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社会保障としての年金

2019年10月10日 15時24分11秒 | 国を憂う
また国会が始まった。毎度のことだが中味ある答弁、審議が聞けるとは思ってない。どう質問しても、政府側の考えを繰り返すだけで、「質問者の考え、提案を否定する理由」は一切言わない。答弁集のような資料を「てにをは」を変えて読んでるだけと聞こえる。質問内容は事前通告が原則のようだが、その中味の分析検討なんてやってないんだろうね。「ていないな質疑」になるはずがない。 そんな国会中継なんだけど、ちょっと聞くとそのまま聞き続けることが多い。そして熱くなって、怒りが溜まって、「あ~ぁ!」で終わるのが常。

今回の国会で一番注視してる項目は「年金制度の改定」。 僕は今の年金制度はもう破綻してると見てます。よく財政面で「今の原資で何年持つか」と問われる中で「財政的に破綻してる」と言われる。そういう面もあるだろうけど、僕が見る破綻は「制度」その物がです。
簡単に。サラリーマンの厚生年金、自営業者の国民年金、こういう仕分け自体がもう古い。1960年代にできたんだが、当時の平均寿命が計算に入っていただろうし、60年後の今は「働き方改革」と称して「非正規労働者」が増えてる。高齢化社会で「現役の掛け金で支給額を賄う」なんてだれが考えたって回る制度じゃない。
60年前に考えた制度の骨格を残したままで、あっちをいじりこっちを手直ししたって、複雑になるだけで、早晩破綻するに決まってる。
もう「制度そのものの骨格」から再構築するしかない時期に来てる(ほんとはもっと前に来てたんだが)んだと僕は考えてます。
「来年から」なんて簡単に移行できる話じゃない。おそらく「20年後からの年金制度」を固め、国民に解ってもらい(この中には「ごめんなさい」的な話もあるだろうな)、次に「20年間での移行計画」をつくり、毎年計画通り徐々に変えていく。 
この「計画作り」だって2,3年かかるでしょう。一刻の余裕もない状況なんと違いますかね。

今国会で「あそこをこうして、ここをこう変えたら」なんて政府提案がでてるが、「無駄」だと思いませんか。 だれが、どの党が「制度の抜本再構築」を言い出すかに注視してる僕です。
コメント
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