まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第23番「勝尾寺」~西国三十三所めぐり2巡目・25(ダルマに必勝祈願)+大阪で震度6弱

2018年06月18日 | 西国三十三所
18日の午前7時58分、大阪北部を震源とする地震には驚いた。その時間にはすでに出社しており、職場が沿岸部のため、地震当初は「南海トラフ地震がとうとう来たか」と一瞬ヒヤッとしたものである。ただ、震源が大阪北部で、有馬~高槻の地層の境目が揺れたためと聞くと、(こういう言い方は良くないのだろうが)少しホッとした。それでも関西のJRや主要な私鉄路線が点検のために軒並み運休になるなど、大きな影響が出ることになった(そんな中でも地震発生からすぐに運転を再開した近鉄南大阪線はやはり「関西最強路線」である)。

ともかく、被災された皆さまにはお見舞い申し上げます。

この先しばらくは余震、あるいは同規模の地震に注意とあるが、いつどこで発生するかわからないものだから、逆にビクビクしすぎても仕方がない。まずはなるようになるとして、実際に発生した時にどのように行動するかを心がけておくしかないのかなと思う。

さて、その前日の17日、梅雨の間の晴れの日ということもあり、豊中、箕面を回っていた。当初は近畿三十六不動めぐりの行先サイコロで、豊中の不動寺、そして宝塚の中山寺を回ることになっていた。ただコースを考える中で、西国三十三所の2巡目で、箕面の第23番の勝尾寺がまだなのが気になっていた。この機会に組合わせられないかと見るが、3つ一度は少し厳しいかなと思う。そこで考えたのが、不動寺と勝尾寺がいずれも千里中央からバスでのアクセスということから、勝尾寺にバスで向かい、千里中央まで戻った後に不動寺まで行くことにした。中山寺については再びくじ引きの選択肢に戻したが、こちらはこちらで行く時には他の何かをつけることにする。

御堂筋線~北大阪急行で千里中央に到着。ここに来る時はモノレールに乗り換えることが多いのだが、今回はバスである。勝尾寺に向かうバスの便は限られていて、日中の時間帯のみ、1~2時間に一本の運転である。勝尾寺のホームページにもバスの時刻表があるが、今回乗るのは10時55分発である。幸いバス待ちの前の方だったが、後には長い行列が伸びるようになる。勝尾寺はそれほど人気のスポットなのかな・・・と思うが、よく考えれば、1巡目の時には粟生外院から昔の巡礼道を歩いて訪ねたのだった。バスで訪ねるのは初めてである。

バスに乗車する。後ろの座席に座ったが、後方の通路まで立ち客でびっしりである。このバスは阪急の北千里が始発で、千里中央を出ると粟生団地まではノンストップで走る。新御堂筋を北上して、白島で東に曲がって粟生団地に着く。団地の入口がロータリーになっており、千里中央や茨木方面の乗り場が並ぶ。

さて途中から急に周りが山の景色になり、カーブも多くなる。立っていたら結構しんどいだろう。時おり、スポーツ用の自転車を追い越す。勝尾寺から箕面の滝にかけての区間はそうしたトレーニングにうってつけなのか、前回歩いた時もサイクリストの姿を見たものである。

勝尾寺に到着。予定では戻りのバスは1時間後の便か、あるいはそのもう1時間後の次の便かというところだ。入山料400円を払って境内へ。さっそく、あちこちに無数に置かれているおみくじダルマたちの出迎えを受ける。

本堂までの参道には勝ちダルマが奉納された一角がある。こちらで、この日行われるバファローズの交流戦(対ベイスターズ)の勝利を祈願して手を合わせる。え?ならば自らドームに足を運んで選手たちに大きな声で声援するのが本当ではないかって?

本堂を囲む石垣にはアジサイが植えられていて、ちょうど見頃である。西国の札所でアジサイといえば宇治の三室戸寺が有名だが、勝尾寺も紅葉だけではなくアジサイがあったとは。この日は晴れていたがその前は雨の日も多く、さまざまな色の花が境内を彩っていた。

本堂に着く。勝尾寺は30分ごとに祈祷を行っており、僧侶の読経の声がスピーカーを通して境内、さらには周囲の山に響くのが特徴である。般若心経はもちろん、理趣経も聞こえる。またある回では、祈祷に来た方の名前、住所、年齢、願意も聞こえる。うーん、本堂の中だけならともかく、山内全体にそこまで聞かせる必要はあるのかなと少し疑問に思う。

本堂の前で一通りお勤めした後で、ダルマみくじを引く。おみくじの中のことはさておき、外のダルマをどこに置こうか。前に来た時は本堂外の欄干に置いたはずだ。

・・・とその前に、本堂に隣り合う納経所が大変な行列なのを目の当たりにする。これでは、1時間後のバスには間に合わないだろう。その次の1時間後のバスに乗るつもりで、ともかく並ぶ。納経の窓口は3つあるのだが、どうやら団体ツアーが何組かいるようで、代行で朱印をいただく添乗員の対応にかかりっきりになっているようだ。かなり待った後で、どうやら一つの団体のぶんが捌けたようで、少しずつ前に進むようになる。並び始めてから朱印をいただくまで30分あまりかかった。まあ、このご時世30分待ちというのはまだ短いほうになるのだろうが。

さて、朱印をいただいた後でダルマをどうするか。近くに植えられたアジサイの前に置いてみる。

それにしても、これだけ数多くのダルマはどのくらいの期間をかけて置かれたものか、また定期的に入れ替えなど行っているのか気になる。思わぬところにもダルマの姿が見え、中には「ひょっこりはん」のような登場の仕方をするダルマもいる。

他にも水かけ観音や、弘法大師堂、四国八十八所のお砂踏みなどある。四国については一番から順番に一歩ずつ札所のプレートを踏んでみた。現時点で65番まで来ている。残り23ヶ所、もうすぐとも思うしまだまだとも思う。この先の讃岐訪問も楽しみである。

ちょうど境内を一回りする中でさまざまな姿が見られる勝尾寺。大阪府内の西国札所ということで言えば、残念だが私の地元・葛井寺よりも見どころは多い。そのぶん、しっかりとお参りすることができる。

戻りのバスは13時38分発。少し早いなとは思うがバス乗り場に向かう。木の長いベンチが置かれていたが、しばらくすると座りきれないほどの行列ができた。行きのバスで見た顔も多く、1時間では足りず(というか、納経所の混雑のせいで)2時間コースになった人たちだろう。並んだのが前のほうだったので運よく座ることができたが、こちらも通路の後ろまで立ち客が出る混雑。

千里中央に戻る。駅の「せんちゅうバル」内で昼食として、次は豊中のお不動さんと呼ばれる不動寺に向かう。西国観音から近畿不動へとチェンジ・・・。

(ちなみに、必勝祈願のおかげというわけではないが、この日のバファローズ対ベイスターズ戦は、7対1でバファローズが勝利。これでバファローズの交流戦2位が確定、パ・リーグも勝ち越しとなった)
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