梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

時代は移ろい1

2008年09月21日 09時17分26秒 | Weblog
あるご夫婦と私ども夫婦で会食をしました。金曜日の夜、葛飾金町の南欧料理の店にて。話が盛り上がり料理も美味しかったこともありましたが、気か付けばワインが三本空いていました。

わが社の15年前は、鋼板の素材販売において外国材の扱いが最盛期を迎えていました。その仕入先はブラジルで、四半期で2,000トンはコンスタントに輸入契約をしていました。

日本のマーケットにブラジル材が入りだし、定着したのは20年ほど前ではないかと思います。当時ブラジルの鉄鋼ミルは外貨も乏しく、日本の市場には魅力を感じていていました。実際、安価でそれなりの品質であれば国内では売れました。

わが社は昭和50年より厚板販売を始めましたが、高炉メーカーの発生品や市中の残材を仕入れて、全リストを作り定価在庫販売する形態が長く続きました。ニッチの商売に先代は目を付けたのですが、逆に実績もない会社ですのでメーカーからは一級品は買えませんでした。

昭和59年ある電炉メーカーが厚板に準ずる新商品の生産を開始して、高炉メーカーが供給出来ない市場に進出をしましたが、わが社がその製品に飛び付くまでそんな時間は要しませんでした。

昭和のバブル経済崩壊まで、わが社もその製品の販売量は伸び続け、一ヶ月でその商品だけで2,000トンを超える記録を打ち立てたのです。

しかしその後不幸なことにその製品に品質問題が発生し、また高炉メーカーの店売り市場への見直し強化などもあり、その商品はみるみる販売数量を落して行きました。

そんな中わが社では、主力になる商品として外材の潜在ニーズが必然的に生まれていたのです。その外材の扱いの切欠を彼、会食したTさんが作ってくれたのでした。
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1 コメント

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製品こそ堅実さ (中島)
2008-11-19 00:19:59
 鉄鋼流通の方は日本語を知らないような気がするときがある。BtoBではどうかんがえても新製品というべきで、BtoCの場合に新製品といったり新商品といったりするのが普通ではないだろうか。
 商品というものの付加価値は単なる技術勝負でない、消費者側の無邪気なアイディアも含まれていていけてるという反面、製品性能以外のややもすると誇大広告が混ざっていて、玉石混交なものだが、新製品は従来の技術的スペックと新たに加えた技術的ブレークを付加価値とした真水の努力のイメージがある。
 詐欺商品といっても詐欺製品という言葉にはなかなかめぐり合っていないはずだ。
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