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「新しい資本主義」は

2022年06月22日 12時17分33秒 | 国を憂う
岸田さんは自らの政治標語として「新しい資本主義」を掲げてる。一見厳しい、が 馴染んでもらいにくい標語だ。裏を返せば、岸田さん自身「国内のいろんなひずみは資本主義経済がもたらしてるところもたくさんある」と認めてるということだろう。総理になって、早速その辺の思いを語り、標語も打ち出した。ところが、いざ実践となった時に周りからいろんな力が掛り、標語の中身もジワジワと修正せざるをえなかった。結局昔ながらの資本主義下で昔の政策を踏襲するだけに陥ったようだ。
僕は「資本主義」の構造そのものに問題点を見、「修正が必要だ」と考えることに大賛成だ。どんどんやってもらって、真実を知りたいと願ってる。
僕の「資本主義」の理解はこうだ。
資本主義の本質は「永遠の拡大、永遠の成長」です。 企業は成長という名の拡大を続けて行く宿命なんだと思うのです。どんどん新製品を生みだし続けてるじゃないですか。止めると、会社が潰れるのです。背景なのか、条件なのか、庶民は「限りない欲望」を持ってて、満足しない消費者だと定義されてるのです。企業が新しい物、サービスを提供し、それを追いかける庶民がいて成り立つのが「資本主義」だと見てます。
新しい物を作り続けるためには資源の更なる消費が必要です。物質的資源だけじゃないです。エネルギー資源としての電気ももっともっと必要になるのです。
一昔前、まだ物が、財が少なく、庶民に行きわたってなかった時代にはこのシステムは有効だったでしょうね。社会の成長を速めるという効果においても。一方でまだまだ資源の枯渇というような事態は見えてこなかった。さらに自然が破壊されてるという現象も見えてこなかった。
ところが今はこのシステムが限界を超えたんだと見てます。資源は枯渇し、自然が破壊されるところまで来てしまったのです。「資本主義は続かない」が今の僕の見立てです。成長とはなにか、欲望は抑えられるか、そのあたりから真剣に考えないとまずいんじゃないでしょうかね。
岸田さん 優しい口ぶりで中身の無い答弁するよりも、己の想いを語り、そういう次の社会を作らんとする熱有る論戦をやられてはどうですか。 いやこれは岸田さんだけの責任じゃない。国会議員全員の課題でしょう。 「こんな事言うと相手にされなくなる」なんて小さい事考えてないで、大いにやってほしいものだ。 いやいや、国民全員の主題だな。

原発事故裁判 玉虫色で済ます日本

2022年06月18日 09時49分48秒 | 国を憂う
こういう判断が出るだろうと予測してた通りだった。今の最高裁(司法の頂点)が行政を批判する結論を出すはずがない。
昨日の判断が出るまでと出てから に時間を分けて、かつ細かい問題点はさけ、大局的に僕の思いを書いておこう。

事故が起きてから昨日まで。 あれだけ大きな事故が起きた。何十万という生活者が生活を奪われ、命を落とした事実は動かしようも隠しようもない。 そのリアルに対して誰かが「責任」をとらなければならないのだが、一民間企業の責任だと矮小化してしまっていいのか。だいたい一民間企業だけでは負いきれない額になるのだが。 エネルギー事業には国策的な側面だってあっただろう。 さらに「予見できなかったから、国に責任は無い」という論理なら「東電だって予見できなかった」だろうに。そう考えれば、昨日の判断は単に「国の責任逃れ」を後押ししただけじゃなかったのか。

次に将来に向けてだが。 福島の事故(事件でもいいと思うが)が今露見させてるのは「日本文化にあるいい加減さ」なんだと思うのです。まだまだ「危なっかしい」技術、それを導入するにあたって、「安易過ぎた」「いい加減過ぎた」ということなんじゃないでしょうか。計画段階で「もっと詰める」「常に懐疑的に検証する」「運用時に生じるあらゆる場面を想定した次の策を作っておく」 さらに「責任体制を明確にしておく」 こういう分析、詰めが甘かったんだと思います。結局「いい加減なレバルで無責任な決定がされていった」 その結果が招いた事故であり、昨日の判断にまで繋がってるんだと思うのです。 思い出すのが「米国のアポロ計画」。13号でしたか、地球に戻れないかもとなった時にそれでも対応できた事実がありますね。

昨日の最高裁の判断 「国だけは擁護した」点も許せないのですが、将来に向かって、上に書いた「日本文化のいい加減さ」に対する警鐘をきちんと表明して、「変化を生む」最高の示唆を出してほしかったと思うのです。

