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試写会 「きっと、うまくいく」

2013年04月19日 20時09分24秒 | 映画・演劇鑑賞
かみさんが試写会募集に応募したらめずらしく当選した。インド映画でそんなに期待はせず、異文化を覗けたら程度で見に行った。

         3時間と長い映画だけど、しっかり作られてる映画で、泣きもあり、笑いもあり、インド風の明るいノリもあって、娯楽映画の傑作と言っていいんじゃないか。

優秀な工科大学に入学した3人の男子学生(1人は秀才、2人は落ちこぼれ寸前)がいろんな経験をしながら成長していく人間ドラマで、2010年のインドアカデミー賞史上最多16部門独占、全世界での興行収入75億円の映画だそうです。
インドは今やハリウッドを凌ぐ映画制作国で、その拠点はムンバイ(ボンベイ)、その名をもじって「ボリウッド」と呼ばれるまでになってるとか。BRICsの一国として評価されてる国だけど、ブラジル、中国ほどには名前が出てこなくてなんとなく忘れてた感がある。この映画を見て映画文化の面ではインドが世界をリードしていくような気がしてくる。

とにかく楽しい映画でした。配給会社の営業するつもりはないですが、チャンスがあったら見てください。なにか感動します。
但し、長いので「椅子」のいい映画館で見るように。試写会はつらかった。

映画「リトルダンサー」

2013年04月12日 10時39分28秒 | 映画・演劇鑑賞
昨日録画してあった「リトルダンサー」を観た。これは3月にかみさんが「良さそうだから」と録画しておいたもの。
じつは一昨日NHK「旅のチカラ」で女優・小西真奈美さんがイギリスで伝説のダンサーからレッスンを受けるというものでした。ここに登場した「伝説のダンサー」(御名前は覚えられませんでした)が映画のモデルだと知って、早速観ようとなったのです。
彼は今60歳を超えすでに現役は退いてます。でも動きには往年の美しさを感じさせるものがありました。教え方もうまい。相手をその気にさせる話術はたいしたものです。TVでこの人の幼少のころの苦労話をちょっと紹介した。これを聞いたかみさんが「あれっ、リトルダンサーじゃないの?」というのです。
映画をみて、なるほどこういう生い立ち、経験をしてきた人なんだと解りました。「それをするために生まれてきた人」と思わされる人がいます。このダンサーもそういう人だったのでしょう。教えることのうまさもこういう経験からきてるのでしょう。

「ひまわり」を観る

2013年01月07日 22時58分50秒 | 映画・演劇鑑賞
「ひまわり」 1970年に公開されたイタリア映画。いいという話は何度も聞いてきたが、きちんと観る機会はなかった。年末だったか録画できたのでじっくり鑑賞した。
50年前の世の中がバックにあっての作品なんだろうけど、みごとに男と女を表現してると感心した。名作ですね。主演のマストロ・ヤンニとソフィア・ローレンがまたうまいですね。さすが往年の大スターです。
なんとなく観そびれてきた名作を消化したって感じだ。

この映画で大きな感激があった。それは「リュドミラ・サベリーエワ」との再会だった。あえて再会と言わせてもらいたい。
主人公のソビエトでの奥さん役で出演してたのだが、映った瞬間に「あっ、サベリーエワ!」だった。この女優さん僕が始めて「ステキな女優さん」と想い、こがれた人なんです。
大学時代あの大作「戦争と平和」を観たのですが、ナターシャ役で準主役で出てました。ステキでした。映画の解説書を買ったのですが、それを手に持ち、表紙のサベリーエワが写るように2人で写真を撮った記憶もある。あの写真どうしたかな?
それ以来40数年みたことがなかったのに、こんな再会があるとは。
調べてみたら、撮影時期は「戦争と平和」の方がちょっと昔のようだ。だから「ひまわり」でもその面影がしっかりあるんだろう。1942年生まれということも今知った。8歳年上なんだ。

人生の特等席

2012年12月01日 11時34分12秒 | 映画・演劇鑑賞
最終月に突入ですね。なんかあわただしい。 気分だけが。
今日12月1日は「映画の日」だと日めくりカレンダーにありました。明治29年に神戸で最初の映画らしきものが上映されたらしいです。

昨夜「人生の特等席」を観に行った。21時半開始のレイトショーです。うちから車で5分のシネコンですからこんな時間でもOK。
クリント・イーストウッドが好きなのと自分が野球を昔やってたこともあって、野球がらみというのにも興味がわいた。強打者とか剛速球をどんなふうに演出するかも興味の一部。
ストーリーはよくある話。頑固一徹な老人の生き方に社会と家族の関係を織り交ぜたヒューマンドラマというんですかね。使い古されてるテーマだからもう「ヒューマン」というより、「娯楽作品」でした。
強打者をそれなりにみせるのは難しくないみたい。ボールが当たった瞬間の音で雰囲気つくれるし、外野手をおもいきり後退させれば、「おっ凄い」と演出できる。その点投手の凄いのは表現しづらいだろうな。きちんとしたフォームで投げることは必須でごまかしがきかない。直球の速さ、カーブの曲がりはトリック使ってたみたいだけど。高卒当時の堀内、工藤のようなカーブ投げてました。
期待ほどではなかったけど、まっ娯楽、たまの映画と思えばおもしろい映画でした。

