梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

数々の示唆と助言(その3)

2014年12月20日 09時31分29秒 | Weblog
物事はやると決めて、先ず動くことが大切だと思います。そうすると、少なからず道は開けます。U氏からの提案で、課題であった二つの件がその後解消します。

紆余曲折があった経緯は省略します。外へ出て行ったら現在使っている葛西の倉庫はどうするか、弟の運送会社で使ってもらうことになりました。どこから岸壁の倉庫を借りるのか、U氏の商社が長年付き合っている大手の乙仲に紹介してもらって、市川に借りました。

わが社とその商社の何千トンもの在庫を岸壁の倉庫に移動して、梶哲は新体制で動き出しました。在庫の持ち方のコンセプトも変わり、コストの見直しも出来て、わが社の商売の選択肢も広がりました。この体制は、葛西の本社を移転して浦安に自社倉庫を建てる時まで、12年間続きました。

一方U氏は、わが社が新体制になった2~3年後に、その商社を退職します。アメリカの大学に自費留学されると言うのです。語学を身に付け、資格を取って、再度自分の実力に挑戦してみたいと話されました。その後無事留学も終え、日本に戻って、外資系の会社の就職が決まります。現在は40代の半ばで、役員となられています。

U氏が帰国直後わが社を訪ねてくれました。未だ葛西に会社が在った頃です。それから何回かお会いしたのですが、またわが社に、示唆と助言をされました。前々から私も考えていたことですが、葛西の移転問題です。

わが社の将来を考えると、葛西の土地柄や既存の建物は、何かにつけて限界でした。ラッキーなことに最大の課題であった自社在庫の機能は、葛西には既に無いのです。葛西の売却、代替え地の取得、それに絡む諸問題の、シミュレーションをU氏は私と一緒に考えてくれました。そして浦安への移転が実現したのです。

今振り返ってみると、自分の考えは視野が狭いことを認識します。当事者は自分が見えないことも多々あります。故に、信頼出来る他人の意見の貴重さが分かります。「私はアドバイスは出来ますが、判断して決行するのは社長です」。U氏の言葉です。
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