20年前からやってる町があった

2022年06月16日 08時33分49秒 | 国を憂う
さてさて、通常国会も閉会した。一機に参院選に突入ですね。こうなるとしばらくはこのBLOGも政治話題になりそうです。あしからず。
ここですぐどうなるとは思わないが、1人でも「現状は自分事」(=自分の責任、結果は自分が請負う)と考えるようになってほしくて書きなぐっていこうと思います。僕だって何が正しいか自信は無い。間違ってるかもしれないが、「今はこう考えてる」を 表明していこうと思う。
そこでだ、昨日NHKの「クロ現」(6/22まで視聴可)を見た。 まさにこれですよ。数日前、「選挙の仕方 地域割じゃなく、年齢割も手じゃないか?」と書いた。 もう20年もやってる町があるんじゃないですか。 山形県遊佐町がそれ。投票率は全国一なんだそうです。そりゃそうでしょう、中高時代に町議会の一部としての「少年議会」を運営し、町の予算45万円を運用する経験をやってきてる訳ですからね。 若いうちから自治、政治に参画し、自治意識を高めてる。 
僕は自治意識(小さくは近所の自治、大きくは国の自治)は社会生活を営む人間の必要十分条件だと考えてます。簡単に言えば「食事をするのと同じ」ということです。これ無しでは人間じゃないのです。逃げちゃだめ、サボっちゃだめなんです。ならば、若いうちから「当然の思考、行動」になるよう教える事、実践する事は大事なことなんです。どうやってそういう意識を持たせるかにもっと気を使わんといかんのです。今は逆。「君達 そこは私に任せて、悪くしないから。あっちの方見てていいよ」が為政者の姿勢でしょう。
今日紹介した「クロ現」を見て頂いて、「自分の自治意識」について考えてみましょう。

技能実習生・外国人労働者

2022年06月15日 08時24分09秒 | 国を憂う
NHKのドキュメント番組「夢見た国で~技能実習生が見たニッポン~」を見た。(6/19まで視聴可) 日本は仕事で入国してくる外国人を「不当に」扱ってる国だと昔から見てきた。この放送でコロナ禍がより一層ひどくしてる現実を知った。おそらく国民の大半はこの現実を薄々は知ってると思う。知ってて他人事にしてる。そろそろ自分事として考え、きちんとした制度で受け入れるように変えないと、日本という国の評価がどんどん下がっていく。気づいた時には誰も助けに来てくれない国になってるのではないかと心配です。
「技能実習生」(日本の進んだ技術を身に付け、国に戻ってそれを活かす)とは名ばかりで、要は「労働力不足」の補充です。「助けて欲しい」と「行って稼ぎたい」が上手くマッチングしたわけです。こういう上手い話には必ず裏が作られるものです。「管理会社」とは名ばかりの搾取会社が暗躍してるという話。
それを監督する立場の官庁がまたいい加減のようです。「真の目的=労働力補充」が達成されれば、他は見て見ぬふり。さらにコロナ。職場から解雇される、強制労働させられる状況が生まれた。「入国管理庁」は実習生がより滞在しやすいように「資格」を変更した。しかし、厚労省はその資格変更に伴う健康保険の給付制度を変更してない。結局昨日まで保険で医療受けられた実習生が保険の適用から外れることになった。この件は官庁間で「あっちらが・・・、こちらは・・・・です」と責任逃れ。
ほんとに「日本らしいな」と思うんです。官庁は縦割り、一度作った制度は歪みがでても変更しない。しても片手落ち。官庁自身も解ってるんだろうな。でも他人事にしちゃう。
今実習生が最も多いのはベトナム。そのベトナム人が「日本はひどい」の印象をもって帰国するケースが増えてる。これからますます労働力が不足していくだろうが、ほんとに必要になった時、だれも来てくれないという事態になりますよ。こんないい加減な人の扱いを続けてると。 そしてそれは我々日本人の生活に必ず跳ね返ってくる。その時はもう遅いんですね。
自分事なんです。少しでも考えましょうよ。我々が譲歩する部分も多いにあるのでは。

またぞろ 政治的駆け引きが始まった

2022年06月09日 11時36分33秒 | 国を憂う
通常国会が終わる。すぐ参院選がある。当然こうなる。「自党の点数を上げるための駆け引き」だ。僕はこれを「政治ごっこ」と定義してる。所詮議員数を増やして何ぼの政治の世界。「しょうがないか」と諦めつつも、大いに虚しい。
また「内閣不信任案」の提出か。もうセレモニーですね。10年以上こんなことをやってる。もう飽きました。野党もこれまで何某かの効果があったと捉えてるんだろうか。こんな儀式やるより、予算委員会でもっと真を突いた議論やって、政府側をタジタジにしてほしいものだ。(ごめんなさい、政府側が逃げ上手なんだな) 委員会での質問の向け方そのものから変えないと常に「煙に巻かれ」て終わるんじゃないかな。
もう一つ「衆議院議長不信任案」の提出。これは真剣に検討いただきたい。週刊誌が報道してる範囲でしか知りえてないが、「火の気の無いとこ、煙立たず」で何かあるのでしょう。ましてや細田さん自身から説明が一切ない。「十増十減案」問題、「100万円」問題と、他にも汚点らしきものがゴチャゴチャしてる。立法府の長ですからね。立法府自らが自分達の「長」としてふさわしいのか 国民に向かって責任ある審議をしてほしい。そして少しでも立法府としての信頼を回復してほしい。