振り返ると2月以来のシネコンです。最近はBSやCATVで古い映画を録画して見てます。ロードショーで見ることはないですよね。

「ロボジー」を見る

2012年02月27日 09時38分44秒 | 映画・演劇鑑賞
娯楽映画のひととき期待で「ロボジー」を観てきた。開発に行き詰った担当者がロボットの中に老人を入れて周りをごまかし、一躍脚光をあびるも、つじつま合わせに苦労する話と老人故の奇想天外な人間模様で楽しませようとの作品。モチーフからは「おもしろそう」を予感させてくれた。
ところが面白くないんです。「観客を笑わせよう」が強すぎて軽いんです。ぐっと溜めた、練った、強い笑いにならんのです。最初のうちは笑えたのですが、中盤以降はもう笑えません。子供が軽い笑いを飛ばしてる程度。
僕は三谷幸喜さんが好きでよく彼の作品を観ます。今回この映画を観て、三谷さんの才能を再認識しました。人を笑わせるというのも簡単、単純なものじゃなく、それこそしっかり構想し、練りに練ってつきつめないとだめなんですね。
一方観る側の我々も目が肥えてるというか刺激を受け続けてるというのか、小手先の、薄っぺらい刺激では笑えなくなってるのでしょうね。
そう思うと、あまたいる「お笑いタレント」達も売れ続けてる「氷山の一角」達はよっぽどの才能があり、観えないところで汗と涙の苦労を重ねてるんだろうと想像できる。
「継続は力なり」という。「力なくして継続なし」これも真理なのだ。

これと同類の話。最近ある記事が読みたくて「女性週刊誌」を買った。かみさんに買ってもらったのは当然だが。めあての記事も軽かったが、雑誌そのものの中身もなんと軽いことか。この感想を友人に話したら、「君に軽くても、今まで売れ続けてるということは多くの読者に支持されてる証拠。そう感じる君の方が軽いかも」と言われた。妙に納得。目からうろこ。

「ステキな金縛り」

2012年01月05日 09時48分58秒 | 映画・演劇鑑賞
表記映画を見てきた。昨年から気になってたのだが、行けずに年越ししてしまった。
三が日は混むだろうからと4日にしたのだが、ほぼ満席。最後列の端の席だった。高校生、大学生、初老の御夫婦(僕たちもこの部類なんだけど)などなど、まだのんびりしてる種族でいっぱいだった。
2時間半軽い笑いが満載の娯楽映画もいいですね。よくこれだけ笑いのネタを次から次と思いつき、盛り込めるものだと感心。才能というものなのでしょう。
「裁判で幽霊に証言させたら・・・」なんてどんな時に思いつくのだろう。ここから先は笑えるストーリーを考え、次に笑えるネタをちりばめる。だいたい「人は何に笑うか」を知ってないとできない作業ですよ。
僕らの前に座ってた御夫婦の奥さまが笑うは笑うは。吹き出して笑ってました。それがおかしくてこっちが笑ったりして。こんな劇場内の笑いまで三谷さんは構想してたのかな。
三谷さん 次は何で笑わせてくれるんですか。

映画「チャイナ・シンドローム」

2011年12月06日 10時32分21秒 | 映画・演劇鑑賞
昨夜BSで観た。福島で事故が起きて9カ月、なんかひっかかって観たいと思った。22時-24時なので録画しておいて、後日鑑賞のつもりだったが、離せなくなり最後まで観てしまった。
リアルさに驚き、よほど原発について勉強したか、専門家を多数スタッフに入れて作ったものと想像した。
それと同時に原発2大事故との歴史的関係も気になって調べて見た。びっくりする歴史があったんですね。

この映画が上映されたのは1979/3/16が初日です。スリーマイル島事故が先にあって、それをベースに作ったものと想像したが逆なんですね。
スリーマイル島事故はこの映画の上映から12日後の1979/3/28に起きてるのです。チェルノブイリは1986年です。

