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ミラノ スカラ座を映画で堪能

2017年01月19日 08時03分09秒 | 映画・演劇鑑賞
今年最初の映画を観てきた。『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』という映画だ。スカラ座の歴史映画ですね。だから何かストーリーがある映画じゃないです。そのかわり音楽界特にオペラ、バレー界での往年の有名人が大勢でてきました。
どうしてだが解りませんが、先日かみさんが妹さんと観たらしく、その際「この映画は(僕)向きの映画ね」となって推薦を受けたのです。

まず関心をもったのは「スカラ座のすばらしさ」。オペラ文化を感じさせる雰囲気あるホールですね。ここで歌える、踊れる、演奏できる そんな人こそ「氷山の一角」でしょう。もう殿堂ですね。いやいや決して「ここで歌ってみたい」なんて言わないですよ。あの壁部分にある個室でワインでも飲みながらオペラの鑑賞はしてみたいですね。行けそうにないのを行った気分にさせてくれるところがこの映画の狙い(?)

次は何と言っても、有名人の往年の姿。指揮者トスカニーニの姿は至宝だったかな。もう一つはあのパバロッティーの50年前の歌声。1967年にヴェルディのレクイエムを歌ってる声はよかった。10年ほど前の彼も「さすがだな」と聞いてるけど、50年前はたぶん20歳も若い頃、声に艶があったんだな。いい声と上手い技術。圧巻と言えばいいのかな。

これまでYoutubeでいろんなオペラ公演を鑑賞してるけど、今日の映画の中に知ってる公演の場面が3つ4つあった。(カヴァレリア、ボエーム等)それだけ貴重な公演、映像だということでしょうね。

楽しい話はまだまだたくさんあるんです。そりゃそうだ、あのスカラ座だからね。でも結局「中途半端」感が残ります。それなら1本の公演を観た方がいいかもと思いますね。知ってるアリアがでてきて乗り出しても途中で切れちゃうからね。こういう映画はいいかな。
そうそう新しく知ったいい歌。 ヴェルディのレクイエム、レクイエムらしくないレクイエム。全体を一度聞いてみたくなった。

MET「マノン・レスコー」を見る

2016年04月03日 18時57分41秒 | 映画・演劇鑑賞
METで5作目になる「マノン・レスコー」を見てきた。いつの間にか5つも見てきたんだ。
「マノン・レスコー」については全く知識を持ってない僕でしたが、前回「トゥーランドット」を見た時に「次回はマノン」のアナウンスがあり、主役のソプラノは「オポライス」ということもあって、見ようと決めてた。
見るからには予習も必要でいろいろ調べた。あのプッチーニの出世作だったらしい。「そうなんだ」。さらに今の僕には「オペラの先生」がいて、いろいろ情報をくれる。しっかり勉強して今日の観賞に臨んだ。
まず驚いたのはオポライスじゃなく、相手役のテノール、「ロベルト・アラーニャ」。この人僕が道化師を勉強した時の教材にした公演の主役カニオをやってた人だ。「こんな凄い人だったんだ」。だからオポライスも聞きたいけど、アラーニャもグッと聞きたくなった。
予習が効いてるからストーリーは解ってる。だからじっくり聴ける。よかったね。2人とも実に上手い。
ソプラノのアリアでいい感じなのが2つあったが、そこはこれからYoutubeで探して聴き直しかな。
演出は現代風になってた。第二次世界大戦中のフランスという設定。男女の愛の表現も生々しくて見せてくれた。METだからやれる公演なのかもしれない。すばらしかった。

METで「トゥーランドット」 ②

2016年03月02日 16時01分00秒 | 映画・演劇鑑賞
オペラの師が「MET鑑賞の裏話も書いてよ」という希望なので自分の備忘録にもなるしで書いておく。

・予約しておいてよかった。
 オペラ評論家の特別解説もあるとのことで満席が考えられた。実際予約で完売してたようで、知らずに窓口まで来た人がやむなく帰っていくのを何人か見た。マイナーな娯楽には違いないが、ファンはちゃんといるものなんだ。
 僕は3,4日前に「映画チケット前売りサイト」の会員にわざわざ新期登録までして予約しておいた。その時点でも空いてる席が10席ほどだったので、満席は解ってた。映画館入口の端末で予約番号と暗証番号で発券する機能は初めて使ったわけだ。できれば便利だけど、高齢のおばちゃん達には難しい操作かもな。逆か? 頻繁に使っててぼくなんか以上に駆使して楽しんでいるのかもな。

