甲子園野球の醍醐味

2024年08月18日 08時56分44秒 | スポーツ観戦
昨日の第四試合 早実対大社 まさに甲子園高校野球の醍醐味だったな。これをライブで見れた事、この夏の甲子園大会を「見尽くした」感想があります。 ほんとに凄かった。
2対2の延長戦、早実は2年生ピッチャーの継投、一方の大社は3年生エース馬庭君の力投、もう神がかり的だった、まさに精神力の投球。島根県では馬庭くん級のピッチャーを2人擁することはむずかしいだろうね。だから故の精神力。
延長戦もドラマの連続だったけど、その序幕は9回裏の大社の反撃から始まった。1点負けてる最終回、早実にも守備の乱れがでた。大社は貰ったチャンス、スクイズで同点にし、なお1アウト2、3塁のサヨナラのチャンス。
ここで出た早実の奇策。レフトの選手を1年生の西村君(本来は二塁手)に交代させ、かつこの選手をピッチャーの横で守らせる、「内野5人シフト」。 大分昔みたことがある。最近は見たことがない。これぞ甲子園。ワクワクするね。絶対スクイズはやらせないぞ、外野にも打たせない、内野ゴロに仕留めてやる の気概。
ここで飛んだ打球はこの1年生の所に。ここに飛ぶから不思議だよね。さらにこの1年生 冷静だったな。三塁ランナーをしっかり牽制してから一塁に送球。打者アウト。ここで大社も勝負だね。一度ベースに戻った三塁ランナーがホームに突っ込む。そうだよな、早実の守りにほんのちょっとのミスが出ただけでもこの勝負勝ちと出る。突っ込んでいいんじゃないかな、勝負だもの。 でもミスは出なかった。 早実の守りもさすがでした。
そして延長戦に。点が入りやすいような状況からのスタート(タイブレーク、ノーアウト、ランナー1、2塁)。 10回はともにバントするもランナーを3塁に進められず、0点で11回へ。早実は馬庭投手の気迫に押されてたね。今一歩の壁を破れず、0点。その裏の大社。もう詳しく覚えてないが、最初のバントは失敗したんだよ。1アウト1、2塁で出てきた代打が安松くん。度重なるバント失敗で、監督が「オレが決めてやる というやつおらんか」ときいたら、この安松君が手を挙げたと新聞には書いてある。これ以上ないというバントを転がした。早実の三塁手もお手上げ、せめてファウルになってくれと見送り気分もキレてくれない。結局内野安打で1アウト満塁。 ここで出てきた打者が好投の馬庭君。ぼくはここで勝負あったと感じた。
神は彼にヒットを打たせる それが高校野球だと思ってるから。 4球目だったな、見事にセンター前に弾き返した。
勝負事 どっちかが勝って、どっちかが負ける そういうものだ。 そこで最後の最後 神が軍配をくだす。 イタズラではない。 今日はこっちに勝たせようとお決めになる。
なんなんだろう、最後の決定材料は? その人のこれまでの精進に裏打ちされた「精神力」なんだと思ってる。 早実が積み上げた精神力と馬庭君の精神力 ほんのちょっとの馬庭君の方が強かったってことでしょう。
これぞ高校野球。こんな勝負を見せてくれるから止められない。第106回大会は見尽くした。
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