福島第一でも3月11日の4,5日前に「10mを超える津波の危険性が指摘された。が・・・」との報道を記憶してる。歴史のいたずらなんでしょうかね。

この映画の先見性を知って、企画した先人の感性に驚きです。
30数年前すでに「企業は自己保存、利益が第一で、社会性は次の次になってる」と見てたんですね。

最後の忠臣蔵

2010年12月21日 22時12分52秒 | 映画・演劇鑑賞
久しぶりに映画なんぞを観ました。今年はこれが最初じゃないかな。
4年前(もうそんな昔なんだ)に山田洋次の武士3部作を観て以来の武士物、僕はどうもこういう系統が好きなようだ。
忠臣蔵は武士の美談の最たる物、それをさらに16,7年引っ張って、より美談に作りあげたところはなかなか目のつけかたがうまい。僕ではこういう発想が出てこない。こうこられたら涙流さずにはいられないし、いい評価点をつけざるをえんでしょう。
武士物の美談って「いやおう無く与えられてしまった使命を己は世捨て人になろうとも守りぬき、その使命が達成された時には静かに世を去って行く」というものですね。日本人ならだれしもこのての話には弱いですよね。
映画としてはちょっと物足りなさも感じました。場面場面での臨場感というかきめのこまやかさというかそのへんに今ひとつでした。1場面をあげると武士2人がすすきの原で切り合う場面。あれだけ刀を振ったら周りのすすきがバサッバサッとたおれるんじゃないですか。真剣の凄味が消えてました。黒沢明だったら満足しないんだろうな。
もうひとつ自分事になりますが、僕も歳をとったなということを役者さんから教えられました。役所さんにしても佐藤さんにしてももっと若い時を知っていて、まだまだ駆け出しの役者でした。それがこんなにすばらしい役者になってるんです。それだけ時が過ぎたということです。
ともかくおもしろい映画です。正月映画の1本にどうぞ。

映画を4本見る

2009年11月17日 09時00分00秒 | 映画・演劇鑑賞
ここ10日間のうちに映画を4本見た。僕は映画ファンではない。むしろ見ない側に属するだろう。会社時代は年に1本見てないだろう。
それが10日で4本 これは異常といえる。まずは暇なこと、それから近くにシネコンがあること、夫婦で行けば1人千円と安いこと。こんなところか。でも暇つぶしになんでもいいというわけではない。選んではいるつもりだ。

・THIS IS IT   これは前に「感動した」と書いた
・サイドウェイズ    アラフォー男の「人生ちょっと立ち止まり」物語かな。
         もう60になる僕には遠い過去のこと。こんなこと考えた時代もあったかなーです。
         今「このままでいいのかな? 別な生き方ないのかな?」と考えてる人が多くいると
         いうことですかね。生き難い時代なんだろうな。
・沈まぬ太陽   長くて、重い作品でした。いいところ、悪いところ全て織り交ぜて、「そうだったな。
         こういう善悪が織り成す社会、会社だったな」でした。
         山崎豊子さん流のスケールの大きさ、人間くささを表現し、構成もしっかりしてる。
         そうそうたる役者さん達、有名な人でもちょい役で、セリフも1言というのにはなんと贅沢な
         映画かと余計なことを考えました。
・ゼロの焦点   広末さんが「大いに成長した演技」と評されたのが最初のきっかけ。結果は「それ
         ほどでも」でしたが。彼女の昔の印象があり過ぎるのでしょう。
         清張作品は昔「砂の器」を見ました。これと比較してしまうのですが、映像が軽い感し
         です。演技、証明、化粧そんないろんなところに「やり過ぎ」を感じて、ズシンとくる
         重さを感じられなかったのです。これも今の文化なのでしょうね。

これで今見たい映画はありません。予告で「なーくもんか」と「2012」を何度も見せられ、脳内に焼きついてますが、見に行こうとは思いません。

THIS IS IT.

2009年11月01日 08時48分33秒 | 映画・演劇鑑賞
昨夜見た。別段MJのファンではない。突然の変死で騒ぎになり、垣間見せられて興味を覚えたようなもんだ。
今回の映画もそんな簡単に見れるものではないと気にもしてなかったし、友人が予約をとったとか、それを指定席券に替えられたとか言うのを聞いて、「さすがMJ」と感心してるだけだった。
ところが近所のシネコンでも上映してる。冷やかし半分で予約画面に行ったら予約できちゃった。しかも希望の席で。かいかぶり過ぎだったようだ。
映画といっても次のステージのためのリハーサル風景をとったドキュメント。異質といえば異質だが、MJの才能をたっぷり見せてもらったように思う。亡くなってからの5ヶ月で81億円稼いだという話もあったが、なるほどそれだけの才能、まさにエンターテナーだったんだなと再認識した。先人に「この人はこれをやるために生まれてきた」と思う人が数多くいるが、彼もそういう1人だ。
生前日本で公演していたら、僕もファンになっていたかもしれない。追っかけまではやらんだろうが、1回くらい生で見たかもしれない。
昨夜の上映は土曜の夕方ということもあり、このシネコンにしては混んでた。お子さんを連れて家族で来てる人、70歳を超えてらっしゃる人さまざまだった。ここにもMJのエンターテナーぶりが伺える。
残念だったのは一般の映画を見るように客が静かだったこと。椅子をはずしてしまって立ち見状態にしたらどんな場内になっただろうか。想像すると楽しい。そういう上映会場があってもいいんじゃないだろうか。
今度MJのDVDを見てみたいと思う。本物のステージにあふれる彼の才能を僕も体を動かしながら堪能したい。「遅れて来たファン」ですかね。