“至上の愛”

2021-11-23 | 【断想】音楽

 ジョン・コルトレーンの「至上の愛」(1964 Impulse)。
 演奏してるのは、以下の以下の4名で、黄金カルテットと呼ばれる。
 そして、このアルバムは、黄金カルテットによる最高傑作と評されている。
 ジョン・コルトレーン(ts)
 マッコイ・タイナー(p)
 ジミー・ギャリソン(b)
 エルビン・ジョーンズ(ds)
 このアルバムは、名前が大袈裟だが、構成も堂々としている。
 クラシックの交響曲のように4楽章形式。組曲になっている。
 1.パート1:承認
 2.パート2:決意
 3.パート3:追求
 4.パート4:賛美
 確かに、とても良くできたアルバム。
 演奏のレベルも高いと思う。
 精神性が高いかどうか分からぬが、高そうだという体裁は充分にある。
 ジョン・コルトレーンは、「聖者になりたい」とか、「神の啓示をうけた」とか、語っていたそうだ。
 「聖者になりたい」と言うのは、結構なことだけど、胡散臭さをも発するものであることを忘れてはいけない。
 このアルバム、LP盤で、相当前に購入しているが、普段聞くことはない。
 聞いて、好き嫌いは別に、新鮮だった。

 


ニューヨークの秋

2021-11-23 | 【断想】音楽

 秋なので
 秋の詩をひとつ
 西脇順三郎の「旅人かへらず」から
 八〇番
   秋の日ひとり
  むさし野に立つ
  ぬるでの下に
 秋なので
 タイトルに秋と付く曲
 「ニューヨークの秋」
 ケニー・ドーハムの「カフェ・ボヘミア」から
 やさしげなトランペットの音
 はじめから終わりまで
 MJQの「ジャンゴ」で
 これは評判の名演
 チェット・ベイカーの「プレイス・スタンダード」から
 しんみり
 ちょっと眠くなる
 ジミー・スミスの「プリティー・ジャスト」から
 ハモンド・オルガンによる演奏は独特だ


バルネの「枯葉」

2021-11-23 | 【断想】音楽

 昨夜、「枯葉:オータム(リーブス)」を七つの演奏・奏者で聞いた。
 もう一つ、追加。
 フランス人のバルネ・ウィラン。
 サキソフォーンである。
 ピアノを弾いているのはマル・ウォルドロン。
 「枯葉」の歌詞を作ったのは、フランス人のプレヴェール。
 プレヴェールの詩をひとつ。
 小笠原豊樹訳で「庭」。
 千年万年の年月も
 あの永遠の一瞬を
 語るには
 短すぎる
 きみはぼくにくちづけした
 ぼくはきみにくちづけした
 あの朝 冬の光のなか
 パリのモンスリ公園
 パリは
 地球の上
 地球は一つの惑星。