さて、出発は仙川駅だったけど、アプリを見るとここからだと行こうと思っている場所には都合が悪いみたい。
じゃあいったん下ってみて、調布に行きましょう。
もっと写真撮っておけばよかったんだけど、この辺りでは格段に都会になってます。そうしてすぐにバスが来て乗り込みました。よくわからなかったけど運転手さんは親切で、それに後で考えると案外単純な路線だったので、間違えずに乗れました。さらに電子カードが便利ですよね。田舎のバスも、全部統一して欲しいです。
で、着いたのは深大寺。僕はですね、人間として本当に尊敬しているのは、水木しげるさんが筆頭といっていいのですよ。そうして鬼太郎の茶屋がある深大寺を、嫌いなわけがないじゃないですか。
そうして入り口からいきなり素晴らしかったんですが、ほかの店は夕方になっててすでに閉店らしいです。まあ仕方ないですね。うるさくないのでいいのですが……。
境内も閑散としてて、あとでわかるけど、何かお坊さんのお勤めがあるようで、お堂など戸が閉まってて閉店でした。まあ僕には宗教心がないし、お参りはしないではないけど、願い事なんてするわけないし(これは僕を知っている人には説明不要でしょうけど)、中を詳しく見られないのは残念だけど、それはそれでパラダイスです。
まあでも、終わりは終わり。僕の後についてくるようにして見学しているお姉さんがいたんですが、つまらなそうでした。僕にはどうしようもないことだけど、なんとなく申し訳ないような気分にもなりました。
そうしてせっかくの鬼太郎茶屋ですけど、おみやげ買ってもどうせ家人は喜ばないし、ひやかして帰るだけです。まったくファンのくせにつまらない客です。特に物欲は無いのです。
そうして戻ってきたのは、調布でなくてつつじが丘。北口なんで新鮮な感じがしますね。
さらばつつじが丘。もうだいたいの感じは覚えたよ。また多分来るでしょう。
そうして乗り継いで戻ってきて部屋の感じはこんなもの。ちょっとレトロでかっこいいホテルだけど、部屋はビジネスなんですね。何の不満もないですけけどね。このくらいの狭さがくつろげます。
この時点で息子と会える機会は逸したとあきらめてたんで、一人飯にシフトして店を探します。まあ、どこでもいいんですけど、そうなると焦点が定まらずぶらぶらしてました。
結局ガード下に戻って文庫本読みながら一杯やってました。
そうやってぼちぼち飲んでたら電話があって、息子が都合ついたという事で、河岸を変えて飲み直しました。どういう訳か写真は無し。けっこういろいろ話をして、もんじゃ食ってバーでヤンキーのマスターと話したりもしましたよ。これはプライベートなんでご勘弁を、って感じっすかね。
僕もいつの間にか50代の中ごろになって、おそらくだけど今は死んだ父と一緒に出張に行って呑んだようなような感じの逆の立場になったのかもしれないな、と考えたりしました。必ずしも同じものではないのかもしれないけど、僕も若かったし、その当時見た東京という場所に来て、時間が違うにせよ自分の息子と吞んでいるという事に、非常に感慨深いものを感じました。僕は立場上のこともあり、二十代の後半から毎年数回ではあるけど東京には出張をしていて、三十年近くこのまちと馴染んでいます(初めて来たのは十代だから40年以上前だけど)。住んだことは無いけど、こういうバランスでここにきていて、本当に身近に肌感覚としてこの場所を感じることが出来ました。こういう感覚であらためてこのまちを捉えられたのは、やっぱり息子の影響なのかな。こういうのもいいですね。
翌日窓の外はこんな感じ。耐震の補強かな。改めて確認して朝食を。
思ったよりいい朝飯で食い過ぎました。いや、これは旨かったです。
さて外は雨のようですが、やっと本番の仕事であります。