


小学校時代の友人から久しぶりに電話が来て「二紀展に入選したの。見に来てくれる。」との知らせ。
先生について勉強もしてるし、地方の小さな公募展で何回か入選してるのは知ってた。とうとう中央に進出してきたのだ。
喜ばしいことであり、彼女の近況を知るうえでも見ないわけにはいかない。
鹿沼在住の友人も会社休んで見に来ると言う。そこで昨日かみさんと国立新美術館まででかけて行った。
真っ先に彼女の作品を見た。構図、色合いなどはまさしく彼女の作品だった。個性なんですね。
会場では入選された作家さんと著名なプロによる講評会が行われていた。人それぞれの1枚の絵に対する思いをきくのはなかなか興味深かった。これもまた楽しいものだと思った。彼女の作品に対して「この辺まで一様にしあげたのはちょっと描き込み過ぎ。奥の方は力を抜いたほうが」との指摘。彼女は「ひとりで描いてるとだれも止めてくれないんです。自分でももう止めようと思いながら描きました。」と素直。こんなやりとりを聞いてた僕には「やはり大先生ね、描いてる時の作家の心境を見抜いてるのよ。自分が不安に思ってる点を確実に指摘してくるから」。なるほどね、僕なんかじゃ理解しきれない心境の世界のようです。おそれいりました。
全部で2000点ほどが展示されてます。これだけあると疲れます。それぞれ違う個性が「どうだ」といわんばかりに攻めてくるのです。それに広い会場を歩くのも大そうな労働ですよ。ぐったりの1日でした。
写真(中) 友人の作品の一部 こういう柵をモチーフに描いてるらしい。
写真(右) 彫刻もありました。疲れた神経をマッサージしてくれた作品。
余談:帰りにJRに寄って、来週末の福井帰りの指定席を取りに行った。予想通り新幹線の指定席は全くなかった。秋の京都奈良をめあてにした旅行シーズン。しかも土曜日なんて席があるはずないのです。がっかり。