まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第18回中国観音霊場めぐり~松江から陰陽連絡バス

2021年03月23日 | 中国観音霊場

雪景色、春景色を見つつの大山寺からの帰りは、米子から松江に出る。この日(3月14日)は青春18きっぷは使わず、米子からICOCAにて松江まで移動する。11時56分発の西出雲行きは115系の2両編成。列車の短編成化にともなって中間車両に無理やり運転台をくっつけたタイプのものである。

前回の目的地だった安来を過ぎ、中海をちらりと見ながら進む。12時33分、松江に到着。

今回の復路だが、松江から広島への高速バスに乗ることにした。前回、1月の中国観音霊場めぐりの安来シリーズで、雪のために結局往復ともに乗れなかった路線である。松江市内がどうこうということではなく、途中の奥出雲、雲南地域の積雪の影響だった。

この日は松江駅14時発の便を予約していた。がっつりと山陰を楽しむなら夕方の便でも広島に戻れるが、この時に限っては、なるべく早く帰宅しようと思っていた。まあ、日曜の夜を家でゆっくり過ごしたいというだけのこと。バスの発車まで1時間半近くあるので、ここを昼食~昼飲みに当てる時間配分としていた。

松江駅の高架下に「大衆酒蔵」という心くすぐる看板がある。まあ、その中身は「よろこんで!」の「庄や」である。このところ松江に来るたびに店構えが気になっていたのだが、タイミングが合わずに初入店である(正しくは、何年も前のリニューアル前に一度訪ねているのだが)。

時間としてはランチタイム。店内は定食の人と昼飲みの人が半々というところで、昼飲みメニューはおそらく通常メニューの半分以下である。その中でいろいろ頼んだが、郷土料理という点でいえば、第15回(WEST EXPRESS銀河からつながる出雲の札所めぐりで訪ねた回)の帰途、松江でのちょい昼飲みに入った「はなの舞」のほうが充実していたように思う。別に「庄や」が悪いわけではないのだが。

駅前のバス乗り場に向かう。やって来た広島行きのバスは窓側の席がほぼ埋まるくらいの乗車率。

まずは宍道湖のほとりを走り、山陰自動車道に入る。

玉造、宍道といったところに停車して乗客を拾い、無料の松江道に入る。写真を撮り損ねたが、先日乗った木次線の線路を大きくまたぐ。陸上交通にあっては、線路の上をまたぐのは(歴史的に見て)先輩路線に対する後輩路線の礼儀とされているのだが、こうした廃止も取りざたされているローカル線と、地方自治体のおかげで無料区間として開通した自動車道だと、どうしても自動車道がローカル線をあざ笑うかのように走っているように感じられる。

それならば高速バスは途中エリアの人たちが大いに利用しているのかとなると・・・それは別の話。この先、木次線の線路からやや離れたところのいくつかのバス停に立ち寄るが、乗客はなし。まあ、沿線の人たちにとってはJRのローカル線も高速道路を行くバスも移動の選択肢には入っていないのだろう。最初からクルマで移動したほうが早いし、何かと便利だ。

・・にしても、「無料区間」ねえ・・・。

バスはいつしかトンネルを抜け、島根県から広島県に入る。もっともこの辺りは広島県でも奥深い地域。

その後はウトウトしてしまったようで、気づけば三次東で中国自動車道に合流し、三次を通過して江の川パーキングエリアでの休憩のアナウンスだった。ここまで来れば広島への道も見えてくる。

その後は西風新都インターから広島高速4号線を経て、広島市街に入る。バスセンターを経て、まだ日があるうちに広島駅新幹線口に到着した。このまま帰れば日曜夕方の「サザエさん」に間に合うタイミングで、それほど移動の疲れを残さずに月曜からの仕事に臨めそうだ。

・・さてこれで鳥取県西部まで来たことになり、中国観音霊場めぐりは残り5ヶ所。倉吉・三朝シリーズ、そして鳥取市内シリーズということで、満願も見えてきた。もっとも、三朝にはあの難所も控えていて、アクセスも含めてどのように仕上げるかであるが・・・。

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