西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタンー181ー ( ウィリス・ブラザーズ )

2011年08月01日 | 懐かしのカントリースター

The Willis Brothers (1)

米国盤 Hilltop Records JS-6035 The Sensational Willis Brothers


(1)Footprints In The Snow (2)Axe Cabin (3)Billy The Kid (4)Patonio ( Pride Of The Plains ) (5)Morning Glory (6)Pretty Diamonds (7)Blood On The Saddle (8)Sally's Bangs (9)Black Jack David (10)Tattooed Lady


私がアメリカのカウボーイソングに興味を持って色々なレコードを集め始めていた1970年代中頃に この Willis Brothers にアメリカの Starday Records 社から出ている「 Code Of The West 」( SLP-229 )というLPレコードがあるのを知りました・・・・・長い間欲しいなぁと思っていて そのうちどこかで出逢うだろうーとのんびり構えていたものの35年くらい経った今でも手に入らずじまいです。アメリカの中古レコード屋さんのカタログなんかにもあまり載っていなくて状態のよいものになるととても高価らしいのです。

ウィリス兄弟は往年のアメリカのカントリー界では花形スターで Grand Ole Opry ( 古くからある有名なカントリーミュージック ショウ ) でも長年レギュラーで活躍していたようなんですが、日本ではあまり馴染みがなくてレコードもオムニバス盤で採りあげられるくらいだったようです・・・・・この日米でのギャップの理由はよく判りません。彼等の一番の活躍時代のスターデイレコードから7~8枚くらいのLPレコードが出ていてその一部を聴いてみたもののモダンサウンドが多くて Truck Driver Song だったり Novelty Song と云われるものだったりで Cowboy Song でも歌いそうなステージでの彼等の出で立ちや楽器編成(ギター、フィドル、アコーディオン等)と落差があるんですよね。 オクラホマ出身だから当然ウェスタンスイングや カウボーイ ソングなんかも得意なはずなんですがそれがあまり前面に出ないもどかしさがあるんだと思います。

私にとっての興味は彼等が初期の Oklahoma Wranglers (以前ブログに載せています)と称していた頃や前記のウィリスブラザーズとしてのカウボーイソング アルバム「 Code Of The West 」、そして後年ジョニー・ボンド( 1915~1978年オクラホマ州出身 )と組んで CMH Records 社から出した2枚のカウボーイソングのアルバム( 以前ブログに載せています )に興味があるくらいです。 Cowboy Song や西部調の歌、Western Swing 調の曲を演る時のほうがずっと魅力的な気がしますが 時代の流行がそれを許さなかったといった方が正しいのかも知れません。

このレコードはレーベル( Capitol、Mercury、Decca、Starday など)を超えてたくさんの廉価LPレコードが出ていた不思議な Hilltop Records ( Pickwick Records とも )の1枚です。 恐らく Starday Records の原盤を使ったもののようで Starday Records 1枚目のLP「 Willis Brothers In Action (SLP-163) 」 の一部内容が入っていて西部調の曲も数曲入っているので手にした時はとても嬉しかったものです。
以下ジャケットの解説を訳したものです・・・・・・・・

「 ウィリスブラザーズのプロとしてのキャリアは1930年代のオクラホマ州 Shawnee にあったラジオ局 KGFF から始まりました・・・・そこからミズリー州 Kansas City にある KMBC ラジオ局の the Brush Creek Follies Show へと進出していったのでした。第二次世界大戦で兵役のために一時活動停止を余儀なくされたのですが、4年後にはテネシー州 Nashville ( the Country Music Capital of the World となっている )を本拠とする WSM ラジオ局の世界的に有名なカントリーミュージック ショウである Grand Ole Opry のレギュラーメンバーとして復帰したのでした。

ところで、ウィリスブラザーズは Country Music の世界で3つの ”重要な first ”を持っています。 ひとつ目は不滅の Hank Williams のバック演奏を務めたこと・・・・・ハンクが放った多くのヒット曲のバック演奏つまり ”Drifting Cowboys ”を務めたということです。2つ目はミズリー州 Springfield のアメリカ全国向けテレビショウだった Jubilee USA の最初の出演者をつとめたこと。3つ目は、通常はクラシック音楽の殿堂であるワシントン D.C.地区にある Costitution Hall にカントリーミュージックアーティストとして初めて出演した-ということです。(私見:ハンク・ウィリアムスのバック演奏の件は判りますがあとの2つの重要度は私にはわかりません)
Willis Brothers が出演するダンス集会、舞台、晩餐会、学校行事、教会行事などは常に売り切れ状態で ずば抜けたショウ能力を発揮しているといえるでしょう。 They can vary their show according to the audience and perform a wide range of ballads, novelties, instrumentals, and sacred song. さらに別の素晴らしい特徴があって 他のカントリーミュージックスターの物真似をしたりして最高潮に導くような多くのコメディパターンを持っていることです」・・・・・・・・・・以上が解説ですが、茶色文字にした原文が彼等の幅広いスタイル特徴を表わす key sentense なんだと思います。

このレコードは彼らの色々な音楽スタイルを楽しめるものになっていて、3人のコーラスを中心にしているのは当然ですが 楽器編成もホンキートンクピアノあり、バンジョー、アコーディオンありフィドルありで聴いていて楽しげな雰囲気が出ているものになっています。ブルーグラスの方で有名になっている(1)”雪の足跡 ”のほか 古謡になっている(3)”ビリー・ザ・キッド ”やテックス・リッターの歌で有名な(7)”Blood On The Saddle ”、有名なフィドル曲 ”Maiden's Prayer(乙女の祈り)”を使った(6)”Pretty Diamonds ”などです。  

今の日本では全くといっていいほど聴かれないグループでしょうが・・・・・Oklahoma Wranglers(オクラホマ ラングラーズ)と名乗っていた時代の Willis Brothers のCDがイギリスの非営利レコード会社 B.A.C.M ( British Archive of Country Music )から1枚出されているようなので後日とりあげたいと思っています。

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2 コメント

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Willis Brothers (Indy)
2013-10-16 12:21:39
秋山さん
Willis Brothers のファースト・アルバム 「In Action (1962) SLP-163 11曲」 と セカンド・アルバム 「The Code Of The West (1963) SLP-229 17曲」 を入手しました。
宜しければお送りしたいと思いますので、私の掲示板の 「管理者へメール」 より送付先をお知らせください。
どうぞご遠慮なく 
返信する
Willis Brothers 2 (ハンク秋山)
2013-10-18 13:30:01
Indy さんお久しぶりです。申し出の件とっても嬉しくて、有難くて感激しました。カウボーイ・ソングやアメリカ西部の歌に興味をもって集め始めた頃からの未解決事件です・・・ウィリス・ブラザーズの「Code Of The West」。 CDでもけっこうですのでぜひお願いいたします。
現在出先でコメントに気づくのが遅れてしまいましたことおわびします
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