・昼食
 今回は特別解説も入れると4時間近い上映。11時開始だから昼食は当然休憩時間にそれぞれがとることになる。家からおにぎり、サンドウィッチを持参される方、入館前に買ってくる人 それぞれだ。
 僕は桜木町駅北口を出た所にあるフードセンターみたいな所でカツサンドとお茶を買って入館した。ここで調達するのがいいとは師の教え。基本テイクアウトが目的で売ってるから目的にはあってる。ワインを持ち込んでなんてキザなことも考えたけど、結局手ごろで無難なところに落ち着いた。
 1回目の休憩がもう1時近かったんじゃないかな。周りのお客さんが座席で食べ始めてる。ちょっと一口だけで始めたら、そこで全部食べちゃった。
 会場の外に簡単なソファもあるのでそこで初期時されてる人もいたな。
 
・横浜の会場ファンになったか
 MET映画の上映はどこでもやってるわけじゃない。東京近郊でも10会場は無いと思う。そんな中で今までは新宿を利用してた。今回は師の薦めと開始時間が遅いという理由で横浜を利用した。JR桜木町駅のすぐ横。
 こんなとこにシネコンが有ったの?というビルの中なんだが、新宿に比べていろいろ便利ということがわかった。
 座席が大きい。これは大いに買い。ゆったりできるのがいい。自分の前を他人様が「失礼」と動いても、まっ余裕な感じでやり過ごせる。周りに飲食系のお店が多い。駅に近い。会場のフロアーが孤立してる感じで静か。横浜でいいんじゃないですかね。しいて欠点を書けば、内からの電車賃がちょっと高いことかな。

・チケットは保存されてるか
 これも師からの教え。今回のチケットを次回提出すると割引になるシステムが有るらしい。どういう使い方ができるのかはさだかじゃないが、事前に師から「終了後もチケット捨てないように」と注意がきてた。
 僕はA型(捨て上手)で物忘れが得意というタイプ。すっかりわすれてました。今朝師が「捨てて無いでしょうね」と確認がきて、あわてて探した。ほっ ありました。はいて行ったGパンのポケットにくちゃくちゃになって生き残ってましたよ。
 こうなったら何とか有効につかわなくっちゃ。 ということは次も観ろとの暗示か?

・タイトルロールのトゥーランドット姫はおばちゃんの役
 若者が一目ぼれし、自分の命をかけてでも自分のものにしたいと思うほどの若い美女だったはず。それがきつい顔のおばちゃんだったことにちいさな不満を書いたら、師から「この役は難しいとされてる。経験豊富なソプラノさんに回るケースがほとんど。よってお歳めされた方が演じることが多い」とのお教え。
 「そうなんですか」じゃしょうがないですね。ソリストさんの世界にはそういう「しきたり」があるんでしょうね。若いのがちょこっと、かってにそんな役やったりすると、業界内で村八にされかねないみたいな。「トゥー姫」の役なんかはそういう大先輩から「うん、彼女ね。いいんじゃないの、そろそろ歌っても」なんて「嬉しくない」推薦がないと歌ってはいけないんですよ、きっと。

・プッチーニの絶筆
 特別解説で勉強したのですが、「トゥーランドット」はプッチーニの絶筆作だったんだそうです。3幕でリュウが死ぬところまで書いて亡くなったとか。そこから後ろはプッチーニを慕ってた後輩が残ってた概要だけの譜面を元に「プッチーニはこう終らせたかったはず」と言いながら書きあげたのだそうです。
 最後の最後 「誰も寝てはならぬ」のメロディー「Nessun dorma!」を壮大に響かせて終るところを聞くと、このメロディーを聴かせるために1幕2幕があり、温存して、温存して、温存し続けて、もう待てないとこまで行って聞かせる、にくい演出、プッチーニもやるな です。

・「マノンレスコー」
 4月の最初のMET公演は「マノンレスコー」だ。これはプッチーニのデビュー作だそうです。今回絶筆作を観、好きな作品にしたのだから、デビュー作も理解だけはしておかないとオペラ愛好家としてはまずいでしょうね。まずストーリーを勉強してから観よう。

