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奇妙な助っ人・刑事コロンボ/ビンセント・マクビーティ監督
映画的な文法から言って、マフィアを殺すとその仁義の世界の制裁を受けるのは当然である。いや、映画的でなくともそうかもしれない。結果的に墓穴を掘る訳だが、それがコロンボの解決法として良いのか、ということになる。良い訳無いでしょ、と思うのは当然だろう。そのまま題名のネタばらしだが、しかしながらこれは助っ人どころの話なのではない。
マフィアとの付き合いがある訳ではないが、自称ヤクザとつきあいがあるというオジサンと飲んでいたことがある。人を探すのならヤクザのネットワークは使える、ということとか、やくざ同士はお互いに怖がりあっているので、簡単に抗争なんかしない、という話を聞かされたものだ。金を持ち逃げされたりすると、その持ち逃げされた金額と同額程度は謝礼を払うのが相場だということも聞いた。一見意味がなさそうだけれど、やはりそれは制裁まで請け負うという意味もあるのかもしれない。やはり恐ろしいですね。ホントかどうかはやはり分からない訳だが…。
砂漠のネズミと農場などのネズミの種類が違うという話はなかなか面白かったのだが、僕の見た目での感想では、何となくドブネズミっぽい感じがした。そんなに尻尾の長さが違うものなんだろうかと映像を探してみたが、ネットでは良く分からない世界だった。ネズミの専門家なら分かる違いかもしれないのだが、その点はコロンボなので良いだろう。トリビア的な視点があると得したような気分になるし、何かの折にこの知識が役立つかもしれない。そういうトリックの暴き方はなかなか良かったので、ちょっとやはり残念な作品という印象なのであった。