銚子・角巳之・三代目

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木国会(もっこくかい)②

2023年05月20日 | 日記・エッセイ・コラム

“銚子港”もと海浜の一僻地、今日の繁栄はひとえに我が紀国人の開拓の功による” 碑にはそう
刻まれております。紛れもない事実です。この地(妙福寺)に併設されている幼稚園に通った
現在53歳のオッサンは、かつてそう教えられ、今でも全くその通りと思っております。

何事も“今”だけで成り立っている訳がなく、そこに至る過程で身を粉にして尽力された先人達
に敬意を示すこと(その示し方は人それぞれとしても)、裏を返せばそこに敬意を持たず、
すべて俺様たちで作り上げたんだと考えるのは傲慢。そこには必ず天罰が下るのです...。

律令時代は紀伊国(きいのくに)、そこには沢山の木が生い茂っていたから木国(きのくに)
諸説ありますが、これら木材を黒潮に乗せて筏で運ぶ...。そこは荒れ狂う黒潮の流れ、時に
難破し銚子沖で木材が漂流。それを銚子の漁民が手助けし...それが交流の始まり(これも諸説)

私の実家は残された家系図を見ると、先祖が紀州から銚子に来たのが天保2年。今からおよそ
200年くらい前らしいです。天保年間は幕末維新の志士たちが生まれた年代。身分の上下に
寄らずその時代の日本人は進取の気性に富んだ偉大な冒険者です。祖先に敬意を込めて...。