METで「トゥーランドット」

2016年02月29日 18時00分52秒 | 映画・演劇鑑賞
今日MET(オペラのメトロポリタン公演を映画で見せてくれる)の「トゥーランドット」を観てきた。「誰も寝てはならぬ」「荒川静香のイナバウワー」で有名。このテノールのアリアは日本人なら8割の人が知ってるのでは。
METは僕3本目らしい。ちょっと高額だけど本物をこうして観れるんだったら高くないとも思う。「トゥーランドット」は自分が参加したオペラ公演演目以外で中味を知ってるたった一つのオペラじゃないかな。あるオペラ女史のきつい指導によるものなのだが。好きになったいきさつはどうでもいい、中味も歌も好きなオペラであることはまちがいない。
              

端的に感想を。
 長時間の映画だけど、長さを感じさせなかった。
 またまた「人間の声」の凄さに圧倒された。
 トゥーランドット(愛を信じない、男への復習を生きがいにしてる美人の王妃)はもっと若い美人さんにしてほしかった。
    弁解:歌は上手い人でしたよ。すばらしい。
 リュウ役の「アニータ・ハーティッグ」は好きになれるソプラノソリストさんだった。
 カラフ役の「マルコ・ベルティ」(テノール)も声に艶があって好きになれそう。
 さすがMET、金、資材、人をつぎ込んだ豪華な仕上がり。

そろそろソリストさんの御贔屓をつくても良いかなと思うに至り、上にあげた2人をこれから贔屓にしていくかと思ったね。
一方で先日海老名で聞かせていただいた東欧のソリストさん、主宰者が「有名な商業ベースに乗って売ってる人がいる。一方でそこに乗れないがもっともっと上手い人もいるんです。そういう人を紹介していきたい。」という弁にも賛同はしてるんだが。
今日の「トゥーランドット」に話を戻そう。ストーリーは全部知ってるわけで、どこがどう臭いか、どう端折ってるかも解ってる。でも3幕のリュウのアリアを聴いてて、涙腺が熱くなった。(これはかみさんもそうだったというから)ソリストさんの演技力、歌唱力、演出の凄さ、観衆を引き込む力があったってことでしょう。
リュウが歌う2つのアリア(1幕と3幕)これがよかった。これだけを探して自分のIPODに入れたい。そして歌ってみたいとも思う。
この夏奈良で「トゥーランドット」の野外講演があると聞いてる。行きたいと思ってるのだが、今日観て「絶対に行く」に変わった。感動の場が先に予定できるのはうれしい。

「涙腺が熱くなる」で。 昨日NHKのFMで指揮者山田和樹君が出演してた。彼が「ついつい熱くなるんですよね」と言ってた。男が言うなんて「恥ずかしいこと」のように捉えていたが、こうあっさりあの指揮者にいわれると「いいんだ、人間なんだから」と思うようになれた。だから今日から素直に言うことにしました。

メトロポリタン オペラ

2015年05月25日 15時17分50秒 | 映画・演劇鑑賞
今日新宿までオペラを見にいってきた。といっても映画。ニューヨーク メトロポリタン劇場(MET)で上演されたオペラを映画にして全世界に配信してるMETの文化企画。昨年はボエームの公演前にボエームがあったので見に行った。今日はこの夏の演目「カヴァレリア」と「道化師」の2つ。
映画だけど本物はいいですね。4月の15日にニューヨークで公演された舞台がもう見れる。ちょっと高価だけど、行くことを考えたら です。
Youtubeでいろんな公演をみてるけど、今日の演出は現代的で斬新な演出だった。演出家っておもしろいんだろうな。「ああしたい、こうしたい」との夢が多くあって、それをひとつづつ舞台で実現していく。1回演出すると、「今度はこうしてみたい」との次の夢がでてくるんじゃないだろうか。蜷川さんとか三谷さんという有名な演出家を思い出し、演出をやってみたいと志す気持ちが解るような気がする。
もちろん掛け出しの演出家では「次の形」を夢みても、機会、資金が伴わないという現実は見てる。

オペラなのか、人間の歌声なのかどっちなのか定かじゃないけど、オペラ系にますますはまってる自分を認識した。あんな風に歌えるはずはない。それが解ってるから惚れちゃうのかも。

