まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

自宅でオンライン飲み電~広電トランルージュ

2021年03月11日 | まち歩き

飲食ができる路面電車として運行されている広電の「トランルージュ」。このコロナ禍のために客を乗せての運行は休止中だが、このたび、乗っている気分をオンラインで楽しめるイベントが行われた。まさに「自宅で飲み電」。その初日である3月10日の便に「乗車」することができた。

事前に申し込むことで、当日のライブ配信に入るためのURL、パスワードが配信される。別途宅配便にて、飲み電を楽しむためのキリン一番搾り、氷結、そして牡蠣の土手鍋缶やレモスコいか天などのおつまみ、広島つけ麺、さらに広電の停留所名をあしらったオリジナルのコースターなどが送られる。後は当日19時の出発に間に合うかだが、何とか仕事を切り上げ、帰りにその他のアテも仕入れたうえで無事に帰宅できた。

パソコンを起動させ、専用のURLから入ると、トランルージュはちょうど起点の広島駅に向けて走っているところだった。MCの女性が早速車内から前説中で、他の参加者も少しずつログインするところである。名前を入れるとチャットに参加することもできる。この日は40人あまりの方が参加しているようだ。私も送られたアテなどを準備して発車を待つ。この後のチャットを見ると、地元広島だけではなく、大阪、京都、東京、鹿児島など、さまざまな地域から参加していることがうかがえる。特に遠方の方は、これからオンラインで広島旅行の一端を楽しむようだ。

広島駅を出発。このイベントのスポンサーであるキリンビールの方がゲストで登場。ここでビールの美味しい注ぎ方のレクチャーがある。その通りにすると、普段飲むよりも美味そうなジョッキが出来上がる。

そして乾杯!いいですなあ、路面電車の中で飲むというのは(リアルにはなかなかできないこと)。

チャットにも乾杯の文字が並び、この先もチャットの投稿をMCが拾いながらトークが進む。こういう状況なのでリアルに車内での会話とはならないが、それに近い雰囲気でこの先終点まで進む。

八丁堀でゲストが広島のタウン誌の女性に入れ替わる。ここからは広島弁丸出しの女子トークが広がる中、繁華街から原爆ドーム、相生橋というところを通る。いいなあ。運転手が紙屋町東などで見せる安全呼称にも魅力という話題も出る。

十日市町から横川に向かい、終点に到着。ここでゲストが入れ替わり、広電の方が登場する。ここからは鉄道ファンお楽しみの時間帯のようで、心なしかチャットの中身も濃くなり、かつ投稿も増えたように見える。

広電西広島に到着。ここで折り返しのためしばらく休憩。広島県の観光PR動画が流れる。私にとっても新鮮なところが多く、これから訪ねてみたいスポットも並ぶ。

西広島からは竹原市の方が同乗。県中部にあって、観光としては穴場ではないかと思う。その中で町並み、酒、大久野島などの魅力あふれるところのPR。

復路は他にもクイズコーナーなどある中、2号系統を広島駅まで戻る。広島駅を出てから1時間半ほどの行程で、普段の乗車では味わえない路面電車のオンライン乗車に満足する。7台のカメラで中継するということで、前後左右の景色、そして車内でのトークの様子を代わる代わる楽しむことができた。中には、常に前方または後方の景色は画面の隅でもいいので映してほしいという要望もあったが。

飲み電のほうでは、セットでついていた一番搾りと氷結1本ずつでは足りなかった方も多いのではなかったか(私もひっそりと、他メーカーのやつをお代わりして画面前で一献)。一方ではノンアルコールやソフトドリンクで参加していた方もいて、楽しみは人ぞれぞれ。チャットでも誰かに変に絡むとか、不快な書き込みをする人もおらず、いい空間を共有できたと思う。

この企画は今月の水、金曜日に行われ、日によっては満員御礼もあるようだが、まだ空いている日もある。それはそれでまた違ったメンバーが楽しませるのだろう。

こういう状況ならではの飲み電を楽しみたいものである。他の鉄道会社でもやってくれないかな・・・。

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