他人に頼まれてボイスレコーダを引っ張り出してみると、電池が切れていた。そういえば持っているだけであんまり使っていなくて、いつのまにか長期間放置していたかもしれない。それで電池が自然に消費されてしまったという感じか。
今年になって、いくつかの電池を交換している。僕はいまだにMDウォークマンをFM電波で飛ばして車で聞いているので、まずこれが一か月ちょっとくらいだかで切れる。単三電池一本。時にはCDも聞くのだけれど、通勤で聞く程度でもそれくらいの頻度で交換しなくてはならない。
置時計の電池も替えた。単四二本。これは電波時計。しかし事業所の部屋の配置関係のためなのか、いつも置いている場所では電波を拾えない。時々窓際においておくと、何やら表示点線のようなものが動き出し、自分で時刻を合わせている。けな気だ。壁掛けの電波時計は電波のアンテナ表示がいつもOKと出ている。これの電池は年に一回くらいではないか。記憶にないくらいあまり交換した覚えがない。これが単二二本だったかな。
腕時計の電池は年に三回くらい替える。ボタン式のリチウムバッテリ、CR2430。この電池が売ってなくて、ネットでまとめ買いしている。しかしときどき電池の置き場所を忘れてしまって、また買ったりする。そういう訳でまだこの電池をたくさん持っている訳で、あと十年くらいは電池の心配がないはずだ。
そうして万歩計が3,4か月に一回交換。CR2032。なぜ電池の持ちが一か月程度違うのかは謎だが、これがランダムに切れる。そういうのが分かるのは、僕がメモ魔だから。目安の時期に手帳に「そろそろ」などと書いてある。でもいつも切れてしまってから交換する。切れてしまった時間帯に歩いた歩数が記録されないのが口惜しいので、今度からは切れる前に交換するんだ、と交換したすぐには思う。そう思って手帳に予定時期を書く。その繰り返しである。こういうところの精神的なせこさが、自分でも好きではない。
万歩計については、もう20年くらい三代にわたって同じものを使っていて、すでに生産中止なのだが、愛着があって変えてない。生産中止なのにネットでは売っているのである。メーカーではもう取り扱ってないのだが、販売店には在庫があるということなのだろうか。ともかくそうだけど、実は何度も別の万歩計に変えようとか、いっそのことアップルウォッチにして、総合的に記録を取るのも面白いかもしれないとずいぶん考えたこともある。しかしこれまでそうしてないのは、今まで記録されたものの蓄積と、この独立して万歩計という潔さのようなものが、考え方としていいというのがまずある。そうしてアップルウォッチだが、これが頻繁に充電する必要がありそうだというのが、なんとなくネックなのだ。携帯電話だって毎日充電しているのだから何の問題もないはずだが、万歩計機能を知りたい腕時計で何が悪いのか、自分でも自分自身に説明しづらい。けれど結局はそんなに魅力を感じないところなのである。基本は万歩計機能であって、あとの記録はプラスαだ。そのための数か月に一度の電池交換のわずらわしさの方が、やっぱり負担がぜんぜん軽いということなのだろうか。