オペラ関係でもうひとつ。6月20日に病院のロビーでコンサートやる話がきまった。リハビリを受けてる歌の先生、彼を励ますのが第一目的、ついでに入院してる患者さんに楽しいひと時を。さらに8月の公演の客集め、これだけを意図にわれわれの演出家(歌の先生と学生時代から親しい)が病院とかけあって決まったようだ。病院側もこれまでいろんな催しをロビーでやってるようで、「ぜひやってください」となったらしい。
男性で参加すると手をあげた人がいなくて、じゃあやめようと思ってたけど、公演の都度助っ人できてくれるセミプロが何人か来るというので参加することにした。それと病院から歩いて2分の所に住んでて、「出ません」とは言いずらい面もあった。
やるのは1月にやった「ニューイヤーコンサート」の演目を中心に、他に患者さんと合唱できそうな曲、今定番の「ふるさと」などが候補になってる。これ用の練習は6/6に1回やるだけ。大胆なものだね、1回の練習で公演やっちゃうんだから。

8月の公演に向けて追加の練習日も設定された。これから3ヶ月はオペラ、オペラの日々になりそうだ。

ジャージーボーイズ

2014年10月21日 21時34分34秒 | 映画・演劇鑑賞
夕方から9時過ぎまで近くのシネコンに行って観てきた。
かみさんが以前に観てきて、良かったらしい。もう一度行こうとしきりに誘い、めずらしく自分で上映時間まで調べて、半強制でした。
マスコミ等でも「良い映画だ」との評価をしてるので、観たい気もあった。

基本音楽映画だから楽しいですよね。ロックといっても軽いロックだし。有名になったシンガーでもほんとの人生は波乱万丈だったんですね。
さすがクリント・イーストウッド監督。楽しい映画に作り変えてくれました。僕は「もう1度」という気にはなってませんよ。

さて驚きは。 300人ほど入る映画館に客は3人でした。つまりうち以外は1人だけ。同年代の御婦人でした。シネコンとしては赤字でしょうね。映画が終わった後でなかなか室内灯が点かなかったのですが、「あれっ、この光だけでお帰りください」ってこと? でもこういう映画鑑賞もちょっと不気味な感じですよ。

ラ・ボエームを観る

2014年05月10日 16時30分58秒 | 映画・演劇鑑賞
NYメトロポリタン歌劇場で4月5日に上演されたオペラ「ラ・ボエーム」の映画版を観てきた。
ただただ良かった。オペラを好きになってるかもしれない。人間の声も鍛えるとあそこまで高質なものになるんだ。今教えてもらってる先生の声に最初「凄い」と思って魅了された記憶があるが、本物はもう別次元。

映画は今日封切で1週間だけの上映。このシリーズを以前に見た人から「そんなに混みませんよ」と教えられてて、「マイナーだもんな、そうなんだろう」と出かけて行ったら、ほぼ満席。びっくり。前から3列目で観ることになった。映像も興味あるけど、どっちかといえば歌を聞きたいから場所は重要じゃない。来てるお客さんは年輩の人が多い。歌やってる感じの人も多い。声の質がどこか上品。

ムゼッタ役のスザンナ・フィリップスに圧倒された。この人を追っかけてみたくなった。僕ごのみの美人、ボリュームもあって、いい声。演技の表情が光ってた。
ミミ役のクリスティーヌ・オポライスは公演当日朝の代役出演依頼を受けての出演だったとか。しかも前日同じ歌劇場で蝶々夫人を歌った後だったらしい。その体力も凄いけど、言われてすぐ歌えて、演技できちゃう そこが凄い。これぞプロだ。
男4人も若いけどうまかった。ロドルフォ役のヴィットーリオ・グリゴーロは顔が今の先生似で親しみを感じたな。

さすがMET、その舞台装置のおおがかりさも凄かった。このオペラは1,2,3幕の舞台がそれぞれで、4幕は1幕と同じ。幕間の舞台設営作業も見せてくれる。おおがかりな装置が6つ、7つ舞台裏にあって、それを移動し、こまかい設営をやる人の動きが凄い。自分達の座間の舞台 こんなにまではしないな。金ないからな。どんなふうにやるんだろう。そこにも興味がわいてきた。