ウクライナ、円安、悪いインフレ、防衛費の増額、借金大国、霞む財政健全化、金利差 考えることは多い。
僕が今一番議論してほしい、教えて欲しい話は上の後ろの3つ。
米国は景気が好転して金利を上げにかかった。日本は上げない。逆でまだまだ借金して低金利を維持しようとしてる。金利差が出る、当然円安に振れ、輸入品が高くなる。安倍さんは「日銀が国債を買うんだからまだまだ大丈夫」と言い張ってる。どう理解すればいいのだろう。このままの路線で行って、将来どうなるの? 大丈夫なのかい? それより米国は好転、日本は泥沼 なにか根本的にシステムの誤りがあるのと違うだろうか。 産業構造(特に中小企業の温存)自体がもう古いということはないのだろうか。このあたりを大いに議論してくれないかな。

風力発電 遅れる日本

2022年05月23日 08時17分11秒 | 国を憂う
昨日の朝刊で「風力発電 導入進める欧州 日本にも熱視線」 と題して欧州の現状が報告されてる。僕は風力発電量が増えて行かないことも心配なんだが、それよりも技術立国日本がこの分野で全く力を蓄えてなく、欧州企業から「市場」と見られてることが心配でならない。
ドイツが進んでるのは知ってる。10年前に再生エネルギーへの転換を表明した。そして今躍進してるのはスペインなんだそうです。今作ってる風車は羽根の長さは80m、柱の高さは300m、その径は8mで中にエレベーターが設置されてるんだそうです。1年ほど前にはTV報道で中国がその長い羽根を輸送するための専用コンテナを持ってる話、釣り上げる専用のクレーンを設置してる話、輸出を考え貿易港に近い場所に製造工場を作ってる話などを聞いた記憶がある。 我が国内で風力発電技術の話題聞いたことありますか。
今後世界中で風力発電が増えると読んで、外国は本体技術、周辺技術をどんどん進歩させてるんです。どうも日本はもう2周も3周も遅れてるようですよ。「経済安保」とか言ってますが、「安保」の前に「ただの輸入国」になるだけじゃないですか。
社会ニーズの変化が激しい今、「昨日の成功例で明日もやっていける」と考えるのはもう成り立たない。しかし今の日本、10年前と何も変わってない「産業構造」のままじゃないですか。「中小企業の支援策」を打って「ゾンビ企業」を生きながらえさせてるとも言われてる。「ソフトも含めた技術の総体」を売れたのは「新幹線技術」で終わりなのかも。原発技術も先が無さそう。そして「売り物を持ち合わせない貧乏国」になっていくのかもな。 由々しき問題なのでは。

また可笑しな施策が(マイナンバーカード)

2022年05月17日 13時52分31秒 | 国を憂う
総務省が今日(17日) マイナンバーカードに関してまた理解に苦しむ施策を打ち出した。僕は「可笑しいだろう」と思うんですが、皆さんはどう考えるんでしょう。

マイナンバーカードに「健康保険証」をひもづけた人、「公的給付金の受け取り口座」を登録した人はそれぞれ7,500円分のポイントを付与するという施策です。
これって何が目的ですか? 「我が国のマイナンバーカードの普及率は70%に達しました。」「我が国のデジタル化はここまで進んでます。」という数字を諸外国に誇るためですか。普及率(所持率)が上がればデジタル化が進んでる訳じゃないでしょう と言いたい。金使って普及させなくったって、いい物、生活が便利になるんなら、放っておいても普及するでしょう。
だいたい 総額いくら付与するつもりなんだろう。そんな予算措置がされてて、その予算案が国会を通過してきたのかい?
もうひとつ、国民をバカにしてないか? 上から目線の権威主義的なにおいを感じるんだが。
「金やるから」と言えば国民は「踊る」と思ってるのか? そんなレベルでしか国家、国民を考えられんのかい?
これまでもそうだった。マイナンバーカードに関する施策は毎度毎度ポイントがずれてると思い続けてる。前も書いたが、確定申告(E-TAX)を家のパソコンからやろうとしたら、マイナンバーカードを読む専用のリーダー器が必要となり、「このためだけにそんな物買えるか!」で辞めた経験あります。

