カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

チマチマしたこと

2007-02-26 | 雑記
 Gちゃんはお金をポケットに裸のまま入れている。財布を使う習慣がないようだ。以前は使っていたんだそうだけど、父親からチマチマしたことはするな、と叱られたので止めたんだとか。よそ様の教育方針にとやかく言う趣味はないが、ちょっと面白いご家庭環境である。
 朝穿くズボンの中に、奥さんがあらかじめお金を入れておいてくれるそうである。いくらなのかはよく分からないが、それなりの金額であるようだ。だから時々予定の服と違う場合、お金を持っていなかったりするんだそうだ。
 カードなんかを使うのに困るんではないかと聞かれても、だいたいそういう方法を知らないし機械に近づかないのだそうである。うーむ、合理的なんだかどうだか分からない話である。しかしながら特に羨ましいわけではないが、それもいい話のような気がしないではない。理想ではないが、幸福かもしれない。
 実は僕も以前は財布を持っていなかった。何しろお金をあんまり持っていなかったし、カードを使う習慣がなかった。大金を持っているときはウエストポーチを腰に巻いていた。ネタをバラすと中国時代である。かの国では財布を持っている人のほうが少ないような気がした。そうするとお札はすぐにぼろぼろになってしまうので、セロテープなんかで貼り付けたりする。とにかくお金(特にお札)は汚いもので、財布に入れるのがもったいないような代物だった。しかし買物をしないわけにはいかないので、ポケットの中にはいくばくか入れておいたほうがいい。
 しかしながら日本では、財布を使わない人は少数派ではあるだろう。日本人が特にきれい好きということなのだろうか。汚い(見た目だが)お札を目にすることは実にまれである。お金を大切にすると、銀行などでお金を管理するコストも少ない可能性もある。中国でATMが大々的に利用されても、多くの場合機械に負担をかける結果になりそうだ。最近は出かけていないので不明だが、なんだか心配になってきた。実際のところ、今はどうしているのだろうか。
 確かに背広の時は、お釣りの数千円はいちいち財布に入れずに次の店に移動する。財布から金は出すが、お釣りは落ち着いた時間がなければ胸ポケットなどにしまう。時々忘れて洗濯されたりする危険はあるが、どの道タクシーとか次の店で金を払うので、そうした方が楽である。
 なるほどGちゃんのお父さんの言うように、チマチマするのが嫌だという気はする。景気よく振舞う余裕はないけれど、お金を裸で持つ生活ができると、精神的には豊かになるかもしれない。
 かもしれないが、最近財布を買ってもらったばかりだし、今までチマチマとは思っていなかったので財布を使い続けることにする。道具は使わなければもったいないのである。

 財布といえば、財布に入れてあるカードがすぐに割れてしまう。クレジットカードは何年かに一度勝手に取り替えてくれるのでいいのだが、銀行やビデオ店のカードは実費を取られてしまう。頭にくるのでカードが機械に挟まって壊れるまで使うようにしている。結果的にそうなってしまうと時間がかかって仕方がないけれど、実費を取らなくなるまで抵抗しなければならないような気がする。カードは自分の都合で作ったのではない。そこのところで考えを変えてくれることを望んでいる。
コメント
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