まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・カープ対バファローズ交流戦@マツダ(ぐうの音も出ない完敗)

2024年05月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

私にとってバファローズ対カープというのはプロ野球観戦でも楽しみにしているカードである。第1回の広島勤務時代には「広島市民球場でカープと近鉄がもう一度日本シリーズを戦う」ことを楽しみにしていたが実現せず、奇しくも球界再編、セ・パ交流戦の実施により、公式戦でこの両チームの試合を観戦することになった。

大阪、神戸、広島で毎年のように観戦しており、さまざま一喜一憂したことである。16対14の大乱戦があったかと思えば、接戦あり、鈴木誠也の「神ってる」3試合連続弾あり、延長戦でバファローズが大量点を挙げたり・・・いろいろあった。

さて2024年交流戦のこのカードは広島での平日3連戦。広島在住のバファローズファンとしては平日、また勤務先からマツダスタジアムへのアクセスに時間がかかることもあり、球場での観戦は難しいところ。そんな中、さまざまな要素が絡んで、5月29日の2回戦に行くことができた。三塁側上段内野指定席の空きがあり、当日行ければ儲けものくらいの気で確保したのだが、いろいろあって結局早上がりしたようなもので、試合開始の直前にスタジアムに到着できた。平日のナイターを試合開始から現地観戦というのもなかなかないことである。

すでにスタメン発表は終わり、試合前の「それ行けカープ」が流れているところ。カープファンの有名人がリレー形式で次々にビジョンに映し出される。こういうのを見るとやはりカープは人気球団であると感じる。

生ビール片手に、屋外のナイターを楽しみとしよう。よっしゃっ!!

試合開始。カープ先発の森下に対し、初回先頭の福田が幸先よくヒットで出塁する。続く2番は宗だが、一塁ゴロが併殺なりチャンスを作れない。次の中川はヒットを放ったが、森が倒れて先制点ならず。ちょうど、ビジターパフォーマンスシート越しに新幹線500系が広島に到着するところで、新幹線、在来線、貨物列車の発着を見ることができるのもマツダスタジアムの意外な楽しみである・・。

バファローズの先発は田嶋。特に故障や不調というわけではないが登板後の抹消が続いており、この日の出番である。そういえば、5月12日に鹿児島で行われる予定のホークス戦に合わせて九州八十八ヶ所百八霊場めぐりを組んだものの雨天中止になったが、この試合のバファローズの先発予定が田嶋だった。結局ここで出番となったのだが・・。

初回、カープは先頭の秋山がヒットで出塁。続く矢野のバントはセーフティ気味になり、一塁セーフ。ここで3番・菊池がきっちり送りバントを決めて一死二・三塁。続く小園の内野ゴロの間にカープが1点先制。

2回、バファローズの先頭は西川。登場時、スタンドのカープファンからも温かい拍手が起こる。西川がFA宣言してバファローズ移籍が決まった際、カープ首脳陣だけでなくファンも温かく送り出したのだが(私が定期的に通っている医院のスタッフも、私がバファローズファンと知ると「ウチの西川をよろしくお願いします」と診察時に言ってくださったのだが)、今季ここまでの成績は決して期待に見合ったものではなく、所詮その程度の打者・・いやそれ以下というしかない。カープが現在好調なのは、天才だか何だか知らんけどこの打者を放出したこともあるのでは?とすら思う。

続く頓宮の四球、太田のヒットで一死一・二塁として打席にはドラフト1位ルーキーの横山が入る。体調不良でベンチを外れた紅林に代わっての先発起用。しかしここは森下が貫録を見せて三振に打ち取る。次は9番・田嶋でなすすべもなく同点のチャンスがつぶれる。

3回裏、カープの先頭は投手・森下だがヒットで出塁。さすが、打撃にも定評のある森下である。

続く秋山は倒れたが、次の2番・矢野がセンター越えの三塁打を放ち、追加点を挙げて2対0とする。そして次の菊池に対して、田嶋が暴投。これで3対0となる。

この回二死から小園が出塁し、続く末包がレフトへの一発を放つ。5対0。これまで「天敵」と思っていた方もいるバファローズに対して大量リードだ。これもチームの勢いだろう。スタンドも大いに沸く。

