加わることになる。

さて、よい心持になって「スーパーおき5号」に乗るべくホームに上がろうとするが、電光掲示板に岡山行きの「やくも24号」の文字が見える。先ほどの「やくも9号」の折り返し列車で、乗ることはないがせめて最後、発車だけでも見ようか。

時間となり発車。6両編成が目の前を加速して通り過ぎる。最後の雄姿を静かに見送った・・・。

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