座間でオペラを教えてくれる古川先生が脳梗塞で倒れて1年半、今日は先生が舞台に復帰する公演があるというので観に行った。
ちょうど1年前 まだ入院してたんだと記憶してるが、「来年9月に復帰公演に立つと決めました」の報告を聞いた。「大変だろうけど、始めなくちゃ。やりだせば活力も出るだろう」と思って応援してきた。
結局なのかな、右半身には麻痺が残ってる。長時間立ってるのは辛いかもしれない。いやいや、下腹に力入れて歌えるのかを心配もしてたが、本人は相当努力したに違いない。
奈良でのオペラ公演でもその出演者の中に座間オペラでいっしょにやったソリストさんを見つけて、古川先生の人力を再認識したばかりだったから、「こんな力ある人が病気くらいでひっこんではいけない」との思いも強い。今日の公演の関係者が「歌うチャンス作るから、また舞台に立て」とひっぱたとも聞いてる。周りもそうみてるんだから立ち上がってほしいものです。
今日の公演は「佐野成宏テノールリサイタル 『カルメン』ハイライト」というもの、紀尾井ホールでした。佐野さんってわりと知られた有名人みたいでした。観に来てる人達が何となく「高貴」な感じだったもの。オペラ「カルメン」の全体を(一部割愛もしてるようだが)4人のソリストさんと17人のバックコーラス、ピアノ1台の演奏、演技付で聞かせてくれた。先生はバックコーラスの一人として参加されてた。右半身の不自由にまけず、その状態すら演技にして歌われてた。さぞかし感激されたことだろう。最後にトゥッティーする時涙みせるかなと双眼鏡を向けたが、涙まではなかったみたい。
座間のオペラ仲間も15人ほどが来てた。今練習してるオペラに参加してない僕としては「同窓会の集まり」みたいな感じ。公演が終わって、ロビーに出演者が出てくる(バックコーラスの人も)ものと思って待ってたが、ソリスト以外は出てこない。しばらく待って、「オレ達とは違うんだ。こういう高貴な場ではバックコーラスはロビーに出ないんだね」で帰ることに。ホール横まで来た時、ちょうど「楽屋入り口」から出てくる先生にばったり。全員で写真を撮ることに。これには先生も喜んだでしょうね。みんなの気持ちが伝わったんじゃないか。「来年もオペラ企画するから参加してね」と声かけられた。こんな場で「いやです」とは言えんでしょう。「やりましょう」と返事したね。
こういう時間が作れた。最高の時間でした。
(蛇足)今日の公演でカルメンのストーリーがやっとわかりました。それと2幕の中間にある間奏曲、「えっ、これカルメンの間奏曲なのか」でした。あの曲だけ異質な感じ。「好きです」という意味で。全般的にはプッチーニの方が「人間的」な色があって僕は好きだな。カルメンは単調で、深さみたいなのを感じないんです。
ちょうど1年前 まだ入院してたんだと記憶してるが、「来年9月に復帰公演に立つと決めました」の報告を聞いた。「大変だろうけど、始めなくちゃ。やりだせば活力も出るだろう」と思って応援してきた。
結局なのかな、右半身には麻痺が残ってる。長時間立ってるのは辛いかもしれない。いやいや、下腹に力入れて歌えるのかを心配もしてたが、本人は相当努力したに違いない。
奈良でのオペラ公演でもその出演者の中に座間オペラでいっしょにやったソリストさんを見つけて、古川先生の人力を再認識したばかりだったから、「こんな力ある人が病気くらいでひっこんではいけない」との思いも強い。今日の公演の関係者が「歌うチャンス作るから、また舞台に立て」とひっぱたとも聞いてる。周りもそうみてるんだから立ち上がってほしいものです。
今日の公演は「佐野成宏テノールリサイタル 『カルメン』ハイライト」というもの、紀尾井ホールでした。佐野さんってわりと知られた有名人みたいでした。観に来てる人達が何となく「高貴」な感じだったもの。オペラ「カルメン」の全体を(一部割愛もしてるようだが)4人のソリストさんと17人のバックコーラス、ピアノ1台の演奏、演技付で聞かせてくれた。先生はバックコーラスの一人として参加されてた。右半身の不自由にまけず、その状態すら演技にして歌われてた。さぞかし感激されたことだろう。最後にトゥッティーする時涙みせるかなと双眼鏡を向けたが、涙まではなかったみたい。
座間のオペラ仲間も15人ほどが来てた。今練習してるオペラに参加してない僕としては「同窓会の集まり」みたいな感じ。公演が終わって、ロビーに出演者が出てくる(バックコーラスの人も)ものと思って待ってたが、ソリスト以外は出てこない。しばらく待って、「オレ達とは違うんだ。こういう高貴な場ではバックコーラスはロビーに出ないんだね」で帰ることに。ホール横まで来た時、ちょうど「楽屋入り口」から出てくる先生にばったり。全員で写真を撮ることに。これには先生も喜んだでしょうね。みんなの気持ちが伝わったんじゃないか。「来年もオペラ企画するから参加してね」と声かけられた。こんな場で「いやです」とは言えんでしょう。「やりましょう」と返事したね。
こういう時間が作れた。最高の時間でした。
(蛇足)今日の公演でカルメンのストーリーがやっとわかりました。それと2幕の中間にある間奏曲、「えっ、これカルメンの間奏曲なのか」でした。あの曲だけ異質な感じ。「好きです」という意味で。全般的にはプッチーニの方が「人間的」な色があって僕は好きだな。カルメンは単調で、深さみたいなのを感じないんです。

