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第85回アカデミー賞 映画「アルゴ」

2013-03-17 | 映画
先日、第85回アカデミー賞の作品賞を受賞した「アルゴ」を観てきました。

ベン・アフレックが監督、製作、主演を務め、7部門でノミネートされていましたが、
脚色賞と編集賞に加え、計3部門での受賞となりました。
1979年のイランが舞台。
イラン革命の嵐が吹き荒れるなか、過激派が米大使館を占拠し、
6人の大使館員がカナダ大使館に逃げ込む事態に。
アフレック演じる主人公の米中央情報局(CIA)局員が、にせの映画製作をでっちあげ、
6人を脱出させるという奇想天外な物語です。

スピード感あふれる展開で、最後はちゃんと脱出できるとわかっているのに、
終わりの10分まで「早く早く!大丈夫か!?」とドキドキしてしまいました。
それだけ、迫真の演技だったし、カメラワークや編集が秀逸だったともいえるでしょう。
ノミネートされた作品の中で私は「レ・ミゼラブル」も素晴らしいとは思いましたが、
アカデミー賞はアメリカが決める賞なのでやはり「アルゴ」が1番なのでしょうね。

真実に基づいているとはいえ「アメリカ素晴らしい!」とアメリカ大絶賛のハリウッド映画なので、
イランから猛烈なクレームが来ているらしいです。
イラン側は「事実と異なる非現実的な描写」をしたとして提訴する可能性があるそうです。
映画の最後に、実際の写真と映画中の場面が並べて映し出され「本当のことなんだな」と思いました。

作品賞にノミネートされ受賞は逃しましたが、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した
「愛、アムール」を先日、Bunkamuraで観ました。



この作品はカンヌ映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞しています。
長年連れ添ったパリの老夫婦が、妻が病に倒れたことでさまざまな試練を体験するさまが描かれています。
ミヒャエル・ハネケ監督は
「全ての人がいずれ体験する、避けては通れないもの。
だから誰もが考える必要がある。
しかし、これは病気や死の映画ではなく、愛を描いた作品。
悲しみもあるが、落ち込む映画ではないので、怖がらず(!)に観ていただきたい。」
と語られていますが、観終わってかなりいろいろ考えてしまいました。
見ていて辛すぎるシーンが多く、「自分だったらどうしよう?」と悩み暗い気持ちになりました。
会話がゆっくりでフランス語の勉強になりました。

同じく外国語映画賞にノミネートされていた「最強のふたり」も観ました。
これもフランス語♪
アメリカのアカデミー賞外国語映画賞の受賞は逃しましたが、
今年の日本アカデミー賞で最優秀外国作品賞を受賞しました。



これは事実に基づいているそうですが、スカッと気分良く見られました。
この二人が出会ったことによりお互いが素敵な生き方をするようになります。
こんな友人関係がいいです!

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2 コメント

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愛・アムール (桜子)
2013-03-17 20:36:27
先日のholyさんのブログを見て、先日すぐ近くの映画館に出かけました。

フランス語の短いやり取りの部分、聞き取りやすいでしたね。

ストーリー展開、苦しくも共感できるところが悲しいです。
涙は出ませんでしたが、昨年亡くなった母の最期の姿を思い出し、とても切ないでした。

去年「最強の二人」は見逃しました。探してみたいと思っています。
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桜子さま (holy)
2013-03-18 22:30:59
すぐに近くの映画館で何でも見られるなんて羨ましい~。
レンタルDVDも便利ですが、やはり映画館で見た方が集中度が違います!
最期の時をどう迎えるか、悩ましいですね。
私は、家族のことがわからなくなったら、施設に入れてと話してあります。
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