銚子・角巳之・三代目

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安心立命②

2012年04月06日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_7997 何か問題が起きたとき、ことさら大変だ、大変だ...という方々がおります。時代劇なら、あわて者のおっちょこちょいが、親分てえへんだ、てえへんだと番屋に駆け込んでくる....。どうしたんでえ!と親分が聞くと、ああだこうだと...。で、たいていの場合、大変じゃない.....。このおっちょこちょい野郎が....で一同大笑い...。定番の場面です...。時代劇なら微笑ましくていいですが、昨今は大変だ、大変だと騒ぎ立てると笑い事で済まなくなる...。震災の時、この界隈も避難勧告が出ていたのですが、身寄りのないいわゆる独居老人と言われる方々が多数いる地域であります。役所の方々も本当に精一杯動いていたのは肌で感じてましたが、あれよこせ、この先どうなるんだ、ああだこうだ...と。時に暴言まで...。今から思えば殆どが不安の裏返し。あの段階で不安がない人など皆無であったろうと思います。地震の直接的な恐怖と、頭に浮かぶ先行き不安。もはや妄想の域まで...。そんな中で、対応する役所の方々に暴言を吐いた方がいたかと思えば、何も言わず、ただ微笑んで、ありがとう、ありがとうを連呼する方々もおりました。これ仏教でいう、和顔愛語、無為施、安心立命の境地である...とご住職から。今にして思えば、ああなるほど....と。続きは次回に。