まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

穏やかな海景色を見つつ、石見から出雲へ

2021年03月13日 | 旅行記F・中国

折居から山陰線を改めてたどる。先ほど通過した周布までの区間、乗り鉄だからこそ楽しめる日本海の景色である。今朝方出発した浜田に着き、5分停車の間に乗客も入れ替わる。この先宍道までは2時間20分の乗車である。

まずは下府に到着。中国観音霊場めぐりの多陀寺への最寄り駅である。その時は浜田駅から並走するバスに乗ったが。また、広島から浜田に来るまでの記事でも触れたが、浜田と広島を結ぶ鉄道がここから建設された歴史もある。アクオス最寄の波子も過ぎるが、路線バスなら建物の前に停車する。

江津に到着。浜田からの客はここで下車する人が多い。数分停車するので、いったん車外に出て改めてラッピング車両を眺める。石見神楽を生で見たことがないのでどこか機会がないかと思うが、後で知ったところでは、前日泊まった浜田にある三宮神社では毎週土曜日の夜に公演があるという。もっともコロナ対策としてさまざまな制限を行ったうえでの公演で、事前予約も必要とのこと。事前にわかっていたら、鑑賞するプランを考えたかもしれない。

また、江津が石州瓦の原点であることもPRしている。

江の川を渡った先は、久しぶりに鉄道で走る区間である。中国観音霊場めぐりで国道9号線を移動した時は雨に降られたところだ。その時は三次から三江線の廃線跡をたどるためにクルマを選んだのだが、鉄道には鉄道の楽しみがある。海岸沿いの風車も眺めながら進む。

温泉津に到着。ここでも行き違いのために停車する。温泉津の温泉というのはまだ訪ねたことがない。中国地方、まだまだそうしたところが多い。

この先には「鳴り砂」で知られる琴ヶ浜がある仁万を過ぎる。

石見銀山の玄関口である大田市から先も海岸が続く。この辺りに来ると集落の家屋の屋根の色も変わってくる。ちょうど石見と出雲の境界に近づいたこともある。その中の田儀も、海が見える駅として隠れた人気があるという。

穏やかな日本海を存分に眺めて進んだが、田儀を出るとそろそろ陸地に入る。出雲の平野部に入った。市街地にある出雲市からは乗客も増える。この日のメインイベントである木次線への乗り換えである宍道はもうすぐだ。

11時09分、宍道に到着。日本有数の閑散線区である木次線への乗り継ぎ時間は3分。幸い、2両の気動車はホームの向かい側に停まっている。乗り継ぎが3分しかないのが慌ただしく感じるが、そういうものだろう。1両目のロングシートにはすでに先客がそこそこいて、その間に座らせてもらう・・・。

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