本校図書館には、お昼休み、そして放課後に毎日たくさんの生徒が来ます。
本を探しに、勉強に、読書に、雑誌を見に、図書委員として、時間つぶしに、私とおしゃべりに、…
常連さんも初めて来る生徒も、先生方も、誰でもWelcomeです。
今日の放課後、ある生徒が「先生、今日の新聞の投書欄に私の投書が載ったんです。」
と伝えに来てくれました。
彼女は2年生ですが、入学当初からよく図書館に顔を出し、本も良く読み、私と本の話が弾み、
読書会を一緒にやったりと、とても良く知っている生徒です。
早速、一緒に図書館内の新聞を広げ、
全国紙の投書欄「若い世代」というコーナーに載っている彼女の投書を読みました。
「『本音言えない』私を変える」 というタイトルでした。
本校にやって来たオーストラリアからの留学生が彼女の家にホームステイしている間、
留学生のあけすけな発言から、自分自身の事が見えてきたそうです。
「自分は家族や友人のことを思うばかりに本音を言えていないのではないか。」と考え込み、
これからは本音を素直に話せるようになりたい、と結ばれていました。
本音を言わないのは日本人特有のものでしょう。
もし、いつも、どこでも、誰にでも、本音を話している人がいるとしたら、
日本社会では異端な人として、周りから特別な目で見られることと思います。
周りの人のことを思い、自分の気持ちを制御出来る人のことを「大人」と呼ぶのだと思います。
彼女は「本音を言う」ではなくて、「自分の考えを言う」ようになりたいのでしょう。
そんな話や、私の娘がパリの大学に留学していた時に授業で一番苦労したのが、
「いかに他人と違う意見を言うか。」だったことなど、しばらくいろいろ話しました。
フランス人はいかに自分が他と異なるかが、とても大事で評価されるものですから。
日本と外国では、地理的、歴史的、人種的に、様々な価値観があります。
昨今の危うい世界情勢を思うにつけ、強くその違いを思い知らされています。
思慮深く、他人を思いやれる彼女なので、これを機会にまたひと回り大きくなることでしょう。
教えに来てくれてありがとう!
彼女が留学生と触れることで自分自身について考えたように、
生徒たちには多様な経験をもっともっとしてもらいたいです。
自分と家族と気の合う友人だけの中にいたのでは、現状維持のままです。
もっと大きく、広く、深い人になるには、外へ出て多くを知る必要があります。
でも実際には、外国へ行ったり、多国籍の人と話したり、過去の人と会うのは難しいので、
それらを手軽に出来るとしたらやっぱり「本」です!
本を読むことで、性別も、年齢も、国境も、時代も、今の自分と違う体験をたくさんして欲しいです。
そうすることで、もっと「自分」がわかるようにもなるのです。
本を探しに、勉強に、読書に、雑誌を見に、図書委員として、時間つぶしに、私とおしゃべりに、…
常連さんも初めて来る生徒も、先生方も、誰でもWelcomeです。
今日の放課後、ある生徒が「先生、今日の新聞の投書欄に私の投書が載ったんです。」
と伝えに来てくれました。
彼女は2年生ですが、入学当初からよく図書館に顔を出し、本も良く読み、私と本の話が弾み、
読書会を一緒にやったりと、とても良く知っている生徒です。
早速、一緒に図書館内の新聞を広げ、
全国紙の投書欄「若い世代」というコーナーに載っている彼女の投書を読みました。
「『本音言えない』私を変える」 というタイトルでした。
本校にやって来たオーストラリアからの留学生が彼女の家にホームステイしている間、
留学生のあけすけな発言から、自分自身の事が見えてきたそうです。
「自分は家族や友人のことを思うばかりに本音を言えていないのではないか。」と考え込み、
これからは本音を素直に話せるようになりたい、と結ばれていました。
本音を言わないのは日本人特有のものでしょう。
もし、いつも、どこでも、誰にでも、本音を話している人がいるとしたら、
日本社会では異端な人として、周りから特別な目で見られることと思います。
周りの人のことを思い、自分の気持ちを制御出来る人のことを「大人」と呼ぶのだと思います。
彼女は「本音を言う」ではなくて、「自分の考えを言う」ようになりたいのでしょう。
そんな話や、私の娘がパリの大学に留学していた時に授業で一番苦労したのが、
「いかに他人と違う意見を言うか。」だったことなど、しばらくいろいろ話しました。
フランス人はいかに自分が他と異なるかが、とても大事で評価されるものですから。
日本と外国では、地理的、歴史的、人種的に、様々な価値観があります。
昨今の危うい世界情勢を思うにつけ、強くその違いを思い知らされています。
思慮深く、他人を思いやれる彼女なので、これを機会にまたひと回り大きくなることでしょう。
教えに来てくれてありがとう!
彼女が留学生と触れることで自分自身について考えたように、
生徒たちには多様な経験をもっともっとしてもらいたいです。
自分と家族と気の合う友人だけの中にいたのでは、現状維持のままです。
もっと大きく、広く、深い人になるには、外へ出て多くを知る必要があります。
でも実際には、外国へ行ったり、多国籍の人と話したり、過去の人と会うのは難しいので、
それらを手軽に出来るとしたらやっぱり「本」です!
本を読むことで、性別も、年齢も、国境も、時代も、今の自分と違う体験をたくさんして欲しいです。
そうすることで、もっと「自分」がわかるようにもなるのです。