まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

しまなみ海道から今治へ

2021年03月25日 | 旅行記G・四国

青春18きっぷの3回目の使用。この後、1泊旅行で使う予定があるため、日帰り旅でどこかに行こうかというところである。これまでの2回は、広島から北へ、東へと向かい、図らずも「中国地方循環の旅」ということになった。この後は西に向かおうかと思っているので、今回は広島から南に向かうとなる。・・・となると、瀬戸内海を渡ることになる。

広島、愛媛両県にまたがる島それぞれにはまた個別に行くとして、今回は久しぶりに予讃線に乗ってみようか。四国といえば四国八十八ヶ所めぐりで鉄道、バスなどいろいろ利用して、予讃線も特急、鈍行、並走するバスと利用したが、今回は鈍行でたどることにする。3月20日の日帰りでのお出かけとする。

四国へのルートはいくつかある。宇品港から松山まで高速艇、またはフェリーで行くのが順当で、他にも柳井から三津浜に向かうルートも利用したことがある。その中で今回利用することにしたのは広島から今治への高速バス。今回予讃線に乗るにあたり、とりあえず伊予西条を目的地としたが、その前後の便、そしてぐるりと瀬戸大橋を回って岡山から戻ることを考えると、松山まで行ったらちょっとしんどいかなと。今治に上陸して、そこから東に進み、坂出から瀬戸大橋を渡ることにする。

今回選んだのは、広島バスセンター7時50分発の広交観光バス「しまなみライナー」。コロナ禍の影響で現在は1日3便に減便されている。事前にネットで予約したが、乗車前に空席照会をすると半数以上の席が埋まっているようだ。私の予約した隣にも相客があるようだ。

定刻となり、バスセンターから出発。広島駅新幹線口と合わせて結構な数の乗客がある。コロナ禍の有無が関係するのか、いつもこのくらいの乗車はあるのか。

バス会社の飛沫感染対策として、1列目の着席を取り止めたり、前の座席の背もたれにPETシールドを設置している。

新幹線口を出発して、広島高速から山陽自動車道に入る。今治までは2時間半あまりの道のりで、まずは渋滞もなく順調に走っていく。

1時間あまり走り、八幡パーキングエリアで15分休憩。セブンイレブンが入っているが、広島土産も一通りは揃っている。

福山西インターから松永道路、そして西瀬戸自動車道に入る。

新尾道大橋を渡り、本州の本土からしまなみ海道に入る。この先広島県内、生口島の瀬戸田までは乗車が可能である。まずは向島を走り、因島大橋で因島に入る。ここから夫婦連れの乗車があった。ウォーキングスタイルで、運転手に「大三島まで」と告げて現金払い。予約がなくても空きがあれば乗車できるようだ。

生口島を走る。天気が今一つなのが残念だが、レモン畑としまなみの景色を眺めながら走る。

県境の多々羅大橋を渡る。サイクリングを楽しむ人が結構いる。私もかつて、瀬戸田からレンタサイクルを利用して多々羅大橋を渡ったことがあるのだが、高所が苦手な者としては結構スリルある一時だった。早く渡り終えないかと、心持ち車道寄りを走ったように思う。

一度西瀬戸自動車道を下りて大三島バス停に停まる。先ほど因島から乗って来た夫婦連れが下車し、再び自動車道に乗る。

この先は伯方島、大島と渡る。大島の手前には、村上水軍の本拠地として知られる能島も見える。この辺りの車窓は飽きることない。

そして最後は来島海峡大橋を渡る。尾道からここまで1時間足らず、島と橋の繰り返しという景色もここならではである。以前広島に住んでいた当時にしまなみ海道が開業したが、当時は(若かったので私の給料が安かったこともあったのだが)通行料金が高く、なかなか渡ろうという気にはならなかった。実際通行したのも数えられる回数しかなかったと思う。

ただ年月が経つと地元自治体の要望もあり、地元の人たちの生活対策の面もあって、通行料金の引き下げが進んだ。もっとも一般の高速道路と同様の料金体系にするということで、特にETC利用で休日に走る分には安くなったが、さすがに中国山地の高速道路のように「無料」ではない。

この後は今治市街を走り、10時39分、今治駅前に到着。バスはこの先今治桟橋まで行くが、大半の客は駅前で下車した。ともかく四国に上陸したことで、ここからが青春18利用である。広島まで瀬戸内海を挟んでの循環旅の始まりである・・・。

コメント