まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

ビデオ判定で誤審ってどないやねん

2018年06月23日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
交流戦が終わり、リーグ戦が再開。交流戦の最後が何だか後味のよくない引き分けだったので、前の記事は乱暴な書き方になったのだが、気を落ち着かせなければ・・・。

神戸でのバファローズ対ホークス戦はAクラス攻防戦となる大事な3連戦の初戦。こちらも1点を争う試合となった。終盤には前日の試合で負傷した吉田正も代打で出場。スイングして走り出した瞬間に足を引きずるようにしていたのが「無理せんでも・・」と気になったが、それでも執念のヒット。残念ながらその後の得点にはつながらなかったが、何とか勝利につながらないかと思ったものだ。

で、延長戦。ランナー1人置いて、この日2ランを放っているホークス中村晃の当たりはライトのポール際へ。テレビで見る限り、打った瞬間はポールの外側かなと。打った中村も「惜しいなあ」という表情をしていた。ヒヤヒヤしてさて次・・・というところで何やら審判団が集まっている。おかしいと思ったのは、三塁側ベンチに「リクエストしませんか?」というように言っていたように見えたこと。ホームランだと思うのなら、監督が積極的にリクエストすると思うのだが、工藤監督にはその様子はなく、「じゃあ、リクエストしましょうか」と言っているように見えた。

で、判定の結果はホームラン。スロー映像を見るとポールの外とも内とも、肝心なコマが飛んでいるのでどちらとも言えない感じ。解説の野田浩司さんも「フェアゾーンにも見えますかね」と言っている。で、判定はホームラン。打席の中村が「マジで?」と半信半疑のような表情で一塁に歩き出した。

延長戦で勝ち越しの2ラン。こらあかんわ、とその時点でテレビを消した。試合もそのまま5対3でホークスの勝利。痛い1戦やなあとそのまま寝た。

で、翌朝に記事を見ると、このホームランが誤審だったとある。リクエスト判定のシーンについては試合後に審判団が改めて確認することになっているようで、この時は、試合後に猛抗議をしていた福良監督も確認に加わったという。そこで出た判定はファウル。審判団は誤審を認めて謝罪したが、試合が成立したためにホークスの勝利も、中村のホームランもそのまま記録として残ることになった。

いや、これはやってられんでしょう。福良監督が怒るのも無理はない。

ただ、この試合がドームではなく神戸だったというのがポイントだったかもしれない。一応準フランチャイズ球場とはいうものの「ローカル試合」の位置づけなのか、カメラの映像が1種類しかなかったために十分な検証ができなかったともされている。ドームの試合なら別の角度からのカメラで検証することもできたかもしれない。

このリクエスト制度という「物言い」は、客観的な検証ができるということである程度うまく行っていると思う。監督や選手が抗議するシーンもほとんどなくなった。中には選手の士気を高めるためにわざと抗議する監督もいると思うが(かつて、ベースを投げた外国人監督もいましたね)、あまりそういうのが得意でなさそうな福良監督などは「物言い」をつけることで自軍にプラスとなる判定を引き寄せることもできる。ただ、フランチャイズ球場でないところでのカメラの角度や映像の解析度など、やはり課題は残りそうだ。かと言って地方巡業の全てに最新のカメラを配置するのも難しいから、最後は「審判がちゃんと見てくれよ」に帰結するしかないだろう。今回の判定は後味が悪いが、審判団が誤審を認めたのなら仕方ないかなという気持ちである。今日以降の試合には悔しさを取り返してほしい。

相撲なら「同体と見て取り直し」という、味があるというか、日本らしい判定があるが、野球では「投げ直し」「打ち直し」というわけにもいかないからな・・・。
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