まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

白内障手術を受ける(右眼編)

2024年06月10日 | ブログ

以前の記事で、いろいろあった2024年5月の出来事として、「白内障の手術」にさらっと触れた。このたび、だいぶ症状も落ち着いてきたことで体験談として残しておくことにする。

前の記事では、眼科にて両眼の白内障と診断され、手術の説明を聞いたところまで。目玉をグリグリされるのに心理的抵抗はあったものの、この先を考えるとやはり手術しなければならないだろう。後日眼科に電話を入れ、5月中旬の手術を予約した。まず症状がより進んでいる右眼、そして1週間後に左眼の順番で行うことになった。

手術前にも通院して精密検査を受けるとともに、入れる人工レンズの種類について打合せする。単焦点レンズ、多焦点レンズという選択肢があるが、どのタイプが適しているかは患者それぞれで異なるという。先生の診立てにより、私は単焦点レンズ、その中で遠いほうに焦点を合わせるタイプが採用され、手術後に視力が落ち着いたらそれに見合った眼鏡をつくることになった。

ちなみに、単焦点レンズだと全額健康保険適用で、高額療養費制度も使えるので自己負担を抑えることができる。一方の多焦点レンズは「選定療養」の扱いで、差額分は全額自己負担になる。

手術にあたり健康面で問題ないか確認するという。ここで検査できないこともないが、他の医療機関にかかっているのであれば現在の状況がわかる書類をいただきたいとのこと。そこで、糖尿病の定期通院の際にお願いしたのだが、眼科の先生とは懇意で快諾いただき、問題なくクリアできた。

・・さて手術3日前。指示によりこの日から、手術する方の眼に抗生物質入りの点眼薬を1日3回点眼する。手術前に眼を清潔に保つためである。

そして迎えた手術当日は木曜日。

朝食は普通にとってよいとのことで、しっかりいただいた後に眼科に向かう。やはり緊張する。

まず待合室にて、スタッフの方が手術する眼のまぶたに印をつけ、瞳孔を開く点眼薬を数分おきに入れていく。その後、麻酔薬も何度か点眼する。その間はテレビを見ながら過ごすのだが、そんな中、先に手術を終えた高齢の方が片方の眼に大きな眼帯と保護メガネをつけた状態で、付き添いの人と一緒に出てきた。

私も数十分後にああいう姿になるのか。

そろそろ時間のようで、手術用の帽子をかぶり、術衣を羽織り、スリッパに履き替える。手術室に入ると、先生とスタッフ数名が「頑張りましょう」と出迎えてくれる。

リクライニングシートが倒されるとともに、片腕には血圧計、もう片方の指には酸素濃度計をつけられ、顔には眼の周囲だけ開いたカバーをかぶせられる。その眼の周囲もまぶたを開いた状態でテープを貼られ、瞬きもできない。そこは麻酔やら洗浄液のようなものやらをかけられて乾燥しないようにする。

そして執刀開始。基本的には目の前のまぶしい光を見る感じで、先生が時折「上を見てください」「下を見てください」などと声をかけるのに従うのみである。

「急に視界がぼやけますが、大丈夫。順調に行っていますよ」の言葉とともに、視界がぼやける。おそらくこの瞬間、元の水晶体が砕かれたのだろう。

実際に手術を受けている間、多少眼に圧迫感はあったものの痛みはほとんど感じなかった。ただ、何が行われているか見ることはできないのだが、目玉をグリグリやられてることには変わりない。これ、付き添いでその光景を間近にするとまた気分が悪くなったのではないかと思う。

手術室に入って15分くらい、最後は右眼に眼帯がかけられて終了。当然眼鏡はかけられず視力の悪い状態で、普通は付き添いの人が来るかタクシーを呼ぶかするそうだが、独り者だし、家はすぐ近くでタクシーに乗るほどではないのそのまま一人で歩いて帰宅した。比較的往来の多い道路を渡る時はヒヤッとしたが、無事に帰宅。この日はそのまま安静である(会社は有給休暇)。

手術後の生活として、食事は普通にとってよいが、水が眼に入ることによる感染症のリスク予防のため、入浴、洗顔、洗髪は禁止である(固く絞ったタオルで患部以外の顔を拭く、電気カミソリでひげを剃るのはぎりぎりセーフ)。

その日はボーッとした状態で眼帯とカバーを気にしていたが、夜は一応眠ることができた。

翌日金曜日も通院。先生の手で眼帯を外し、手術痕などを確認したところ問題なく、手術は無事成功とのこと。裸眼でも視力がよくなったのがわかる。また、片眼ずつで白いものを見比べると、手術前の左眼に比べ、手術後の右眼だと白の鮮やかさが違うのがわかる。蛍光灯とLEDの違いというのか、あるいは使用後のワイシャツの白さを強調する洗濯用洗剤のCMというのか・・。この違いが水晶体の濁りで、手術後の見え方は20歳代に相当するとのこと。

いや~、手術受けてよかった。左右で視力がアンバランスのためちょっとしんどいが、これは過渡期のものである。

ただ術後も継続してケアする必要があり、抗生剤および新たに処方された2種類の炎症止めの点眼薬を1日3回入れるよう指示される。この日から首から下の入浴はOKとなったが、洗顔、洗髪は引き続き禁止で、入浴する際は浴槽やシャワーの水が眼にかからないよう注意を受ける。

ということで、いったん帰宅した後、首から下だけシャワーを浴びる。そして、さすがに自動車の運転はできないが公共交通機関と徒歩で職場に向かうことができた。職場の皆さんにも心配をかけたが、安心していただいた。

なお術後の経過観察は継続で、翌日土曜日、そして1日挟んで月曜日に通院。その都度いろいろ検査をした後で先生の診察だが、「OKです!」と手でマルを作ってくれる。手術痕の写真も見せてくれるが、これも自然になくなるとのこと。

さらに1日挟んだ水曜日に通院。この日も問題なく、「OKです! 明日は左眼の手術ですが、今日はしっかりリフレッシュして、また頑張りましょう」ということで、洗顔、洗髪も解禁。帰宅後存分に入浴し、久しぶりにさっぱりした・・・。

※画像は私が通院している広電宮島線・高須電停すぐの「うえ眼科」ホームページから引用。

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