さて、今年に関してだが、実はやることが盛りだくさんで、既に気分はそれなりに引き締まっている。正月気分としては、とりあえずそういう気ぜわしさを紛らわしたい。しかしながら、その様な興奮がもどかしいという気分もあり、とにかく早くいろいろなことを終わらせてしまいたいという感じもある。年末は相手先が忙しそうで遠慮の気分があったのだけど、早く仕事を再開させて話を進めていきたいという感じかもしれない。もちろん有利に事を運ぶ必要もあって、慎重さも必要なのだが。
僕は本来的に運だとか相性だとか、風水なんかもだけど、とにかくゲンを担ぐというような事もあんまりしない方である。ジンクスも無いし、いわば行き当たりばったりだ。ところがどういう訳か、運が巡ってきているという感覚が、ここのところ何となくするのである。実際運の良いとしか思えないような事が続いていて、申し訳ないと思ったりもする。順番が回ってくるのが早くなるし、連続してその様な配慮を頂いたりしてしまう。もちろん十分遠慮もしている訳だが、くれるものはくれるし、まわってくるものはまわってくる。溜まって困るようなものでもないし、まあ、なるようになれである。
先日そういう話をしていると、運というものは良かったり悪かったりのバランスを取るために、交互にやってくるものであるというような事を聞いた。例えば大吉を引いた人は、次に引くときは大凶を引いてしまって運のバランスがとられるような…。そういう感覚は分からない訳ではないのだけれど、本当にそうなのかな、と思った訳だ。僕の感覚としては幸運が続く不可思議さというのはあるにせよ、幸運過ぎて次に降りかかる厄難が怖くなるということは却って無くなるような感じがするのである。もちろんいいことばかりが永遠に続くなんてことがあるとも思えないが、ある程度の幸運の層の中に入ってしまうと、そう簡単には不幸の波に見舞われることが無くなるような…。
だからどうだということも無いのだけれど、僕の周りにも不幸というようなものが少なくなっていくような感じがするということなんだろうか。もちろん他人に言わないだけの話で、実際は不幸だという人が居るのかもしれないけど、単に僕が鈍感になって気付きにくくなっているということなんだろうか。
まあしかし、自分たちだけが幸福でいいということを言いたい訳ではない。その様な幸運の連鎖のようなものが、まわりに広がっていかないものかな、ということが言いたいだけである。運というものは本来的には自分の力で抗い難いものなのかもしれないのだけど、自分勝手に幸運だと思う分には何の罪も無いことである。ひょっとするとこのような僕が妬ましく思えるということなら申し訳なく思うが、僕に寄ってくる分にはいいことがあるような気がするということを、無責任に言ってみたくなったという次第である。要はそれが信じられるものかどうかということに尽きる訳で、皆さんいい年をお過ごしくださいませ。