スタンドの熱狂の一方で、火照る身体を少しクールダウンしようということで、ライト側奥のコンコースには巨大ミストのサービスがある。この日は夜涼しかったが、これからというもの、瀬戸の夕凪も合わせてスタンドは蒸し暑く、こうしたサービスは人気になることだろう。

序盤で5対0となったが、森下の調子がよいのとバファローズ打線が完全にイカれているのとで試合自体はテンポよく進む。ちょっと、コンコースで何か仕入れますか・・。交流戦限定メニューの「ポンぽこサワー」や、県内ということで「戸河内ハイボール」。もう完全に呑みモードだが、夜風に吹かれながらの野球観戦というのも久しぶりである。

売店に行っている間にカープがチャンスを作り、秋山のタイムリーで1点追加、6対0と一方的。打順の関係もあり田嶋は4回裏終了まで投げたものの、厳しい結果となった。

5回裏は井口が登板。ファイターズ自由契約~バファローズ育成~支配下を経て、どちらかといえば便利使いの登板が続く。まあ、こうした一方的な試合でも誰かが登板しなければならないことで、まず5回は起用に応えた。

5回裏終了。マツダスタジアム恒例の「CCダンス」である。カープは12球団で唯一チアガールが存在しないのだが、ビールの売り子さんがそれぞれの持ち場でダンスするのが独特である。5回裏のカープの攻撃のタイミングを見つつ、背負っているビール樽をいったんおろし、スタンドを盛り上げる。せっかくなので、この後私の席の通路に来た売り子さんから労いを含めて一杯注文する。いやもう、今日はカープに完敗、乾杯ですわ・・。

5回は無失点の井口だったが、6回は先頭の坂倉に四球、続く宇草にヒットを打たれ、曾澤が追加点のタイムリー。さらに森下にもタイムリーが出て、合わせて8対0となる。さらには秋山のタイムリー、交代した山田に対しても矢野が犠飛を放ち、10対0。カープファン、広島の皆さんにとっては最高だろう。この後、小園の打球はバットが折れたものの、タイムリーとなって11対0。もし京セラドーム大阪で攻守切り替えて同じようにリードされていたら、この時点で席を立っていたと思う。貴重なマツダスタジアムでの試合だから試合終了まで座ることにしようというのも一つの決断だが・・。

7回ラッキーセブンも森、西川、頓宮があっさり打ち取られる。そういえば2回一死一・二塁となって以降、まったくランナーが出ていない。11点取られてもまだ何点か取っていればまだ救いはあるのだが・・。

7回裏には赤いジェット風船が舞う。そしてバファローズの捕手は森から石川に交代。実質、白旗をあげたようなものだ。

その7回もカープは攻撃の手を緩めず、坂倉、宇草の連打の後、曾澤が2点二塁打で13対0。さらに、途中出場の大盛にも西川の頭上を越すタイムリーが出て14対0。

8回表はハーンが登板。ルーキー横山、2年目茶野らを簡単に退ける。

8回裏、育成から支配下登録されたばかりの才木が登板。しかしいきなり小園、末包に連打を浴び、カープのチーム安打も19本となった。ここまで来れば20安打でも変わらないと思ったが、才木が踏ん張り後続を断つ。

9回表、河野が登板。一死から宗が四球。ランナーが出ること自体2回以降初めてである。宗は投球の間に二塁へ進んだが、最後は石川が倒れて試合終了。14対0、久しぶりにこんな試合を観てしまった・・。

これだけの一方的な試合だが試合時間は3時間あまり。実質、バファローズの攻撃時間はいくらあっただろうかというくらいのものだった。もう、悪いところが全部出たと思い、現地で観戦することができたのを唯一の思い出として帰宅することに・・・。

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