森と海

2010-07-07 | 読書
[本の紹介]
●森が消えれば海も死ぬ/松永勝彦著/講談社ブルーバックス/2010年2月20日発行/861円(税込み)
 「魚つき林」という言葉を忘れてはいけない。ゆたかな森が海の生き物たちを育むことは、古くからの知恵である。ところが、近代文明はそのことを忘れてきた。著者は、科学者の眼で、その原因を究明する。いかなる物質が、赤潮を発生させるか、サンゴ礁を死滅させるか、石灰藻による海の砂漠化を進行させるか。マングローブや河川上流の森林が、人類にいかに海から採れる食料を供給しているか、災害を防いでいるかを語る。生存のためには、「もうこれ以上の便利さや快適さを求めないこと」と。

池を泳ぐ蛇

2010-07-07 | 【断想】蛇
 子どもの頃、湧き水の小さな池を蛇が泳いで進むのを見た。
 きれいな水だけど、蛇がはいったりするんだなあと見つめていた。
 それがあって、後年、次の一首をひとつのイメージとしてとらえることができたように思う。
 かぎりなく海蛇の来る岬にて神々の事語りはじめき(前登志夫)

川を泳ぐ蛇

2010-07-07 | 【断想】蛇
 先日のこと。
 今年になって、初めて蛇を見かけた。
 程久保川のそのあたりで 、これまで何度か蛇を見ている。
 それで、気にしながら歩いていて見つけた。
 だから、まったくたまたま出くわしたというわけではない。
 きっと、蛇はいつも、そのあたりにいたのだろう。
 こちらが、久しぶりにそこを通ったに過ぎないとも言える。
 蛇は、浅瀬にからだをひたしてじっとしていた。
 頭はもたげていた。
 しばらくして、蛇が動いた。
 小さなダムを滑り降り、川のなかを泳いだ。
 そして、近くの草むらに姿をかくした。
 蛇は青大将。
 蛇に出くわすことは少なくなっているので、見たときは記している。