兵隊さんでも倒れる

式典中にバタバタと、

　多くの人には平気でも、個人的には大変だということなんだと思う。根性が無いとか、皆我慢できているのに極端に弱いとか、単にそういうことでもないのではないか。
　実を言うと僕自身も中学生のころにフラフラになった経験がある。運動会の練習か何かで、目の前の体操服の白が妙に眩しくて目を開けられない程苦しくなった。そのまま倒れるというより、列から離れて座りこんでしまった。保健室に運ばれる頃にはすっかり気分は良くなっていたのだが、無理やり寝かされて本当に寝てしまい、気がついたら昼休みも過ぎていて弁当を食うのが遅れてしまった。昼休みを損したみたいなことが妙に口惜しかった。
　僕自身は体育会系の人間で、その頃は長距離ランナーだったし、体が強いというのではなくても、むしろ辛抱強い方だったんじゃなかろうか。どうしてあれほど具合が悪くなったのか、その当時は自分でも不思議なくらいだった。人の体調というのは皆均一にはならないものだというのは、そのことで強く感じたものである。
　あんまり辛抱強いと倒れるまで頑張ってしまいかねない。倒れるより他に逃げ場がなかったからこそ、このように倒れてしまったのだろう。

　それにしてもパキスタンの兵士の動きが、欽ちゃんみたいで面白いです。