ホテルビーナス/タカハタ秀太監督
どうも変な映画らしいという噂は聞いていたんだけど、こんな奇妙な映画だとは知らなかった。家人からもいつも変な映画ばっかり借りてくると呆れられているわけだが、その中でも特に変な感じは強かったらしく、ちょっとだけ付き合って観ていたようだが、やはりそのうちそっぽを向かれてしまった。なんとなくまともな話のようでいて、やっぱり退屈なのである。
不自然な感じにもある程度は慣れてくるけれど、ちょっと惜しい感じは付きまとった。香川照之の演技は不必要に改めていいのだけれど、結局は映画としては空回りしている感じだ。まあ、これがいいといえばお好きにどうぞではあるが…。
草薙君が韓国語が上手いというのは僕であっても何となく知っていることだ。それがどの程度うまいのかは分からないのだが、他の役者さんたちも同じように上手そうに聞こえるし、とびぬけたものなのかどうかが、さらに分からないのであった。もちろんこの映画は韓国向けにも意識して作られているんだろう(想像だが)けれど、彼は韓国ではこのようなイメージなんだろうか。
以前に酒を飲んで暴れたというニュースを聞いて、草薙君には少しばかり好感を持っていたわけだが、所詮酒がさせた狂気にすぎなかったのかもしれない。まだ若いのに残念である。
まあしかし、このような変な映画を観てしまったという記録はそれなりに意味があるようにも思えて、記憶にとどめておくのも悪くはなろう。というか、そういう記憶しか残りようが無いのではあるが…。