この人が衆院議長ですか

2022年05月13日 17時28分27秒 | 国を憂う
今朝なんとなくニュースを聞き流していて、「細田衆院議長」が自分の失言について陳謝した ようなことを言ってた。気になったが、今日は白州からの帰還日でゆっくり調べてられない。
神奈川に帰り着いて、NETで調べた。 なるほどこれはひどい。 こんなこと考えてる人が衆院の議長で、将来必ず「○○褒賞」とかいうのを頂くんでしょう。 政治屋の(特に自民党の長老に多いようだが)この(なんと言えばいいのかに苦しんでる。言葉が見つからない。)テイタラク。 寂しい、恥ずかしい。 嘆いても、批判しても途切れないですね。 
国民から負託を受けて、国民から給料を頂いてる身でしょうに。日頃マジメに考えてない証拠。批判が出たら謝まればいいと考えてるんでしょうね。 やはり 辞めていただくしかないと思うな。 国民が辞めさせないといけない。 でも日本人優しいからな。

また別件が出てきたね。国交省が基本統計をズボラに集計して、国の実態が「良く見えるような」結果になってたって? これも調べないといかんな。
「良く見せたい人」がいて、やらせたってことはないのかな? すぐ勘ぐる僕です。

公園のゴミ箱 社会マナー

2022年04月28日 08時03分32秒 | 国を憂う
家の前の公園とそこのゴミ箱の美化には僕なりに気を使ってる。毎日近くの保育園児が遊びにくるんだから、綺麗にしておいてやりたい。早朝散歩時にコンビニの100円珈琲を買うのが日課。そのカップに公園のゴミ(吸い殻と猫のフンが主)を回収し、ゴミ箱に捨ててる。当然ゴミ箱も確認することになるのだが、ここしばらくはそんなひどい捨て方はされてなかった。

      

ところが今朝写真のような状態になってる。ジュース等のアルミ缶であふれんばかり。この地区はアルミ缶を資源として2週に1回回収してる。本来はその日にステーションに出すべき資源。家の中がいっぱいになっちゃって、困って捨てたんですかね。これまでもステーションにビニール袋に入れたまま出す人がいて、それと同じスタイルなので多分近所の人でしょう。
これから暑くなって、ジュース類を多く飲むようになるだろうから、ここでビシッと「しつけ」をしないと、ズボラになると考えた。
そこで、アルミ缶を全て外へ出した。          
公園ゴミを回収に来る業者のおじさんとは顔なじみで、今度来た時にこの缶は持って行かないよう依頼する予定。捨てた本人が反省するのをじっくり待ってやるつもり。
それと他の人が「これはひどいわね」と考えてもらうことも目的。
どういう結末になるか解らんが、始末がつかなければ僕がこのまま資源ごみに持って行けばいいだけことだから気楽に気長に見てるつもりです。
みんなが少しでも利口になっていかないと。プーチンさんの「ひとりよがり」な価値観だってこの延長線上なんだから。

国の主張が認められ、開門せずに

2022年03月26日 10時06分46秒 | 国を憂う
諫早干拓事業訴訟の判決 国の主張がほぼ認められ、「開門すべしの決定は無効」とされた。
予想してた結果だが、早速漁業者側が上告すると動きだしたのも予測の範囲内だ。この争いはまだまだ続くだろう。しかも、その判決の中に、海を封鎖してからの状況変化も加味されて判決が構成される事態にもなってる。こんな要素まで入れてくるとますます泥沼化していきますよ。昨日の判決文の中に「漁獲量は増えつつある」との指摘があるが、漁業者は自分達の収入源だった「タイラギ貝」は全く戻ってないんだ と反論してますからね。

ここでも別の観点で自論を。
そもそもこの干拓事業は必要不可欠な事業だったのだろうか。豊な海資源を潰して農地を増やしたんだが顕著な価値の増があったのか? 湾から遠く離れた諫早市の水害対策も必要性として挙げられてたようだが、市が水害に見舞われる可能性は低いし、遠距離地の防潮堤は効果薄いとの見解は計画当初からあった。総工事費は2500億円にもなったようだが(これとて当初予算の倍に膨れた)、国が試算した「費用対効果係数」は「0.81」だそうだ。
「言いだしたら止まらない」「政治家が自分の実績作りに走った」「大金を動かすことで私欲を満たす」そんな我が国独特の(政治or社会or公共)文化の産物じゃなかったのか。
こじれていくのを見るにつけ、ついついこんな連想に走るのです。
まっこんな連想は「野暮連想」だとして、昨日も書いたが、この手の「負の未解決問題」は早く清算して行きましょうよ。早く新しい日本に生まれ変わるために。
そして、問題を引きづるような公共事業は最初っから止める気概を国民は持ちましょう。