銚子・角巳之・三代目

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始末に困る人...①

2022年03月26日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日書いてしまいましたので...。始末に困る人...と。西郷南洲翁・遺訓(西郷隆盛の教え)、
その第三十番にあります。命もいらず・名もいらず・官位も金もいらぬ人は・始末に困る
もの也。名誉もカネも命すらいらないという人は本当に困ったものだ...と。

しかしながら..この始末に困る人ならでは・艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。
と言っているのです...。(中略) 志を得れば民と之に由り、志を得ざれば独り其道を行ふ。
生き方と言いますか、死生観といいますか...。写真の風景のような広さ深さを感じます。

巨人・西郷隆盛でありますが、突然この個性が出来上がったのではなく、故郷鹿児島の風土
友人、恩師...、その後の出逢いの中で磨かれて来たのだと思います。最終的には無謀と言われ
た西南戦争を起こすも、時代の矛盾(制度、人...)を道連れに、その責を一身に背負ったのだと。

何気なく歴史書を眺めていましたら、西郷に影響を与えた一人、水戸藩・藤田東湖についての
記述がありました...。西郷が江戸詰めの時、藤田東湖の屋敷を訪れ、その入り口に掲げられて
いたもの...。“一世の智勇を推倒し・万古の心境を開拓す“...。(続きは次回に)