これから自分達の練習がある。刺激されてきたからな。ばっちり歌わないといかん。

本物を映画で

2014年04月27日 11時27分16秒 | 映画・演劇鑑賞
メトロポリタン歌劇場で行われたオペラを撮影し、映画館で上映してくれる配給があるんですね。2日前の朝刊にその宣伝が出てた。近々に「ラ・ボエーム」を見せてくれるというのだ。
グッドタイミング、見たいなと思うのがあたりまえでしょう。映画とはいえ3,500円はちょっと高いが、本物を見に行くことを考えたらまっ妥当な線じゃないですか。
僕は見に行くつもりですが、今いっしょに練習してる仲間にも昨夜練習会場で知らせてみた。みなさん興味をもたれて、メモされてた。みんな好きなんだね。好きだからイタリア語の歌覚えて舞台に立とうとするんだものな。中にお1人、すでにこのパンフレットを持ってる女性がいた。いままでにいくつか見に行ってるとのことだった。ほんとに好きなんだね。脱線するが蝶々夫人を一緒にやった男性で欧州、ロシアの劇場まで奥さんと行かれる人もいる。
それで「チケットの予約」という話になったら、パンフを持ってた女性が「そんなに混みませんよ。いつでも入れました」と情報くれた。「そうだよな日本ではまだまだマイナーな演劇だもんな」。
今から楽しみだ。ついついいっしょに歌っちゃったりして。

「武士の献立」を観る

2013年11月27日 07時27分36秒 | 映画・演劇鑑賞
無料招待に当選して昨夜橋本まで観に行った。   「武士の献立」
「武士の○○」シリーズ、「武士もの」は4作目かな。かってに「シリーズ」扱いしてるけど今回の「献立」は藤沢周平ものじゃないからシリーズものであるはずがない。
僕の年代には「武士もの」に対するある一定の概念があるんだろうと思うけど、英雄ものか悲劇ものとしてるんじゃないだろうか。
この「献立」はその要素もあるんだけど、本質は「喜劇だと見た。役者さんも若くて武士として持っててほしい「重み」みたいなのを感じない。西田さんだけやけに貫録があったな。だからちょっと期待はずれだったかと。でもそんな概念をはずして考えれば「楽しめる」映画だったと思う。

「包丁侍」 なるほどこういう仕事をしてた武士もいたのだろう。いままで「城内の料理は誰が」なんて考えたことなかった。韓ドラだと女官がやってるけど、武士の世界では「男」がやってたとするのが納得できる。日本ではそうだったのですよ。神社で料理を奉納する儀式があって、男の神官がやってますね。
そういえば映画の中で主役の包丁侍が饗応料理を始めるにあたり、あの神前での儀式のような踊りをみせる場面があるけどあれは「おくりびと」の体を清める場面のパクリに見えた。しかも役者さんにその力が足りずちょっと滑稽に見たのは僕だけじゃないはず。「役者に力」を考えるね。
その饗応料理 話からして相当格式の高い宴だったはず。藩の行く末を左右するような。ところが招かれてる客人達の軽いこと軽いこと。有名役者がいるわけじゃなく、演技も軽い。なんか下級武士を集めた宴のような。お金けちったかな。資金不足だったのだろう。

試写会だったのでアンケートがあり、「周りの人にお勧めしますか」とあった。「お薦めします」に○をしてきました。

レ・ミゼラブルを観る

2013年05月01日 19時16分52秒 | 映画・演劇鑑賞
遅ればせながらですが、今日観賞しました。
2、3月に話題になってた頃「観るか」と検索はしてたのですが、かみさんが妹さんと観てしまったこともあり、忘れてた。
今朝かみさんが突然「観に行かないか」といいだした。自分が観た時、字幕を追うのに一生懸命で画面を見る余裕がなかったらしい。めずらしく今どこの映画館で上映してるかも調べた上での提案だ。観てないこともあり、横浜まで出かけることにした。
レ・ミゼラブルの作者はジャンバルジャンと錯覚してる僕です。後で勉強しました。「ビクトル・ユーゴ」でしたね。原作は読んでないのでどこまでが原作なのかは解りません。でもさすがに話題になった作品だけにしっかりできてました。あっという間の2時間50分でした。感動しました。
興味深かったのは「ミュージカル仕掛」だったこと。今オペラかじってるから「歌で芝居する」いいですね。楽しいよ。合唱が合うところ、AさんとBさんの反する感情を一つの合唱で歌うところ、こんな風に歌えたらと思っちゃう。最後の方では4,5人の感情を合唱する場面もあった。それぞれの歌は声楽的にはうまくないのかも知れない。でもミュージカルだからこんな風がいいんだよ。僕自身は声楽派じゃないとまた思った。
歌にあわせて字幕が出るので早く替ってしまうのかも。それでかみさん字幕に追われたのかも。
4,5回観たという人もいるらしい。なんか解るな。あの感動をもう一度味わいたいと思う方がいるんだね。いい映画でした。もう1回とは思わないけど。